本日の高住神社の状況です。
◆曇り
◆16℃
曇り空でほんのりと薄暗い日。
野鳥観察家から「ちょっとおいで」と言われてついていってみると、ヒィー…ヒィー…と虫の鳴くようなか細い声が聴こえてきました。
トラツグミの鳴き声です。
(参考画像)
夜中や夜明け前など暗い時間帯に鳴く鳥と聞いていましたが、今日のような薄暗い日は日中でも鳴くようです。
初見?では鳥のさえずりに聴こえないもので、弱弱しい口笛のような音色。
昔の人はこの寂しげな鳴き声が鳥のものだと分からなかったため、妖怪の声だと思っていました。
その妖怪を「鵺(ぬえ)」と呼び、昔の人は不吉の前兆と怖れたようです。
私もトラツグミの名は知っていましたが、生で聞いたのは初めて。
夜しか聞けないものと思っていたので感動しました。
その他、キビタキやソウシチョウの説明もしてくれて、何となく違いが分かるように…なったかな?
数年前、英彦山の野鳥の声を録音したいと訪ねて来られた方がいました。
ボランティアグループ・バードコール代表の田中良介さんという方です。
視覚障碍者のために鳥の鳴き声と説明を録音したCDを製作しているということ。
そのときはコノハズクの声をということでしたが、残念ながら集録はできなかったものの、大きな収穫があったと出来上がったCDを送ってくださいました。
それから年に一回出来上がったCDを送ってくださるのですが、鳥の声を調べたいときにとても役立つこと。
今回のトラツグミも、氏のCDから鳴き声と説明を参考にさせてもらいました。
姿容姿のみならず、鳴き声からも多くのことが分かるものですね。
意識の方向をちょっと変えてみるだけで面白い発見があるものです。