高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

4月29日(金・祝)の様子

2011年04月29日 16時08分44秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆6℃~

 

今日は昭和の日ですね。

かつてみどりの日でしたが、祝日法によって平成十七年に『昭和の日』となりました。

祝日ということ、さらに天気も良いので、お参りの方も尽きることなく来られています。

 

そんな中でのブログ更新なんですが…

というのも、駐車場のヤマザクラが咲き始めたので今日のうちにお知らせしたいと思いまして。

P4290022

参道の上には淡いピンク色のヤマザクラ。

色で表すとこんな配色でしょうか。

Yamazakura_2

左:indianred

右:mistyrose

 

P4290034

二段目の駐車場にはオオシマザクラが。

こちらは黄色味がかった白色の花びら。

Oosimazakura

左:ivory

右:yellowgreen

 

P4290032

これはモミジ。

麓ではすでに淡い黄緑色の葉を広げていますが、ここはようやく花が咲き始めました。

Momijibana

左:crimson

右:greenyellow

 

おおよその色合いで試してみましたが、私のイメージではこんな印象に見えます。

色の感覚は人それぞれでしょうから、私と違うイメージの方もいるかも知れませんね。

 

今回こういった試みをしてみたのは、平安時代の女性装束で「襲(かさね)」というものがあり、

十二単のように違う色を重ねて着ることで、季節感を表現していたようです。

色目(いろめ)といってその重ねるパターンに決まりがあるようなのですが、それについてはもう少し勉強してから書こうと思います。

 

今回はカラーコードのGBRを元に製作したもので、西洋色名になっていますが、

日本にも伝統色があり、紫ひとつでも古代紫・京紫・菖蒲色…など細かく分かれています。

茜染めや黄檗(キハダ)といわれるように、植物由来の染織方法だったので、

この辺りでも染料に用いられた植物があったのではないかと思うのですが、どうでしょう。

 

Sakurairo

ちなみにこれが桜色。

あまりにも淡いので、液晶画面では角度を変えて見ないと見えにくいかも知れません。

一般的なソメイヨシノより、やはり原種のヤマザクラから取られた色名なんでしょうね。

花の色彩を伝えるにしても、こういったカラーや伝統色を知っていれば、表現の域がぐっと広がるのではないかなと思います。

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4月28日(木)の様子

2011年04月28日 13時55分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れ

◆3℃~

 

今回はちょっと衝撃的な内容なので、苦手な方は飛ばしてください。

 

春になり、生き物が活発がなり始めました。

山の動物も活動的になり、浮かれ気分のようです。

 

今日、沢の下に転落して死んだシカを発見しました。

はずみで頸の骨でも折ったのでしょうか。背側に弓なりに曲がっています。

身体の大きさからすると一冬越えた仔ジカかなと思うのですが、ツノがないので雌雄の判別つかず。

おそらく、暗いうちに足を滑らせての滑落事故。

 

※ショッキングな画像なのでご注意を

P42800031

顔はモザイクで隠しております

 

シカには悪いと思いながらも写真を撮らせてもらいました。

これを機に色々と観察したのですが、ヒヅメは偶蹄目らしく二本、その後方に卵型の副蹄が。

副蹄は岩場でのスリップ止めの役割。見た感じ、ヒヅメほど硬くないように見えますね。

我ながら悪趣味かなと思いましたが、雪につく足跡ではここまで観察できないので、

どういう理屈で山地を駆け回ることができるのかが確認が取れました。

 

この後、人目につきにくい場所に穴を掘り、丁寧に埋葬させていただきました。

 

普段、生きている動物の写真を収めることはあっても、やはり倫理上、動物でも死体を撮影することは躊躇してしまいます。

しかし自然の中では常に生死が行き交うもの。

新たに産まれゆく生命があれば、絶えゆく生命もあるのです。

山の生態はそういった生命の循環によって成り立っているので、こういったことも知ってもらわねばと思い、あえて掲載させていただきました。

 

シカの亡骸は山の動物たちの糧となり、さらに鳥や昆虫についばまれ、最後は木々の養分になることでしょう。

年月を経て肉体は土に還り、また英彦山の生命を育む。

それが自然の流れなのでしょうね。

 

では魂の行き場は……と考えると、やはりこの山に帰るのではないでしょうか。

山に生まれ育った生命が、また山に帰ってくる。

魂とは見えないものだけれども、そんな流れがあるように思えてならないのです。

 

私たちにできることは、シカの魂を慰めること。

埋葬後、安らかに眠れるよう、その魂のためにお神酒を捧げました。

 

こうして死を見つめるというのも、時として必要なのではないでしょうかね。

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4月24日(月)の様子

2011年04月26日 15時43分40秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りときどき晴れ

◆11℃

 

春の草花がきれいですね。

大任の彦山川沿いを走っていると、土手が菜の花で黄色く染まっているのが見えます。

のどかな春らしい光景。この辺りは河岸工事があまりないので植物が茂り、

カモなどの野鳥たちがのんびりと川面を遊覧しています。

 

それでちょっと面白い光景が。

水面から黄色い花がチョボチョボと顔をのぞかせているのです。

先日、川の中に堆積した砂だまりから芽吹いた菜の花が咲いているのが見えたので、

増水したせいで胴体がすっぽり川に浸かってしまったのでしょう。

水中花、とでも言うのでしょうかね。もっとも、私の世代では分からない歌ですが(笑)

今日あたりならまだ見れると思います。

 

今日の花はこれ。

P4260014

◆ミツバテンナンショウ(サトイモ科テンナンショウ属)

 

サトイモ科の仲間は肉質の花を包むように、苞(ほう)をまとっています。

これを「仏炎苞」といい、仏様の背後にある火炎に似ているから名づけられたそうです。

この濃い赤紫色から、不動明王の火炎を想像したのでしょうか。

ちょっと毒々しいイメージですが、サトイモ科の仲間は有毒植物も多いので、

警戒色の意味合いもあるのかも知れませんね。

 

ちなみに福岡県では準絶滅危惧種に指定されています。

勝手に取っていかないように!窃盗罪で処罰されますよ。

見るだけ・写真に撮るだけでお願いします。

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4月24日(日)の様子

2011年04月24日 14時04分00秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆4℃

 

今日は山の会のメンバー約40名が、植樹したブナの管理に北岳から登って行かれました。

ブナが成長するにつれ背丈にあわせた支柱と、シカの食害を防ぐ防護ネットを取り替えるそうです。

作業は昼までかかり、2時くらいに下山。

寒い中さぞお疲れでしょうと、焚き火を焚いてお茶で接待させていただきました。

P4240022

中には高校生もいて、さすが若者、下りてきてからも元気でしたね。

高住神社謹製ポップコーンを出したところ、あっという間に売り切れてしまいました。

疲れた身体には糖分と塩分が必要ですからね、きっと塩気が欲しかったのでしょう。

  

P4240026

良い笑顔のおとうさん。

記念に写真を撮らせていただきました。

 

ブナがしっかりとした林になるにはどれくらいかかるでしょうか。

私もこうして山を守る人々がいることを心にとどめておきたいと思います。

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4月19日(火)の様子

2011年04月19日 16時06分55秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆雨

◆1℃

 

今日はとても冷え込んでいます。

朝方はあられが降っていましたが、さすがにこの季節、途中で雨に変わりました。

ですが依然気温が低く、風も強まり少し荒れ模様。

下の駐車場がぼちぼち桜が咲き始めた頃なので、散ってしまわないか心配です。

 

ブログを書くときには日誌とともに過去ログを参考にしているのですが、昨年の今頃は桜が満開だったようで、今年は2週間ぐらいは遅れるのではないでしょうか。

ぼちぼち咲き始めた桜もありますが、一斉開花ではなくバラバラ。

山野草も、全体的に開花状況が遅れているようですね。

昨年の4月全体の様子はこちらからご確認下さい↓

http://buzenbou.blog.ocn.ne.jp/blog/2010/04/index.html

 

下の写真はおととい撮ったイワタバコ。

P4170043

シワが寄るほど縮こまっての冬使用ですが、これからだんだんと葉を広げていきます。

暖かくなるにつれ草木が芽や葉を伸ばし始めます。

これからの季節、伸びやかに健やかにいきたいものですね。

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