今年8月、ふと思ったのでした。そうだ、今年の冬はパタゴニアに行こう!パタゴニアは南米大陸の南の端、最も日本から遠く、最も南極に近い、茫漠、荒涼、冷涼の場所。今アメリカにいる、この時を逃してなるものか。南緯50-55度のこの地は冬には閉ざされた世界。行くなら南半球の夏、北半球の冬がベスト。
パタゴニアと言えば、アウトドアファッションの会社ですが、アメリカはカリフォルニアの会社が何故、パタゴニアをブランドとして選んだのか。正確にはわかりませんが、フィヨルドに流れ込む氷河、鋭い頂を持つ山、ガウチョ、空を駆け回るコンドル、と言った、空想的な風景、が当時の創業メンバーたちが気に入った理由のようです。そして、この企業は環境保護にとても積極的なようです。30年以上前、鎌倉の直営店を訪れた時、売られていたのがペットボトルからの再生ポリエステル製フリースでした。僕の最初のイメージは、まさに環境派スポーツウェア、でした。
さあ、パタゴニアは一体どんな場所で、どのような印象を与えてくれるのか、期待に胸膨らませて、計画を立てました。使える日数はクリスマス週をまるごと使って9日間。土曜日午後にサバンナを出発、夜行便でアルゼンチンの首都ブエノスアイレスには日曜日の昼到着、翌月曜日、さらに2,800km飛んでパタゴニア観光の中心地、エルカラファテに、やっと、入ります。火曜日、バスでエルシャルテンへ移動、パタゴニア社のロゴのデザイン、フィッツロイ山を眺めて再びバスでエルカラファテへ。翌水曜日、午前中は氷河の崩落を見学、午後、最果ての街、ウシュアイアへ800km移動。木曜日、船でビーグル水道をクルーズし、野生動物たちと出会い、水路を囲む山々を眺める。そして金曜日、フエゴ国立公園の自然に触れ、夜、ブエノスアイレスへ。土曜日の夜行便でアメリカへ。これが、パタゴニア、最短、早分かりコースのようです。実質4日間しかいられません。これがパタゴニア。日本からだとさらに3-4日かかりますから、普通のお仕事をしている方には絶望的に遠い場所なのです。
東京から17,806kmだそうです。対セキ点、という言葉がありますが、東京のそれは、ブエノスアイレスの東方海上にあります。まあ、ほぼ地球の裏側からさらに南に 3,000km行った所、南極まであと1,000km、というのが、パタゴニアのある場所です。
さあ、どんな場所か、行ってきます!
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