高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

芸に命をかける?

2011年01月29日 06時10分36秒 | ブログ

先日、取引先の問屋さんにお邪魔したら、社長さんが「高江さん、ちょっとコーヒーでも飲んで行きや!」と声をかけられた。
この問屋さんは、堅実経営で有名で、どんな時代でも着実な経営で利益を出している。数年前、こんな不景気の中でも4階建ての新社屋を建てたくらいである。

最近の景気の動向や、商売の話かな?と思って、コーヒーを頂いていると、最初に飛び出した言葉は、
「最近、素晴らしい出し物を見つけたのや!」と切り出してきた。

「何ですか?」

「皿回しより、絶対うけるんや!」

実は、この社長、宴会芸に命を掛けている。いろんな宴会に行っては、その場の注目を一人で集めているのだ。皿回しもその中の一つだが・・・・・
いつも、鞄の中には、皿回しの茶碗と棒が隠されている。

今回、新しく見つけた芸は   「ビンゴゲーム」番だ。

以前、マジシャンの「セロ」のショウを見に行った時、会場でビンゴゲームのカードが配られ、会場中、素晴らしい賞品が当らないか?と真剣になっていたそうだ。
しかし、「ビンゴの人数が一編に沢山出た場合は、記念品になりますので・・・・」と
前置きされていた。
果たして、ビンゴゲームが進む内、社長のカードにもリーチが掛かった。
そして、ついにビンゴ!数字が揃った。慌てて、ステージに駆け寄ると、同じようにビンゴになった人が何十人も居たそうだ。
その時、この社長は「これには仕掛けがある」とピンと来たそうだ。

その後が、凄い!
自分で、このビンゴゲームの仕掛けを解き明かしたのだ。
あるナンバーを言うまでは、絶対に揃わない、しかし、そのナンバーを言った途端、何人もの人が揃うようになっているのだ。

それ以来、自分でビンゴゲームの用紙を作り、読み上げる数字の看板も作った。いろんな新年会や忘年会に出ては、
「今回は奮発して、10万円の賞金を用意しました。」と言うと、会場から大きな拍手が沸き起こる。

次に言う言葉は
「めでたい席ですので、もし、ビンゴの人が同時に出た場合は、ジャンケンで勝ち負けを決めるのは無粋ですので、その時は、気持ちよく諦めて下さい」と前振りをして置くそうだ。

「これで、引っかかるのが面白くて!面白くて!」と話してくる
奥さんに この話をすると、
「その才能を仕事に向けたら!」と一蹴されたそうだ。     
チャンチャン


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