琵琶湖の北、湖上に浮かぶ竹生島。
ここには宝厳寺と都久夫須麻神社があり信仰の島として知られているが、島であるからには船で行かねばならず二の足を踏んでいた場所でもある。
しかし今回を逃したら二度と訪れることは無いだろうと思い、早朝 観光船乗り場がある長浜港に車を停めた。
9時出港の第一便が8時から乗船券を売るらしいのだが、個人予約は受けていないため行列ができるとか。
無事に乗船券を手に入れワクワクしながら湖上の人となったが景色を楽しむ間もなく30分程で竹生島へ到着した。
しかしまぁ、この石段。一段の踏み幅が高いし角度も急だ。
オネエサマの後ろに続こうなんて思っている余裕はない。
それに、オネエサマが見当たらない。
次々に上がって行く 昔のオネエサマに押されて 覚悟の一歩。
途中からは恥も外聞もなく両手で手すりを掴んで必死の形相。休むと後ろの人に影響するし、転げ落ちようものなら将棋倒しで死人が出るだろう。
(もうダメ、もう死ぬかも) と何度思ったか知れないがへたり込むように何とか登頂した時には目の前がクラクラ。
こんなキツイ思いをしたのは初めてだ。
昨日不純な気持ちで犬山城の階段を上がった罰なのかも知れない。
さらに神社と寺とを結ぶ舟廊下は見られたものの肝心の唐門は工事中で見られず、次の便で早々に島から離れた。
少しずつ小さくなっていく島の あの必死に上がった石段を見て(もう絶対に来ない) と強く思った。
ホント、マジでキツカッタ。