道の駅 パーク七里御浜には 国道を跨ぐ美しいカーブを描く歩道橋がある。
日の出と共にその歩道橋を渡ってウミガメが産卵すると云う海岸へ出てみた。
最初 砂地だった岸辺が、境界線があるかのように少し大粒の砂利に変わり、そして誰かが意図的に撒いたかのように ある線から小粒の砂利になった。
そこに打ち寄せる波はとても穏やかで、小粒の砂利を覆ったと思ったら それで自分の役目は終わったとでも云うように砂利の中に消えた。
しばらく波の音を聴き、周りの景色を楽しんでいたが冷えてきたからか急にモヨオシ、遠慮気味にウバメガシの中に自分の痕跡を残した。
朝食後、車をどんどん走らせて今日の予定地 熊野三山へ向かった。
道を走っていて ふと目に入ったのが「浮島の森」の文字。
誘われるように公園の駐車場へ車を入れ、事務所のような所へ入って入園料100円を渡して通ろうとすると、部屋の中にあるベンチに座るように云われた。
先客は3人。何れも若い学生風で仲良く受付のオジサンと談笑しているのかと思ったら どうやら浮島の成り立ちから現在までの過程の説明を受けていたようだ。
私はどうせ座るならと女子大生風の横を空けてもらったのだが、
「え~~と、それでは もう一度最初から話しますか?」と云うオジサンに
「いえいえ、続きからで結構です」と言って、周りから密かに感謝の視線を浴びた。
とにかく如何にして現在まで この浮島が保存されてきたかの説明を受け、やっと解放されて公園へ入ることを赦されたのだが・・・・
まぁ、見た目には ただの藪。
水の中に浮いているのだが、生い茂った草でよくワカラン。
駆け足で公園を一周し事務所へ戻りオジサンに「どうも」と挨拶して出ようとしたら「どこから来たのですか?」と訊かれたので、思わず「すぐそこです」と答えた(笑)
だって七里御浜は、ここから そんなに遠くはない。