8月28日は大峯奥駈道の中核、山上ヶ岳(1,719.2m)に登りました!写真は山頂から望む、大天井ケ岳(1,439m)。
朝6時に自宅を出発、南阪奈道路経由、309号線を2時間かけて大橋駐車場に到着。山の方角は雲がかかっているが、いずれ晴れるハズ。
大峯山といえば、この山上ヶ岳をさし、修験道の聖地として、未だ女人禁制を守る唯一の山。山上ヶ岳山頂には、修験道の本山、大峯山寺があり、さまざまな業場がある。この門は、女人結界門。
見事に手の入った杉林から登り始める。ここは信仰の山。行者姿の参拝者も多い。山での挨拶といえば、こんにちは😃!だが、ここでは、ようおまいり!と言う。最初、なんと言われたのか分からず、思わず聞いてしまった。
1時間ほど気持ちよく登ると奥駈道に出会う。左(北)の吉野迄22kmとある。吉野は奥駈道の北の始点だ。4年前に吉野から四寸岩山迄歩いたのがこの奥駈道との出会いだった。
山頂方向はなかなか晴れない。
この参詣道(もはや登山道とは呼べなくなってきた!)には、供養塔が数多く、それこそ所狭しと建てられている。参詣回数や、時期などを記念して信徒らが担ぎ上げたものだ。新しいものが無いと思ったら、駐車場から直ぐ、結界門の内側に新しいものがずらりと並んでいた。もう、山上には置けないという事なのか?
修験道の山では、恐ろしい体験は修行、岩山を登るのも、谷に身を乗り出して覗くのも、修行。
これを攀じ登り、
西の覗きで、身を乗り出して下を見る、
足を押さえて貰い、身をさらに乗り出すのだそうです。これ以上無理!
山頂付近、大峯山寺にはいります。
1,700mの山頂にある、それが素晴らしい。思わず、世界平和を祈らずにはいられない。奥駈道は北の吉野から南の熊野本宮まで約100Kmの行程だが、5泊6日で踏破できるらしい。というのも、この奥駈道の要所要所に宿坊と呼ばれる、まぁ山小屋ですね、があるからだ。食事、風呂付きとは今時の北アルプスの山小屋より良いでは無いですか!山上ヶ岳山頂には5件の宿坊があり、その中の龍泉寺(大峰山寺の中に、何故お寺が?)さんに聞くと、一泊二食付きで9,000円だそう。値段も北アルプス並みだが、食事は美味いそうです。風呂があるなら安いですね。
山頂はお花畑にあります。女性が見ることのできない世界をお見せします。
南には大峰山脈最高峰の八経ヶ岳(1,915m)。雲がかかりよく見えないのが残念。
南東には稲村が岳(1,726m)。右の尖ったのは大日山(1,689m)。
東には大普賢岳(1,780m)。
手前の行者還岳とその奥に見える、弥山と八経ヶ岳(多分)。
大峯の山は深くて広い。素晴らしい眺めでした。
遠く葛城山や金剛山。
これまでこのブログでご紹介した大峰山脈の山々は、北の吉野から四寸岩山、大天井ケ岳、山上ヶ岳、弥山と八経ヶ岳です。大普賢岳、稲村が岳、釈迦ケ岳とこれから南へ入って行きます。
登りのガスがかかった天気から一転、下りは晴天と西寄りの涼しい風に恵まれ、ムチャ気分が良い。これなら永遠に歩ける、って感じ。
木漏れ日の杉林。
美味い湧き水。
1,300年の歴史。女人禁制への言い訳がましく聞こえるのは難しい時代になってきたからなのでしょう。登る最中は、何か神域に入るような気分にさせられたのですが、山頂の素晴らしい景色と爽やかな風は、そうは言っても山は山、といつもの感覚に戻りました。そうした意味では、この山頂の素晴らしい雰囲気を女性が味わえないのは申し訳ないと思います。
登山口に並ぶ現代の供養塔。
駐車場からは昨年登った大天井ケ岳が、すぐそこに見えました。
締めは昨年もお世話になった洞川温泉で。大峰山寺のお膝元には、古くからこの洞川温泉がひらけ、今も参詣者(登山者)はこの温泉で英気を養い、疲れを癒しているようです。大峰山脈は、奥深く歴史もある素晴らしい場所です。しかし、アクセスが極めてよくありません。周囲の村が限界集落化しており、公共交通機関が使えません。車でないと分け入ってくるのが難しい。Takは関西生活は2年ほどですが、この紀伊半島の山並みは素晴らしいと思いますし、もっと多くの人に知って貰いたいと思います。温泉もあるし、熊野、吉野、橿原、飛鳥というパワースポットもたくさんあります。少し南に降れば広大な熊野灘がひらけます。人が増えても大したことありません、丹沢や北アルプスに比べれば。
さあ、Takと一緒に奥駈道踏破をしましょう!来年以降、同行者募集!
是非その指とまりたいところです。
プラン宜しくお願いします。
金剛杖買っておきます。