あの紫式部が源氏物語の構想を練ったと言われる石山寺へ行き、奈良へ向かう途中、思いついて木津川の「流れ橋」へ寄ってみた。この橋は有名な時代劇のロケ地で、美空ひばりも藤田まことも ここを渡った。
さて、いよいよ奈良だ。相変わらず鹿さんは人慣れしていて触られても怒ったりしない。その点は私の娘より柔順だ。
春日大社へは一度行ったことがある。かなり遠くて沢山歩いた記憶しかないが、やっぱり記憶に間違いは無くて 遠かった。
そしてまぁ、ここにも中国人の多いこと。日本の神様に手を合わせて 何を祈るのだろうか。
大仏様は前回来た時にスルーしたので今回は寄らせてもらったのだが、ここも大人気だ。
駆け足で奈良を周り今日の本当の目的は飛鳥だ。見たことのない酒船石や石舞台古墳を見たいからだ。
そのためにはレンタサイクルが一番と思い 予め調べておいた店に午後4時前に駆け込んだ。
店のオジサンは5時までには戻ってきてよと心配顔だが、私の心配は別な所にある。
何年も自転車に乗ったことが無いので、乗れるかどうか・・・・。
試しに跨って駐車場内を乗ってみて・・・・・大丈夫とオジサンも一安心。
Aさんも使っていると云う電動式を奮発して地図をもらい飛鳥へ飛び出した。
橘寺へ行き、二面石を見て次は石舞台古墳。これはなかなか見応えがあった。
さて地図を見直して岡寺へ向かったのだが、これがとんでもない急坂の上にあるので電動自転車でもギブアップ。多分レンジを変えれば良いのだろうが、機械の仕組みを理解していないので無駄な努力はしないことにした。
酒船石は駐車場から竹藪の中の坂道をかなり上がった台地の上にあった。
こんなデカイ石を高い所に上げなくてもよさそうなものだが、何に使うものなのかは未だに解明されていないようだ。
平地のど真ん中にある飛鳥寺へ行きそこのトイレにしっかり痕跡を残した後、5時までに返さなければならない自転車のペダルを必死に踏んで時間内にゴールしオジサンを喜ばせた。
まだ少し明るいので多武峰(とうのみね)にある談山神社(たんざんじんじゃ)へ行ってみることにした。ここは、あの大化の改新の計画を中臣鎌足と中大兄皇子が練ったと云われる場所だ。
ところが急カーブ連続でかなりの急坂。高度もかなりあって車でも上がるのが大変な場所に 本当に相談するためだけに上がったのだろうかと疑問に思った。
私なら近くの河原や屋根の上で「最近 蘇我入鹿のヤロー生意気だと思わないか?」なんてポテチ食べながら相談するなぁ(笑)