「そうだ、能取湖(のとろこ)へ行こう」
突然、そう思ったのはマイフレさんの書いた懐かしい「そうだ、京都へ行こう」と云うキャッチコピーを見たからだ。
能取湖では、そろそろ珊瑚草が満開のはずだ。
珊瑚草は珍しくも塩分を含んだ海水湖の湿地に咲く葉の無い一年草。
真っ赤な姿は珊瑚に似ているから命名されたらしいが、本当の名前はアッケシソウと云うらしい。
と云うことは厚岸にも群落があるのだろうか。
ともかくグータラしていた私が突然立ち上がり「珊瑚草を見に行く」と云ったものだから、洗濯を終えてマッタリしていたルンバも嬉々として起き上がり私より先に着替えた。

カメラを2台抱えて車に乗り、目指すは網走市卯原内(うばらない)にある能取湖畔だ。
ナビに行く先設定していざ出陣。久し振りの長距離ドライブだ。
阿寒の温泉街を横目に釧北峠を超えると国境を跨いで隣国へ入った気分になる。

道の駅相生(あいおい)でオチッコタイム。ここは昔、JRの相生線の終着駅だった所で、今でも名残の駅舎が保存され、車両はライダーハウスとして利用されているようだが、このコロナの時期は閉鎖されていた。

名物のクマヤキも残念ながら定休日。絶対買おうと思っていただけに肩が落ちた。
収穫期なのか沢山のタマネギが入った容器が畑に積まれていた。

津別町、美幌町を過ぎるとナビは初めての道へ誘導するので少し緊張。
どうやら網走湖の西岸を走る裏道へ向かうようだ。

網走湖に浮かぶ船は全て何故か大きな鷹のような凧を引っ張っている。

網走湖が視界から消えたと思ったら次に現れたのが珊瑚草のある能取湖。

ナビは、正確に群落傍にある無料Pへ誘導してくれた。
まぁまぁの人出。本州ナンバーの車やレンタカーも沢山。
そして皆がコソコソしているのは新コロナで緊急事態宣言が発令されているからだ。
私達も、その仲間入り。

コソコソしながら珊瑚草を愛で、写真を撮って出来るだけ目立たぬようにサッと引き上げた。(続きサロマ湖編は次回)