待ち合わせ場所にした坐摩(いかすり)神社は、通称ザマ神社。ここを待ち合わせ場所にしたのには理由があって、色々調べていたら どうやら この神社が私の御先祖様一族の氏神様らしいのだ。
雨の中、参拝していたら遠くから丁寧にお辞儀をする女性を見つけた。あれっ大阪のオバちゃんっぽくない。ヒョウ柄着てへんし 慎ましやか やんか。
でも その横からマンマ大阪人のIさんが現れて空気が浪速一色に染まった。
Kyさんに折り鶴の入った御土産を渡し初対面の挨拶を交わしたがIさんには御土産は無し。だって もうこれが最後の一つだったし、それにIさんは予定外の付録だからね・・・・ゴメン(笑)。
その Iさんは観光バスのガイドさん以上に良く喋る。「大阪のことは任せんかい」とばかりに新世界の成り立ちから妖しげな一帯のことまで解説してくれる。
それを まるで美智子様のように微笑で聞くKyさんはどうやら大阪でも北部の人らしい。
そう云えばケンミンショーで聞いたことがある。大阪人っぽいのはミナミと呼ばれる地域の人で、キタの方の人は少しお上品とか。
そのKyさんも初めて上がると云う通天閣は大行列。その行列の途中でも飽きさせない逞しさを持つ大阪商人は写真を撮っては売ろうと懸命だ。
Iさんは「イラン」と素っ気なく手を振ったが私は買った。だって記念だからね。
一緒に念願の串カツを食べて そろそろ別れの時。先ずお孫さんの面倒を見なければと云うIさんと別れた。
途端に静寂に包まれた二人。
だから「やっと二人になれたね」と云ったら大爆笑のKyさん。
何だぁ、Kyさんも大阪人やんかぁ(笑)
I さんの熱弁で退屈しないで楽しい大阪を満喫できた。やっぱり大したもんです大阪のオッチャンは(笑)
先に電車を降りると云うKyさんと握手で別れ、流れるホームで手を振る姿を記憶に留め 私の貴重な大阪での時間は幕を下ろした。