※ 昨日の続き
珊瑚草を見た後、「ついでだからサロマ湖へ寄っていこう」と提案した私に
「サロマ湖って何処にあるの」と云うルンバ。
サロマ湖を知らない北海道民が、日本人がいるなんて・・・・・
30年程前に一度行ったことだってあるのに。
いくら方向音痴だからと云っても、ひどすぎる。
湖東端にある栄浦漁港は海ではなくサロマ湖に向かって拓けている。
その漁港を跨ぐように、私の記憶には無い大橋が出来ていた。
ワッカ原生花園入口にあるネイチャーセンターは閉じていた。
車は数台あるのに人はいない。
もしかしたら遊歩道を歩いているのだろうか。
その遊歩道は立派に舗装されていた。
昔はレンタル自転車でサイクリングを楽しんだのに、ルンバにはその記憶も無いようだ。
「私がここを自転車で走ったの?」と他人事のように云う。
何年か後には、私の顔を見て「アンタ・・・・・誰?」と云うかも知れない。
重い気持ちを背負って「帰りは運転してみる?」と訊いたら彼女は即運転席に座った。突然ヤル気が芽生えたのか?
私はナビの行き先に自宅を設定。
往路と同じ道を塗り固めるように車が進む。
釧北峠を超えて温泉街を通り過ぎた所でルンバの落ち着きが無くなった。
オチッコがしたくなったと云う。
北海道の道は集落と集落の間には何も無い。
コンビニも無い。ただ長い道があるだけ。
運転を代わろうかと云ったが、その僅かな時間さえ惜しいのか必死にアクセルを踏むルンバ。
道の駅まで、耐えられるのだろうか。
私は心配になり、「漏れないように抑えようか?」と云ったのだが無視された。
決してヤラシイ気持ちでは無い。
親切心で云ったのだ。
ただ強く抑えるだけだから。
チョンチョンと動かしたりはしないのに・・・・・