本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆9℃
放置ぎみの当神社ブログ。更新しないのでページビュー率が3分の1まで減少してしまいました。こいつはいかん。
と思って(すぐに危機感をなくしますが)久々の更新です。
今日は畜産関係者の牛馬安全祈願がありました。
畜産ということなので厳密には養豚・養鶏も含まれるでしょうから、祈願名は便宜上ということで、祝詞の中では飼育動物の安全祈願として読み上げます。
その中に酪農家の方がいて、朝採りの生乳をご奉納くださいました。
生乳なので一度沸かして殺菌してくれ、とのこと。
市販品以外のミルクなんてなかなか飲む機会がないので、よく味わって飲むことにしましょう。
このブログでも何度か牛馬安全の由来について書いてはいますが、元々は「農耕に関わる牛馬の健康と繁栄」を祈願したというのが始まり。
時代が移るにつれ、牧畜・酪農家など牛を飼育する業種の信仰が加わり、さらに養豚養鶏含めた畜産組合、食肉加工・販売業の方もお札を受けに来るようになりました。
産業の多様化にあわせて信仰も拡大されていったといいましょうか。
とはいっても第一次産業は衰退の傾向にあるようで、高齢化や後継者不足によってこうしたお参りは先細りになってきています。
せっかくのめずらしい牛馬安全祈願ですから、この信仰を後世に残していきたい。
ということで私からのご提案。
信仰のすそ野を広げてブランド牛での町おこし団体、競馬関係者、乗馬関係者といった方々、ご祈願を受けて牛馬安全の御札をおまつりされませんか?
牛や馬をモチーフにしたゆるキャラの正式参拝なんかもいいですねえ(笑
電気・電波事業や航空会社など、現代的な産業にあわせて神社がうまれたり、御祭神の性格や神社の歴史からご利益がシフトしたりと、時代のニーズにあわせて変わってゆくのは至極当然のことなのかも知れません。それだけ人々の生活形態が変化してきたわけで、それにともない願い事の種類も増えただけのこと。それは今に始まったことでなく、昔から繰り返してきたことなんですよね。
今や「地域×〇〇」「グルメ×〇〇」といったコンセプトで、民間を主体とした、地元企業や産業を巻き込んでの「地域創生」が盛んに行われています。
神社といえばそれこそ地域と密接な関係にあり、知名度としてのブランド力、人を集めやすいパブリックスペースの側面を有しています。
これを使わない手はないのでは。
もし、上に書いたようなタイアップをするとして神社側の立場として一言だけ注意を申し上げるならば、あまりふざけた企画や軽薄な内容はご遠慮したいものですが。
けれども人が集まらずどうにかしたいと思うのは神社側も同じでしょうし、盛り立ててゆくための企画を誰かが持ってくるのを受け身でいても進まないのかなと。
とまあ、つらつらと書いてきたことはウチに話を持ってきてくださいというお願いではなく(多分)、すたれた、さびれたと嘆くより、すぐそこにあるものを見直すことが活性化へ繋がるきっかけになるかも知れないという話。それが愛郷心を奮い起こし、郷土の歴史を見直すことに繋がればと思うのです。
白昼夢想家な私の妄想ですが、過疎高齢化は農村部すべての課題であり、地域おこし協力隊といった外部協力によって様々な試みがなされていますが、まずは地元住民がどうしたいのか、将来的な展望を見据えて動き始めることが肝要なのかなと思います。
ということで、牛と馬のゆるキャラ参拝、お待ちしております(笑)