高住神社公式ブログ

英彦山豊前坊高住神社の公式ブログです。

令和2年度 春季大祭・柴燈大護摩修法、斎行いたしました

2020年03月24日 10時23分20秒 | 神社からのお知らせ

令和2年、3月20日(祝・春分の日)に、春季大祭ならび柴燈大護摩修法を執り行いました。

 

今年の春季大祭は、現在、世界規模で問題となっている新型コロナウイルス対策により、祭典時間および内容を一部変更いたしました。

予定時刻より1時間早めての祭典。一般参列者は入れず、神職ならび氏子総代の関係者のみで行うことに。

祝詞では、人々を不安に陥れている悪疫の祓除と平癒、そして国家国民の安泰安息を願い、一日も早い終息と復興を祈りました。

祭典時間にあわせて来られた方々には、本大祭での集団参拝を取りやめ、個人個人で昇殿参拝をしていただくよう説明。

日々対策状況の変化する中で可能な限りでの対処法ではありましたが、ご参拝の方にも理解して頂けたようで、参拝者同士配慮し合い気兼ねなくゆっくりとお参りできたようです。

 

 

 

そして午後より柴燈護摩供。

英彦山ではめずらしいほどの目映い春の日差しの下、法螺の音とともに入峰します。

 

山伏たちの入峰作法のひとつ願文奏上は、英彦山にて柴燈護摩を行う主旨を読み上げるというもの。

かねてより英彦山の行者たちは、この山で鎮護国家および万民安寧を祈ってきたという歴史があり、今回の願文では、未曾有の国難に面し、護摩祈祷にて疫病退散、そして艱難辛苦の最中にいる万民を救うといった文言が折りこまれていたのが聞こえてきました。

国安かれ民安かれと平穏無事を乞い願う心は、何時の時代になろうと変わらないものなのでしょう。

 

 

そうした祈請が通じたのでしょうか、山伏と参拝者から、煙の流れや火の上がりなど、今回の護摩からは特別な感じがしたという声が。

この世界的に拡がりをみせる疫難に、世界各国宗教宗派を問わず様々な人々が祈りを捧げていることと思います。

いかに科学や文明が進もうとも、人の力が及ばないこともまだまだあるということ。

我々はそれを改めて考え直し、国家間民族間の争いを止め、人類を脅かす病魔に力を合わせて立ち向かってゆかねばならない時なのかも知れません。

一人ひとりの祈りが通じますこと、また一人ひとりの願いが叶いますこと、ご祈念いたします。

 

この世界規模な疫病問題に面して急遽内容の変更を行いましたが、皆様のご理解とご配慮により滞りなく納めることが出来ましたこと、感謝申し上げます。

また、大祭にご加勢ご協力頂きましたご奉仕者様、関係各位に厚く御礼申し上げます。

 

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令和二年 春季大祭・柴燈大護摩修法のおしらせ

2020年03月20日 14時16分23秒 | 神社からのお知らせ

令和二年 春季大祭・柴燈大護摩修法のおしらせ

令和二年 3月 20日(金〈〉・春分の日

春季大祭 : 午前11:00
柴燈護摩 : 午後 1:00

無病息災「ささ湯」、甘酒のふるまいあり

毎年春分の日に行う春季大祭・柴燈大護摩修法では、
今年一年の国家安泰や万民安寧を春季大祭で祈り、
柴燈護摩にて皆様がたの諸願成就や先祖供養を祈ります。

当日は無病息災・身心健康「ささ湯」のふるまいなどあり。

 

護摩木の代筆行っております

[ 護摩木 一本500円 ]


ご都合により祭事の当日参加をされない方には、
こちらで護摩木の代筆をいたしております。

お電話にてお問い合わせください。

 

おまつりに関するお問い合わせは・・・0947(85)0073 

 

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3月7日(土)の様子

2020年03月08日 11時03分52秒 | 日別天気・交通情報

本日の高住神社の状況です。

◆曇り

◆4℃

 

チクスキ表紙を飾った高住神社のハート石。

だいぶ以前の記事でも触れたことがあるのですが、社寺建築や調度品の装飾として使われるハート型のことを猪目紋(いのめもん)」といい、魔除けの意味が込められた文様。

昔の人は魔除けの意匠として衣類や生活用具などに、×や△といった記号のようなかたちを魔除けとして用いていました。

バツ印で魔の侵入を防ぐ、井桁や籠目などスキマのない形状でつけ入る隙がないなど、意匠から想起される役割・効能で建造物を守るわけです。

高住神社をざっと見渡すだけでもこれだけの猪目紋がありました。

 

 

 

上で挙げたように、眼というのは魔除けとしてポピュラーなシンボルであり、世界各国で用いられるモチーフ。

下の御札のように具体的に描かれる眼だけでなく、木目とか籠目というように、ぽっかり空いた空間を「目」と呼ぶことから、猪目紋もやはり目なのです。

(2018/2/17の記事より https://blog.goo.ne.jp/takasumi-jinja/e/8e28b94cee3612b2a45e422b518be328)

 

どうして猪なのか、というと、干支の亥は五行で表すと「水」に相当し、社寺建築では火災を防ぐために水をモチーフとした意匠や水に関わる動物名をつけた装飾を施します。

懸魚(げぎょ)、蛙股(かえるまた)、虹梁(こうりょう・・・虹は架空の生き物)、象鼻(ぞうはな)等々。

どれも水棲生物や水辺の生き物の名前ですね。

以前、よその神社の装飾を見て回った際、鼻の長い生き物が水にたわむれている装飾があり、どうやらそれは獏(ばく)ということ。

野生のバクは避暑や肉食獣から身を守るために水の中で生活をするらしく、そんな様子から瑞獣であると同時に水の生き物の象徴になったのでしょう。

猪はぬた打ちといって、泥に身をまかせてダニを取り除いたりと、そんな姿が水との関係性を生んだのかも知れません。

猪目紋は単なる意匠だけではなく、火難除であり魔除けであり、そうした願いと意味が込められているのですね。

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