みなさん、お久しぶりです!4カ月のご無沙汰でした。4月に大阪に引っ越して以来、本当に久しぶりの登山は、あの、槍ヶ岳。高所恐怖症のTakとしては、登山に少しでも興味のある、もしかして興味の無い人でも知っているかもしれない、日本の名山にして、一種憧れの対象でもあるこの山には、少しでも早く、元気なうちに登ろうと思っていた。毎年8月最初の土日に開催される登山会の今年の山になり、思いの外早い挑戦となった。繰り返すが、Takは高所恐怖症なので、切り立った崖、巨大なカールの上から下を眺めるのが本当に怖い。槍ヶ岳や穂高岳などの名だたる岩峰は、憧れてはいるものの、なかなか行こうと言う踏ん切りがつかなかったのだが、今回は本当に良い機会となった。ちなみに、日本の岩峰で忘れてはいけないのは、剱岳だ。実はこの山、学生時代に奇跡的に登っていて、これから改めて登ろうとは思っていない。
今回は、8月5日早朝、上高地集合だ。ところが大阪からの夜行バスが取れない。東京からでもハイシーズンは難しいのだが、関西からも多くの登山者が集中するためアウト。やむなく前日の金曜日を休みとし、1日早く上高地に入り、久しぶりに山に馴染む事にした。朝早い新幹線で名古屋まで、ワイドビュー信濃3号で松本に出て、最後バスで上高地まではいる。6時前に自宅を出て、上高地には昼過ぎ到着だ。今日は上高地の梓川沿いをのんびり歩き、槍沢沿いの槍沢ロッジまでの4時間コース。3時過ぎには到着し、一風呂浴びてビールを飲む。アァ、久しぶりの快感。写真は標高1,700mにありながら、風呂も付いている槍沢ロッジ。
翌朝5時前にロッジを出発し、槍沢を辿る。台風の動きが気になるが、天気は上々だ。途中、雪渓も多く残り、冷たい風が気持ち良い。東京組は同じ頃上高地に到着し、夕方山頂直下の山小屋で落ち合う予定だ。槍沢で待っていても良いのだが、やはり山行は早いが一番、天気の良いうちに山頂に辿り着きたい。
槍沢沿いのカーブを右に曲がったその時、槍は姿を現した。Takの初、槍の穂先。
雪渓を走って横切ると、あのピラミッドが正面にそのどでかい姿で迎えてくれた。思わず見惚れてしまう。
槍が姿を見せてからが登りの本番だ。急登を2時間こなすと山頂直下の槍ヶ岳山荘に到着する。一息ついてさあ、山頂を目指す。まだ9時前だからか、それとも土曜の午前中だからなのか、僕らが知っている人だかりの槍の穂先、ではなく、ガラガラだ。天気よし、人もいない、さあ行くでー!
9:14鎖、ハシゴをよじ登り、穂先に到着。わずか数名で狭いが山頂を占拠した。
直下の槍ヶ岳山荘と双六山方面。
南岳、穂高岳方面。北の立山、剱岳方面はガスで展望できなかったが、東の常念、大天井岳は素晴らしい姿を見せてくれた。が、その姿を収めたはずの一眼レフの具合が悪く、お見せできないのは誠に残念。その後のくだりも心配したほどの事もなく無事肩の小屋まで戻れて、ほっ。
それでもまだ10時。東京組が到着するまでまだ6時間はある。散歩がてら南岳方面に位置するピークから槍の穂先を眺めよう。写真は大喰岳から見る穂先。このあたりは来る人も少なく、槍沢の大カールを独り占めする時間を堪能した。
岩に腰掛け、絶景を眺めていると、山歩君になった気分だ。
そして若者達がやってきた。上高地から標高差1,500m、距離にして16kmの道のりを、夜行バスにもかかわらずコースタイム通りでの到着だ。若いって凄い。
翌朝、新穂高温泉目指して下山。若者たちは、5時にヘッドライトで山頂に。御来光に感動して登りとは反対側、西側を下る。大槍小槍の見納め。
奥穂高を眺めながらの下山は楽しい。
こうして久しぶりの登山は無事終了。
Takとしては難易度が高いと思っていた槍ヶ岳だが、昔ならば山男しかいなかったであろう山頂には老若男女が満ち溢れ、凄い賑わいだった。自分もそうだが中高年の皆さんが元気なのだろう、よくこんな所登るよねー。絶壁を、ハシゴ、鎖があるとは言え、だ。見習え若者、特に男子。若いベッピンも多いでー!
なのに、体力的に問題ないようなTakって何者?
これが商社マンで鍛えた体力か?
登りつめたのだと思いますが、意外にも人気の槍ヶ岳ピークを独占できて良かったですね。
雲が上にも下にもいい感じで湧き出ていて山の旅情感を掻き立ててくれています。
秋が待ち遠しいです