高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

値段の付け方

2011年05月14日 05時09分20秒 | 出張

商品とそれに付随する付加価値で値段をつけるのだが、値段付けと云うのは本当に考えさせられる。

 高くて良い物は、当たり前
 高くて悪い物は、論外である
 次に
 安くて悪い物は・・・・・なるほど、そこそこか
 では
 安くて良い物なら一番良いのだが、残念ながら、安くて良い物が売れるか?と云うと、そうならないから、世の中不思議である。

手間隙を掛けて、価値のあるものを安く売っても、お客様はあまり喜んでくれないのだ。

59_001a 今回の催事に、別府の職人が作っているパン篭を持ってきた。一番最初にこのパン篭を見た時、あまりにも作りに対して安すぎるのでびっくりした。
私のところで、これほどの物をこの値段で出すことは出来ない、と思った。
何故、こんなに安く出来るのか?
長年この篭だけに特化した熟練された技と、おそらくは、年金収入の傍らで生計を立てている副業としての値段なのか?

技術的に見ても、「これほど手を掛けて、完成度の高い作品は無いと思う、しかし、
一般の人から見ると安すぎて安物に見えてしまうのだろう。

こんな事があったという、
ある硯屋さんが、10万円の値段をつけた硯がなかなか売れない、
そこで、回りにいた業者が「この素材で、この細工で10万円とは安すぎる!」と冷やかした。
それで翌日、100万円の値段をつけたら早速、売れたというのだ。
買った人は、「この高価な硯で墨を磨れば、素晴らしい字が書ける」と思うのである。

まるで、落語の「はてなの茶碗」の様な話だが、
値段はあって無い様な物で、欲しいと思う人の思惑によって決まってくる。

何か?納得できたような、出来ない様な?ん~

箸の通信販売 竹バッグ  すべらない箸  名入れ箸 名入れ ギフト 

 記念品 贈り物 竹細工 箸 名入れ  竹工房オンセ楽天ショップ

このブログの応援をこめて、下のバナーを ポチッと押して下さい!

にほんブログ村 ハンドメイドブログ ハンドメイド作家へ←ポチッ!

ワンクリックありがとうございました。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする