高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

相模原 4

2007年05月19日 08時13分13秒 | 出張

相模原伊勢丹の「職人展」も本日で中日。相模原の伊勢丹は独特の作りのデパートになっていて、伊勢丹の中を一般の市道が通っている。デパートが閉店になってもこの部分だけは開放されているのだ。玄関の入って直ぐのこの市道の部分が今回の「職人展」会場である。以前は朝晩、すべての作品を伊勢丹の中に運んで片付けと朝の準備が大変であったが、今回から夜の間はガードマンが付き片付けなくても良くなった。

成績の方は、初日から三日間順調に中日まで過ごすことが出来てます。昨日もお馴染み様が来て下さり、お土産を頂いたり、その上買い物をして頂き、本当にありがとう御座いました。

20070518065120朝起きてみると、昨日とは打って変わってまぶしいばかりのお日様、「今日は駅の南に歩いてみよう。」 相模原は駅の北に繁華街が発達して南側はほとんど商店街らしきものはない。これから開発されるのだろうが、変哲の無い道路を南に南に歩いていってもものめずらしい物もない、2キロほど歩いたところにようやく20070518073911 散歩道を見つけた。大和市まで来てしまったのであろうか?

やはり、ここにも川の跡地?と思われる上を綺麗に整備された散歩道が延々と続く、こういった環境整備が整っているのは、行政区が財政的に豊かな証だ。1時間半ほど軽く汗を流しながら歩いた。今日も朝から気持ちが良い。

竹工房オンセ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小田急センチュリーホテル

2007年05月18日 06時32分35秒 | 出張

20070517090805 仕事柄、全国のホテルを利用することが多い。今回は毎年相模原の伊勢丹に来たときは必ず泊まるホテルがある。「小田急センチュリーホテル相模大野」 良いホテルである。部屋の広さもゆったりしており、サイドテーブルのほかにミニテーブルと椅子。お風呂も広くトイレは当然ウォシュレットにウォーム便座。テレビも20インチくらいの大きさ。各階に製氷機が置かれ備え付けの冷蔵庫もまずまずの20070517090828 広さがある。天井までの高さがあるのでゆったりとしている。静かで落ち着いている。スタッフの対応も親切で気持ちが良い。何もかもがちょっとワンランク上のホテルである。

20070517090907 お金を出せばもっと良いホテルはいくらでもあるだろう。しかし、私達は昼間はデパートで仕事をして、寝るだけで仕事で使うということになると、あまり高額なホテルは使えない。コストバイ効果という点で考えるとこの小田急センチュリーか宇都宮のグランビア東武が双璧かな。

値段の割りに当たり外れがなく、朝食付き、インターネット環境、そこそこのサービスという点で考えると「東横イン」「スーパーホテル」系列。

悪いのは今まで一番ひどかったのは名古屋駅の「チサンホテル」狭い、汚い、うるさい3拍子揃っていた。チサンホテル系列は大体貧弱だ。これは経営者の顧客に対する思いが判る。2番目が「品川プリンスホテル」ここも、大きな看板と品川という地の利にかまけた、経営努力の無いひどいホテルであった。以前私のブログでも書いている。http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20060401

サービスが悪かったり、あまりにも酷い設備だと仕事の疲れが2倍に増幅されてしまう。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相模原 3

2007年05月17日 08時16分03秒 | 友人

20070516204531 ジャジャジャン、ジャジャジャン、ギャオー。(ゴジラ登場の音楽で)。 相模原にやって来ると恐ろしいヤツが来る。相模原駅からチャリンコで来れる圏内に住んでいる、「焼肉好きの翻訳家」鈴木である。せっかく、少しダイエットで絞ってもこいつがやって来ると一遍に4キロくらいは太らされる。まるで、綺麗に積み上げた模型をいとも簡単に破壊していくゴジラのようなヤツだ。

今回も軽く中華料理屋でウォーミングアップ(軽くといっても焼き餃子、水餃子、春巻き、鳥の煮込み、とおがらしの唐揚げ?生ビール2杯)。いよいよ本番の焼肉へ、いつもだと、こいつと焼肉屋に行くと2万円は覚悟しなくてはならない。しかし、この日は何軒か回った焼肉屋がすべて満席で表に人が待っている。最終的に焼肉屋の近くにあった鉄板焼やに入った。ここでも、相変わらずこいつは食べる。食べる。話すこともお肉の事ばかり、「最近一軒良い店を見つけたんですよねー、そこの親父に気に入られて、「お前に猪の皮をやる」って言うから、このくらいの小さいやつかと思ったら、1メートル以上もある丸ごと1頭なんですよね。仕方が無いから今、会社の椅子の下にひいてるんです。うちの会社で毛皮を轢いて仕事をしてるのはオレだけなんですよ。」

話を聞いているこちらの方があきれてしまう。しかし、私は今回こいつの弱点を見つけた。「粉モノには弱い」さすがのこいつもお好み焼とか、たこ焼き、明石焼などの粉モノにはいつものような勢いは無い。せいぜい3人前くらいでお腹一杯になりよった。ざまーみろ。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相模原 2

2007年05月17日 07時50分26秒 | 出張

20070516070335 前日、藍染めの大川さん達と遅くまで騒いだお陰で時差ぼけ症状が治ってきた。朝、6時にホテルを出発、5月だというのに朝方はまだ寒い。相模原には丁度良い散歩コースがある。昔の川の跡なのだろうか?鉄道の跡なのだろうか?そこを整備して、花を植こみ、散歩道が作ってある。ジョギングしている人や、犬の散歩をしている人、手を頭の上ぐらいまで振り上げながらウォーキングをしている人(面白そうなので、私もやってみたが3分も続けていると、くたびれてとても続かない、よくあのおっさんあんな格好で歩き続けれるな?)いらんお世話だと言われそうだが。

20070516063146 暫く行くと「相模近郊緑地」という林の中に入っていく。ひんやりとした風が舞う、都会の中のオアシスである。我家も森の中で緑一色の中を歩くことは出来るのだが、いかんせんアップダウンが激しい。都会の方が林の中を散歩できるように整地して管理している分、朝の散歩には持ってこいである。約1時間半、8キロほど歩いて帰ってきた。

ホテルの近くに「手作り菓子パン」と書いたお店があり、ここも今風の洒落たパンやではなく、昔の給食のおばちゃんがお店一杯に、いろんなパンを並べているという感じだ。カツサンドとマカロニパンを買ってホテルに戻った。一口食べたら、予想通り「美味しかった」

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相模原へ

2007年05月16日 08時12分32秒 | 出張

最近、時差ぼけのような状態になっている。仕事もシーズン真っ盛り、デパート催事の準備が4箇所と私が出張中に始まるギャラリーでの個展が3箇所。出発までにその段取りをしなくてはいけない。そうなってくると起きるのがだんだん早くなり、4時に起きていたのが、3時になり、2時になり、その分眠いので早く寝付くことになる。まるで、ヨーロッパから帰ってきた時の時差ぼけ状態だ。今日も結局、2時から起きて朝7時半に出発。今回は同じ日に静岡へ出発の小野さんと待ち合わせ空港まで載せていってもらう。

20070515091147 「運転してください」と言うので、彼女の新車「マツダのプレマシー」に乗り込んだ。(我が工房では弟子の方がみんな良い車に乗っている) しかし、最近の車には鍵が無い。エー。どうなっているの?びっくりしました。世の中はどんどん変わっているのですね。カードキーを持っていて、カードでエンジンがかかる様にするみたいだ。

空港でそれぞれの名古屋行きと、東京行きの飛行機に別れ、私は相模原にやって来た。昼間の内に飾りつけも終わり、珍しく、その夜は藍染めの大川さんと「一杯やりましょう」(今日しか居ないと言うので)ということになる。もう一人、三重県のパール屋さんの長谷川さんも誘いましょうか?となり、レストランへ。ところがあれよあれよという間にメンバーが増え最終的には11人になってしまった。雄弁な大川さんを中心に宴は盛り上がり、結構飲んでしまった。時間も11過ぎまで騒いでいたので、今日は久しぶりに朝まで眠ることが出来、時差ぼけ状態が解消された。これは大川さんに感謝しなくてはならない。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見学、研修、相談

2007年05月15日 02時57分45秒 | 後継者育成

ゴールデンウィークを過ぎてから、毎日のように見学者や同業者の研修が遣ってくる。「萬相談申し込み所」と看板を掲げようか?と思うほどである。昨日も、今年、別府の竹の職業訓練校を卒業して、これから本格的な「竹細工の職人」を目指している、大分県の工芸試験所の研修生一行が見学にやって来た。

Cimg4204 私の所の経営形態は竹細工の中でも一種独特の経営形態をとっている。従業員というのはごく僅かしかいない。作品を作ってくれる職人さん達との関係は、師弟関係ではあるが、「独立した個人の仕入れ先」という言わば、協同組合的な経営形態である。

従業員では無いので、勤務時間もない。それぞれが自分の仕事の流れの中で工房にやってきては全員が別々の作業をしている。「分業してみんなで一つの作品を大量に生産する」という事はしない。私が一人、一人に技術指導していき職人として育てているのだ。将来独立するために私の所で技術を学んでいるものも居れば、ずーと、力が続く限り私の所に作品を納入していこうと考えている人も居れば、家庭の主婦だが、副業で竹細工をしている人も居る。実に多種多様な人たちが入れ替わり、出入りしているのである。

「昔の徒弟制度を現代に当てはまる様に再構築した師弟関係。」「労使の関係でなく、独立した職人同士の協同組合」なんとなく、こんなニュアンスなのだろうか?考えてみると30前に学生から初めて社会に出た時、「孫 時英」師匠から教え込まれた事だったのだ。レストランと竹細工と職種は違うのであるが、師匠から教わった事を自分なりに租借して、自分なりの表現で、新しい経営としてやっているが、根本はまったく同じである。

Cimg4206昨日見学に来た皆さんも、厳しい職人の世界を目指しているのですが、どの世界も一緒、自分で遣っただけのことしか戻ってこない。表面に現われる事には浮き沈みもあるが、蓄積されていく技術や感性は、本人が遣った分だけ 身になっていくし、いつか必ず芽を出してくれます。

頑張って下さい。

竹工房オンセ

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親子三代のお付合い  4

2007年05月15日 02時05分30秒 | 友人

農業の副業として選んだのが竹細工である。陶芸でも、木工でも何でも良かった。たまたま、農業をしようと購入した土地が大分県の安心院町であり、近くに別府竹細工の職業訓練校があっただけの事だ。竹の学校に通いながら今すんでいる家を建てはじめた。これは以前の私のブログでhttp://once.blog.ocn.ne.jp/ajimu/cat5425737/index.html 紹介している。

20070513122738 話がドンドンそれていくが、5年ほど前、私の家の前にトラピストの修道院ができた。その修道院の顧問の神父様に岡神父様という方が住み込んでこられた。内観道場を教える方で、神父様なんだがとても庶民的、たまに私の家に来ては一緒にお酒を飲む。何と、その岡神父様が恵文さんの尊敬する人だったのだ。岡神父様に連れられて一緒にイスラエルの巡礼にも行ったそうだ。

退職して、10数年会うことはめったになく、(結婚式の時に来て貰ったくらい)初めて、恵文さんに大分県の山の中の私の家に来て貰った。岡神父様との偶然の出会い、彼と神父様と私の不思議なご縁を感じずにはいられない。「世の中、偶然はない、起きてしまった事は必ず必要だったのだ」と、いつも思う。

また、今度世代を超えて、彼の娘の「楓子」ちゃんからイタリア行きの通訳の申し入れ、この子とも、これからどんな形で関わっていくのか30年後を楽しみにしたい。      

しかし、今回のシリーズはどこへ話が行くのか判らないシリーズになってしまった。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親子三代のお付合い  3

2007年05月14日 13時39分54秒 | 友人

06_008 私はレストランから農業へ、だんだんと自分の目指す方向が変わってきた。27歳の時に現在私が住んでいる土地を見つけ、農業をしようと準備を始めた。その時は「竹細工」などするとは夢にも考えていなかった。会社には「30歳になったら、農業をしようと思うので退職させてもらいたい。その後、私の作った作物をレストランで使って貰いたい。」など、申し込みをした。師弟関係で成り立っている経営なので、それまで辞めていく人は ある意味「裏切り者」「脱落者」的な見方をされていたのであるが、初めての円満退社である。29歳で退職後、農業研修でご縁のあった長野県の有機農法や産直運動の先駆者である農家「平沢」氏の所に居候するのである。

その時は、「内城土壌菌」という微生物を使って生ゴミを発酵させ、資料や肥料にして、作物をつくり、また、鶏を飼って卵を当面の現金収入にするなどプランニングしていた。いろんな所の生ゴミ発酵タンクを見に行ったり、農家のお話を聞いたり準備をしていた。しかし、農業をするのってとてもお金が掛かるのですよね。最初の設備投資に莫大なお金が掛かる。発酵タンク、タンクを入れる建物、トラック、トラクター、ハウス、などなど考えたら相当な資金が必要である。私がやろうとしていた土壌菌農法のタンクには「貧乏追放タンク」と名前がついていたが、貧乏人の私には買うことが出来ないのである。2000万以上の借金を背負って、農業で返していく自身がなかった。

いろんな農業の先輩に相談してみると「お前のように、農業に夢見て沢山の人が農業を始めるが10人のうち9人が挫折してやめていく。」農業って、一年分がたった一回の台風でだめになったり、自然が相手なだけに博打のような要素が多いのだ。「何か、現金収入の副業を見つけなさい。作物がダメでも、最低限食べていけるような現金収入を作っておくと良いよ。」この言葉が人生の大きな分かれ道であった。   つづく

竹工房オンセ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親子三代のお付合い  2

2007年05月13日 06時37分44秒 | 友人

Pim0002 昭和50年代から、無農薬の野菜に目を向け、農家と直接契約し、安全な食材を提供しようと当時にしては大変前衛的な取り組みをしていた。

都会育ちの私は農業などに目を向けることはなかった。しかし、先進的な有機農法のお百姓さん達と触れ合ううちに「地面に近い生き方の方が良いんじゃないか?」と思うようになる。

朝8時頃から夜の12時くらいまで働く。若かったので働くことへの苦痛はなかった。23歳で始めて店長になり、自分より年上の人達を動かしていかなくてはならない。人に動いてもらうにはまだまだ未熟で傲慢であった私は大きな壁に突き当たっていた。そんな頃、まるで自分と1_1 は正反対の性格の「恵文」さんと付き合うようになり、仕事が終わってから深夜喫茶で話をしたり、居酒屋でお酒を飲んだり急接近していった。

先月撮った写真であるが、こうやってお父さんの写真と上下で並べてみると一緒の顔をしているね!当時、高校を卒業後、直ぐに親のレストランに弟子入りした彼も、他の弟子達とはちょっと違ったスタンスで寮生活を送っていたのだろう。純朴でまっすぐでひたむきで、女性のことなど話そうものなら怒り出していた様な純情派であった。(今は単なるスケベなおっさんになってしまったが)

名古屋地区のお店で1年近く一緒に働いただけであるのだが、その後も人生の節目、節目に必ず関わってくるのである。人の縁とは本当に判らない。        つづく

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親子三代のお付き合い  1

2007年05月13日 05時09分08秒 | 友人

先日、京都の大親友「恵文」さんから嬉しい提案があった。今年の11月に開催するミラノの展示会に「娘さんを通訳として連れて行ってくれ!」と。彼には二人子供がいるのだが、長男の恵三君は只今アメリカに留学中。下の娘の「楓子」ちゃんはイタリアに留学後、現在大学生である。

Pim0001_3 そもそも、私と恵文さんが知り合ったきっかけは、彼のお父さんが経営していたレストランに就職というか?弟子入りしたのが始まりである。30年前に学校卒業時の就職活動をしていた頃、「若者よ、社長への道を目指せ!」という文字が飛び込んできた。「よし、この会社の面接を受けてみよう」と。ありきたりの面接を想像していた私は3時間以上に渡る社長の話を聞かされて度肝を抜かされた!。世の中にはすごい迫力の人がいる。

1、農業が社会の根本である。2、労使の関係でなく師弟関係での経営。3、利他主義(他人に利益を先に与える)で生かされる。4、レストランとはサービス業である。5、地球人としての自覚を持て。など自分の理想や世の中に対する矛盾など熱い思いを延々と話された。人を動かすにはやはり、熱意しかないのだ。まだ、若く単純な当時の私は「この人の弟子になろう!」と決意して門を叩いた。

孫時英さん、在日韓国人で18歳で日本に上陸、元伝道師、、京大哲学科卒、結核療養後40歳からレストラン「南山」の経営を始める。異色の経歴である。私も21歳の時に入門して、レストランの寮で研修を始めた。現在の私があるのもこのレストランでの10年間での経験が実に大きな意味を持ってきている。

Pim0003_1 これは師匠の孫氏から頂いた言葉である。今でも忘れたことはない。                   つづく

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅篭シリーズ

2007年05月12日 18時14分23秒 | 作品紹介

_0091 携帯電話入れが大変好評だったので、今そのシリーズの商品開発をどんどん進めている。先ず、見た目が可愛い事、使い勝手が良い事、買い求め易い値段である事、しかし、安物作りはしない、それとすべて自社生産すること。

竹のタバコ入れとか、小物をよく他店で見かけるがほとんどが輸入物を最後だけ国内仕上げしたものを「国産品」とごまかして販売しているものばかりである。

_003_9 消費者の方にもお願い、「国産で手をかけた、特に小さい物はある程度のお値段を出さないと買えません。だって、あなたと同じ日本で生活している職人さんが作っているのだから。」私たちも少しでも安くお客様にお渡ししたいという思いは重々あります。しかし、価格だけに比重を置いてしまうとどうしても安くするためどこかで手を抜かなくてはいけなくなります。その結果、ちょっと安かったけれど、作品に深みがないのでその内飽きられてしまう。それよりは、本当に手を掛けて適正な価格で正直に作ったものは、やはり、持ちもよく(大体30年を目安)、魅力ある作品になります。絶対、中国で作らせたものを「どうせ消費者は判らないのだから」と騙す様な事だけはしてはいけない。

小っさな篭がころころと転がっている。今は彼女の手から一つ一つ編み込まれ、皆さんの手元に届くまで一生懸命作っています。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インターネット通販

2007年05月11日 17時46分44秒 | 通販・買い物

_007_4 昨日の午後一時に注文した大型テレビが今日の昼前には届いた。大型電気店で買うよりも早く来てしまう。私の所は大分県でも大変な過疎地のため、たいていこの地域は週一回の配達予定日しかない、そのため、大型電化製品や家具を買っても1週間くらい配達までに日数がかかってしまうことがほとんどである。そんな面でも、インターネット、宅急便の発達はたいしたものだ。

ネット通販会社も早い対応で、私どもも見習わなくてはならない。消費者の立場に立つと、「一日でも早く欲しい。」しかし、生産者の立場に立っていると「そんなに慌てなくても」と考えてしまう。でも、これからはもう一度ネット販売の部分を強化させなくてはいけないね。

_010_6早速、梱包を解いて、配線してみた。今までの25型のテレビが小さく見える。さすがに迫力がある。今はテレビに電話配線を繋いだり、インターネットを見たり、メールを打ったり出来るそうだが、今の所、我家には関係ない。取り合えずテレビとDVDが見れれば良いか?

これからの社会の移り変わりを今回のテレビの注文で見た感じがする。我々伝統工芸に携わる者も、作るものはあくまで手作りにこだわり、しかし、お客様に広める販売の部分では時代の流れをしっかり感じて備えていかないと取り残されてしまう気がする。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インターネット通販

2007年05月10日 18時40分00秒 | 通販・買い物

Pim0013 ついに我家も大型テレビを買うことにした。今まで10年ほど安売りで買ってきた25型のブラウン管テレビを使っているのだが今の所一向に悪くならない。ウーン、たいしたものだ。2011年の地デジに切り替えまで我慢しようとも考えていたが、やっぱり、大きな画面に魅力もあるし。

それで、買い物に出たついでにテレビ売り場をうろうろ、適当な値段で大きなヤツを探してみた。そうだ!我が工房には「資材調達部長」の梶谷さんがいる。買い物をする時は彼に相談してみるのが間違いない!

20070312103718_1 やはり、急所を押さえた的確なアドバイス。「ブラビアは大きさの割りに安いので急に人気が出てきたが、画面と使い勝手、評価が今一だ。  レグザのこの型番は拡張性がもう一つだ。」などなど、電気屋の店員より間違いなく知識がある。「この人は職業の選択を間違えている。竹細工より電気屋が向いている。」と私は思う。

「インターネットで買った方が断然安いですよ!」その言葉にそそのかされてネットで調べてみると、確かに安い。びっくりするくらい安い。しかし、「大型テレビなど故障したときは困るよな?」と聞いてみると、即座に梶谷氏が教えてくれたのは ヤマダ電機の「ザ・安心」の会員になることだ、と。年会費3129円で大型電化製品長期保障、他店で購入した商品も保障。尚且つ3000円分の割引券が付いてくるのPim0014 でほとんど会費は無いようなものだ。

実に詳しく、微に入り細に入り教えてくれる。そのうち、ヤマダ電気からスカウトが遣ってくるに違いない。

買おうと思う機種は東芝のレグザ、37z2000に決めた。よく電機屋さんで安売りが出ているのは37c3000らしいのだが、拡張性や性能が全然違うと彼は言う。ちなみにヤマダ電機で37z2000がいくらで売っているか?みてみたら278000円であった。

ネットで調べてみると、なんと、165000円、送料無料。なんと11万円以上の開きがあった。思わず、「買い物篭に入れるボタン」を押してしまった。5月10日の午後1時に注文、なんと翌日には配達されるという時代になったのだ。     つづく,

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時代籠エクストラバージョン

2007年05月09日 19時06分32秒 | 作品紹介

5_019 私のホームページにも掲載している「時代籠」。ちょっと古い時代箪笥をイメージして作ったバッグの中では一番大きなタイプである。通常タイプは濃い茶に染められ漆を塗って仕上げていくのだか、この籠は編み目は染めない薄茶色で、縁とか足、飾り竹、手は染めたものという。作るのに相当苦労する。染めるパーツだけ別に作り染め上げた後組み立てていく。漆も通常であれば何の気にすることもなく塗り上げていくのであるが、今回は染めた部分と染めない部分を別々に刷毛も代え、塗る時期も変えなくてはいけな5_021_1 い。飾りも特別に取り付け、昔らしさを出したものである。今年のイタリアでの展示会に参加させようと思っている。巾着部分にも伝統工芸品である大島紬の龍郷柄を使った。

そのうち、飾りをこれでもか!というほどコテコテにした籠を作ってやろ。

竹工房オンセ

5_020

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連休明け

2007年05月08日 17時46分58秒 | 工房

5_018 連休が明けると共に、目の回るような忙しさだ。私たち竹細工をするものにとって、今が一番忙しい時期である。特にこの5月、6月、7月が猫の手でも借りたいくらいである。工房も次から次へと出荷作業に追われて臨戦態勢である。

デパート催事の荷造りは担当者が一人行くので、そんなに気を使うことはないが、ギャラリーの個展の分は、相手様にお任せする場合がほとんどなので、作品につける値札、作品の箱、作品リストの番号をすべて合わせて間違いの無いように荷造りをするのが大変だ。私も手は漆を塗りながら、頭の中は5個くらい先の催事の段取りを考えている。景気が少し回復してきたような感じが実感としてしだしてきた今日この頃である。

Cimg4148 大分には「トキハ」というデパートがある。地方のデパートにしては良い業績を上げている老舗のデパートである。大分県で育った40台、50台の人は小学校の遠足でトキハデパートに行ったそうだ。

私の作品はトキハ本店の工芸品コーナーにも展示されているのだが、今回は7年ほど前に出来た郊外型のトキハわさだ店で2週間の個展をして欲しいという事で担当者がお見えになった。右の可愛らしい「M」さんとは本店時代からお世話になっている明るくて気の利く女性だ。左の人が新しくインテリアのバイアーで配属された「T」さんである。二人とも良い笑顔ですね。

東京、大阪、名古屋と都会のデパートでの催事が多いのだが久しぶりの地元での展示会。7月21日(土)から8月3日(金)までありますので、皆さん是非来て下さいね。

竹工房オンセ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする