正ちゃんの時計修理ブログ たからや時計店

お客様からお預かりした時計の修理を記録として日記に残こそうと思います。

ロレックスの紳士物SWモデルを修理です

2016年08月04日 | ロレックス
昨日の修理難しい修理でした。
ロレックスの紳士物のSWモデルです。機械は3135が入っていました。


巻き芯が錆び錆で巻き芯を削って取り出した後の写真です。







お預かり時竜頭が回らない状態で自動巻き機構のクラッチ車の不具合と思ったのですが、お客様からお水が入ってことがあるとの事を聞きました。
竜頭の〆忘れが原因だそうです。

オシドリ周りの錆が原因と判断。早速開けてみると巻き芯部分に錆が見られました。







どうやっても竜頭が取れずあんまり触ると竜頭が壊れてしまい修理代金が高くなると思い、巻き芯を削って竜頭を取り、機械を取り出しました。
機留のネジを外しても錆がひどく機械が回らない状態で少しずつ見える錆を取ってから回しました。

機械はやはりオシドリ部分が錆で固着していました。

オシドリ部分以外分解して錆取りの液に浸けて少しずつの作業です。

時間をかけてオシドリを外し、また地板と巻き芯も固まっていたのでドリルで巻き芯を削り、鼓車キチ車を取りました。

次は竜頭に残っている巻き芯の削り出しです。
部品が高騰しているので慎重に作業し終了。








部品の錆も落として組み上げました。

途中部品を洗っている途中排水箇所に置いている網を部品がすり抜けて、作業を途中で中断してU字の排水管を外して部品を取り出すというアクシデントもありました。
出てきたときは感動でした。

後は自動巻き機構の分解と錆落としが残っています。

今日慎重に作業する予定です。


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