高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

平成24年 夏越祭斎行致しました

2012年07月28日 15時19分00秒 | 神社からのお知らせ

夏日照り輝く土用丑の日、夏越祭が斎行されました。

 

暑さ極まるこの時期は身も心も弱まりがちに。

体力・気力が衰えると、身体の抵抗力が落ちて病気に陥ったり、暑さでぼんやりとなって注意力不足となりケガをしたりと良くないことも。

一般には“水無月の大祓”と称し、半年間の罪穢れを取り除く神事として、知らず知らずに心身についた罪穢れを人形になすりつけ、身代わりとして祓い清める行事が古来より受け繋がれてきました。

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夏越祭にむけて人形を書く参拝者の様子

 

田川市郡では「土用籠もり」というものがあり、氏神様の元で直会がてら夜通しお籠もりをする風習があります。詳しい由来ははっきりと分かりませんが、おそらく炎暑で疲弊した人畜の休息と慰労をかねてのものでしょう。

土用は五行のうち「土」の期間にあたり、土を動かすことを禁じることから田畑をいじらないようにという意味もあるのではないでしょうか。

それと関わりがあるのか不明ですが、高住神社では昔から土用の丑に夏越祭をする慣わしがあり、この日にササやチガヤを持ち帰り、家屋や馬屋の門口に吊るしたり家畜の餌にすると健康でいられるといった信仰が云い伝えられております。

 

 

さて、当日は晴れ。気温24℃と英彦山にしては暑いくらい。

ここでこの気温ならば平地はもっと暑いことでしょう。

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祭典も終わり、宮司より大祓式の意味と土用についての説明がなされます。

土用とは立春・立夏など四立の直前約18日間を指す期間のこと。

季節の節目にあたり、ことさら立秋前の夏の土用は暑気払いとして重んじられてきたということ。

平たくいえば「節分」のようなものなのです。

その節目にあたって災厄を除くのが夏越の大祓であり、蘇民将来の故事にちなみ、茅の輪をくぐり健康で過ごしましょうというのがこの祭りの意義なのです。

といった説明の後、全員で茅の輪くぐりへ。

 

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茅の輪をくぐる参拝者たち。

皆さん思うところがあるようで、念じながらくぐる方もいらっしゃいました。

これにて夏越祭も無事に終了。

 

 

* * * * * * * *

 

今年は14日に北部九州一帯を襲った大雨被害の爪跡が若干残るままでの祭典となりましたが、一部道路ではいまだ交通規制がかかったままの悪条件の中、そして厳しい暑さに関わらず御参拝下さった皆様にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。

こうした状況もあり、当日の参拝は例年に比べ少なくはありましたが、電話や手紙で神社の水害被害を気遣ってくださる声が多く、その心遣いに職員一同大いに励まされました。

また水害を被り避難生活を強いられた中で、神社のためにと御寄付をして下さった方々もいらっしゃり、一抹の心苦しさを感じつつもその御篤信に感謝いたしております。

誠にありがとうございました。

 

当ブログもそんな最中で更新が遅れていますが、祭りが終わってひとつ肩の荷が下りたのでボチボチ再開しようかと・・・。

 

最後になりましたが、被災された方々がまた元通りの生活に一日も早く戻れますよう、社頭より御祈念申し上げます。

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平成24年 夏越祭のご案内

2012年07月27日 14時08分00秒 | 神社からのお知らせ
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高住神社夏越祭
7月 27日(金・土用の丑
午前11時より祭典 のち茅の輪くぐり神事
健康祈願「ささ湯」あり
 
ただ今、社頭にて人形(人形)を頒布しております
 
夏越祭とは半年の罪穢れを祓う神事です。
「水無月の大祓」とも称し、遠く昔より受け継がれてきました。
当神社では牛馬信仰に基づき、家畜の健康祈願も含めて土用の丑の日に行います。
神事の後、茅の輪のカヤを持ち帰り牛馬に食べさせると病にかからぬ、また家の門口に掲げると災難を逃れられると云い伝えられています。
土用の丑に行うめずらしい風習です。
ぜひお誘い合わせのうえ御参拝下さいませ。
 
 
◆お問い合わせは・・・
高住神社社務所 : 0947(85)0073

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7月23日(月)の様子

2012年07月23日 15時11分17秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆晴れときどき曇り

◆22℃

 

関東や中部地方では梅雨明けしましたが、九州はまだ?の様子。

それでも雨期が終わりに近づき本格的な夏の到来を知らせるように、境内ではセミの鳴き声が聞こえてきます。

絶えず聞こえるジーという鳴き声。この鳴き方はニイニイゼミ?

ときおりヒグラシがまじり、涼しさをかもし出してくれます。

これが町中だったらクマゼミの大合唱で余計に暑苦しく感じるところでしょうねぇ(笑)

 

ちょうど今の時期、都市部ではどこかしこで祗園祭が始まっています。

15日は博多祗園山笠、昨日は小倉祗園太鼓、来週は戸畑祗園山笠と、祗園祭ラッシュ。

ちょうど黒崎祗園がやっていたので、物見遊山とばかりにのぞいてきました。

黒崎の祗園では法螺貝を吹くのですが、関が原の合戦の陣太鼓を模しているとか。

各山笠とも勇ましい装飾をほどこし、「俺んとこの山はスゴかろうが!!」と言わんばかりにアピールをしていました。

戦に臨むような激しい動きから「ケンカ山笠」の異名があるようで、揃いの法被で着飾った男衆が威勢良く山笠を廻すたび拍手喝采が湧き上がり、夏の暑さを吹き飛ばすような見ごたえのある祭りでした。

デジカメを忘れて写真が撮れなかったので文の紹介だけ(汗)

黒崎祗園は今日まである様子。詳しいことは岡田宮ブログをご覧ください。

●岡田宮ブログ /  http://okadagu.no-blog.jp/blog/

 

添田には夏祭りがないの?という声もある(?)かも知れないので、今回は夏まつりイベントの紹介を。

Matsuri_poster_2

※画像は添田町HPより拝借しました

 

8月4日(土)夕方より、毎年恒例の花火大会が開催されます。

なんと筑豊最大級の5000発の花火!

この勢いで梅雨空も吹き飛ばしてもらいたいものです。

夏でも涼しい添田町。ぜひ花火を観にお越しください。

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7月16日(月・祝)の様子

2012年07月16日 17時18分53秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りときどき晴れ

◆19℃

 

昨日の続きです。

下の写真が14日の状況。

P7090008 

沢を倒木と一抱えもある岩がふさぎ、飛沫をあげて溢れ出ています。

 

P7090004

境内まで土砂混じりの水が流れこんでいます。

水の勢いは弱いようでいて強く、滝のように底をえぐっているため直下は急激に深くなっていました。

溢れた水は高きから低きへと流れ、参道をくだってゆきます。

 

P7090017

階段が滝さながらに。

台風がきてもこんな激しい流れにはなったことありませんでした。

 

 

そして明けて15日、昨日の作業の様子です。

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倒木を切り岩を退けて流れを本流に戻し、えぐれた地面を埋めてなんとか人が通れるように。

これをする前は渓流釣り場のような池ができていたのです。

いっそ釣堀でも開業しようかと思うほどでしたね(苦笑い)

 

被害を聞いて駆けつけた奉仕の方々の助力もあって、なんとか人が通れるようにはなりました。

こんな小さな沢ですが、ひとたび荒れると大きな岩を転がし地形を変えるほどの威力を秘めているようです。

やはり自然は侮ってはいけませんね。

 

 

さて、今日は松盛会。

松盛会というのは神幸祭の神役等を決める打ち合わせ会。

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不慣れな進行役をおおせつかって冷や汗ものでしたが、なんとか無事に終えることができました。

これがあったので災害復旧作業を焦っていたのです。

松盛会も無事に終わり、ほっと胸を撫で下ろすことができました。

これでようやく夏越祭に向けて準備にとりかかれそうです。

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7月15日(日)の様子

2012年07月15日 12時20分51秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇りときどき晴れ

 

北部九州を襲った豪雨により、広範囲の山間部や河川流域で被害が出た模様。

ニュース映像では阿蘇・柳川・耶馬溪などで土砂崩れや氾濫が起き、その想像を超える被災状況に驚かされるばかり。

それが決して対岸の火事というものではなく、英彦山周辺でも大雨の被害が。

 

昨日朝方の集中豪雨によって崩落した土砂が道路を埋め尽くし、英彦山、津野、赤村は孤立状態になってしまいました。

写真は昨日の500号線・落合小学校前。

Imgp2546

増水によってガードレールが押しやられ、道をふさいでいました。

これほどまでどうしようもない状況・・・。

 

迂回して牟田林道方面へ。

Imgp2548

山側から崩れた土砂と倒木が道をふさいでいます。

ここが開通したとしても、この先がどうなっているか。

 

Imgp2549

大型重機を投入し、力技でかきのけてゆきます。

バキバキッとへし折り道路ぎわに。

おーさすが作業が早い。このときばかりは機械のありがたさを痛感しました。

これが人力なら途方もない作業です。

 

高住神社に到着したのは昼前。先に到着していたFさんと相互に連絡を取りながら情報交換をしていたのですが、増水で流された大きな石が沢をふさぎ、溢れ出た水で境内は水浸し状態との報告が。

できる範囲で復旧作業に取り掛かりましたが、水が引かないことには作業がはかどりません。

 

そして今日、ようやく沢の水が幾分か減り、復旧作業に取り掛かることに。

大きな流木や岩を人力で取り除く作業を続けていましたが、人間の微々たる力量ではできることが限られていると痛感。

加勢人もきて少しずつ元の姿に近づきつつあるものの、途方もない作業に思わず嘆息が。

カメラを出して撮る余裕もなく、初期の状況を残しそびれてしまいました。

詳しいことはまた後日。作業の続きに出てきます。

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