沢山並んだ竹筒。
これは、私どもの取引先である、別府市内の竹屋さん。
毎年春になると、こんな竹筒を何百本と注文致します。この筒は、店舗のディスプレイ用として使われるのです。
生のままの青竹は瑞々しい緑色が美しいのですが、残念ながらすぐにカビてしまいます。
そのため、少しでも長持ちするように、油抜きの作業をするのです。
青々しい竹を、長く大きな釜で煮込み、表面に噴き出してくる油を拭き取ります。
長さが10m程もある大きな釜です。少し、傾斜を付けることで、登り窯の様な形で、お湯が対流し、沸き上がって来ます。
燃料には、沢山の竹クズが焚かれていますが、これは別府ならではの光景でしょう。
その後、1ヶ月ほど、天日で干しておくと、象牙色に変わって行くのです。
干される時間と共に、緑色が黄緑色になり、象牙色に変わって行きます。
昔は、別府市内にも5~6軒の竹屋さんがあったのですが、現在は1軒だけになってしまいました。ここが、最後の砦です。
我々、竹職人にとって、原材料の竹を如何に調達するのか?という、問題が身近に迫っています。
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