今日は敬老の日らしい。
テレビでは「65歳以上のお年寄りの割合が････」なんて放送している。
と云うことは、私もお年寄りなのか。
敬老される側になってしまったと云うことなのか。
少しショックを受けながら屈伸運動をして家を出た。
昔、市から鳩杖なんてのが支給されて｢お年寄りだよ｣と烙印を押されたのだが、今はどうなのだろうか。
高専裏をウォーキングしてみたのだが、大部分のハマナスは花を落として実を付けているのだが中には狂い咲きだろうか、元気いっぱいに花を咲かせて蜂を呼び寄せているのもあった。
年を重ねても色っぽい女性がいるように、魅惑の香水で蜂を抱き締めているのだろう。
しかしながら、老人の仲間入りをしたらしい私。
以前は毎日歩いていた3.5キロのコースも久しぶりだと かなり長く感じる。
いつも声を掛けていた私が勝手に「タヌ吉」と呼んでいた犬がいない。
それどころか、犬小屋が奥に ゴミのように置かれていた。
多分 亡くなったのだろう。
太り過ぎで脚も悪かったようで、ヒョコヒョコと犬小屋の周りを歩いていた姿が蘇った。
「そうか、タヌ吉も逝ったか。寂しくなるなぁ。」
タヌ吉と同じように太り過ぎの私はヒョコヒョコと団地への坂を下り、誰も敬ってくれる人のいない自宅への路を急いだ。