ちょっとご用がてら【かじか庵】さんに寄ってみました。
どれくらいぶりに寄ったでしょうか、前の記録を見ると冬に寄ったようでこの時期に行くのは初めて。
青々とした竹林を抜ければ、涼しげな清流の響きが。
いつも温かな笑顔でお出迎えしてくださるUさんご夫妻にご挨拶。
このアットホームな空間に常連になる方は多いようです。
注文して料理待ちの間、龍門峡へと足を運んでみることにしました。
滝の流れとともに吹き上がる涼風の心地よいこと。
小さな魚影が岩陰から出て泳いでゆくのが見えます。
汐井川と呼ばれるこの川を少し遡ったあたりを龍門峡と呼びますが、秋は紅葉の名所のひとつになっています。
このあたりの紅葉もさぞ綺麗なことでしょう。
ぼーっとしているところ、呼ばれて気づいたら料理が出来上がったとのこと。
空腹を忘れるくらい魅入ってしまっていたようです。
今回頂いたのは「とうふ御膳」。
豆腐のハンバーグ、白和え、おからの稲荷、それから写真にはありませんが豆腐のグラタンなどの豆腐づくし。
こちらの豆腐はすべて英彦山産の豆腐を使っています。
大豆の味がしっかりと感じられると評判の豆腐を使っての料理。
豆腐料理の持つあっさりとしたイメージとは違い、素材の味が際立つように丁寧に拵えられているのが舌の上で感じとれます。
そして今回おススメしたいのがこちら。
左のかごに入っているのは《英彦山美人》と命名された化粧水。
ほんのりと香る柚子香にリラックス、お風呂上がりに塗ると肌がしっとりとなるようです。
(私は試したことがないので使用者談 笑)
こちらはカリンエキスと梅肉エキス。
カリンエキスは風邪にかかったとき、喉の痛み止めや鎮咳薬として若干量を患部に塗ったりスプレーするといいとか。
梅肉エキスは1kgの青梅を丹念に時間をかけて煮溶かして作る、わずか20gしか取れない貴重なもの。青梅の持つ殺菌効果がギュッと凝縮され、小さなさじ1杯で様々な効果が期待されます。
霊山の栄養をふんだんに蓄えた果実を使って、自然の持つ薬効を余すことなく発揮したものですから、英彦山の霊気も含まれてなおさらパワーを頂けるのではないでしょうか。
大地の恵みと人間の叡智の結晶といったところですね。
さらにご紹介したいのが、私イチ押し「梅ゼリー」
黄色くなるまで完熟させた梅を柚子ピールと一緒にゼリーにしたもの。
食後のデザートとして試食させてもらいましたが、完熟梅の甘味と酸味、そして柚子のほろ苦さがアクセントとなって口の中を爽やかにしてくれる夏にふさわしい一品。
見た目も涼しげなレモン色に仕上がり、暑くなるこれからの時期、食欲がないときにうってつけですね。
英彦山の涼を食事からも感じて楽しんでみてください。