北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

「星3つ」・・・・・堺正章風に

2018-09-09 20:45:27 | 日記
今日もスーパーへ行ってみたが肉、魚、牛乳に卵などはゼロ。
店内を歩きまわる奥様達は、数少ない食材の中から作ることの出来る料理を導き出す為に悩みまくっているのか眉間には皺が刻まれていた。

ルンバに頼まれた小麦胚芽のパンどころか一つもパンが無い。
豆腐も納豆も無くて、何とか手に入れたのがバナナ一房。

それだけ持ってレジに並ぶのも気が引けてチョコを一つ加えた。

やっぱりマックは今日も閉じていて、淡い願いを込めて遠くにあるモスまで車を走らせたが、案の定モスも照明が消えていた。

思いっきり沢山の車が停まっているのが書店。中古の本屋も新書の書店も沢山の車で埋まっていて、きっと停電で時間を持て余し一日、二日と連日読書三昧の人が多かった証拠だろうと思う。

いつもは数ページで睡魔に襲われる私でさえ、停電の暗闇の中、淡い懐中電灯で照らしながら3冊も読んでしまった。

その中の一冊が最近読んだ本の中では秀逸で、私の評価では望月麻衣さんの「京都寺町三条のホームズ」以来の三ツ星作品だ。

私は読んだ本にランクを付けるのがクセで三ツ星を付けるのはマレ。
いつもは二つ星が多く三ツ星を付けたと云うことは、かなりお勧めと云うことだ。

著者は「岬」としか書かれていなくて、苗字なのか名前なのか判らないが文庫本の舞台が私の住む釧路だったので、内容を確認することなく手に取ってしまった。

本のタイトルは「旅籠屋あのこの」
ナンジャ、この変なタイトルは・・・・・と思いながら読み進んで行ったのだが、途中で気が付いてしまった。

内容は私の嫌いなホラー???
死んだ人が出てきて、「旅籠屋あのこの」と云うのは「あの世」と「この世」を繋ぐ旅籠と云うことのようだ。

亡くなった人がどうしても伝えたかった事、亡くなった人へ言いたかった事等、旅籠を利用することで気持ちを伝え合えるのだ。

最初は怖々と(嫌な気持ち)満載で読んでいたのだが、どんどん引き込まれて読み終わる頃には心がホッコリと温かくなり、こんな旅籠が現実にあったらなぁ と思ってしまった。

と云うことで、久しぶりに「星3つ」・・・・・堺正章風に(笑)