高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

竹の油抜き 2

2013年02月25日 05時26分35秒 | 竹細工作業工程

大きな釜で湯がかれ、油抜きされた竹は、みるみる濃い緑から、黄緑色に変色していきます。

Cimg3205 左から3本目の竹が、釜から出たばかりの竹です。
3分もすると、左から2本目くらいに、5分もすると一番左の竹のように、みるみる内に変わっていきます。

Cimg3201 夏場は、暑くて暑くて大変な作業です。

次に、油抜きした竹を天日で干し上げていきます。

Cimg3195 夏場であれば半月ほどで、冬場だと2ヶ月近くかかって、黄緑色の竹を干し上げて行くと、今度は、美しいクリーム色の竹に変わっていきます。

日差しの強い、南に立てかけたり、櫓を組んで、こういった形で干していきます。
雨が降ると、濡れたままにしておくと、シミが出来、綺麗な竹にならないので、その都度、倉庫の中に移動させるのです。
これも、大変な作業です。

Cimg3198 竹の櫓をしたから覗いた所です。
こんな写真は、めったに見るものではありませんよね!

昔は別府市内だけでも10件近くの製竹業者さんが、居たそうですが、現在は2社だけになってしまいました。市内で、火を焚く事への苦情が出たり、環境問題への関わりが変わってきたのでしょう・・・・・

製竹業者さんお陰で、我々竹職人は、竹籠を作ることができます。
これからも、頑張って続けて行って下さい。

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