去る、3月21日(春分の日)に、高住神社春季大祭・柴燈大護摩修法が執り行われました。
当日の様子をお知らせいたします。
(写真はサムネイルをクリックください)
祭典に合わせ参道を上る人々。わざわざ他県から団体バスで参拝しに来てくださいました。
午前11時、平成27年春季大祭の開式。
今年一年が豊国の名のごとく豊かで安泰でありますようにと祝詞を奏し上げ、参拝者ひとりひとりに玉串を捧げて頂きます。
用意した玉串50本、小山のようにうず高く積もった分だけ祈りが捧げられました。
無事に大祭が執行された後は特別祈願が引き続き、終わると同時に柴燈護摩の始まりです。
無風なのに誘導されるかのように殿内に躍りこむ煙。
いぶされるように、ありがたい護摩の煙を全身に浴びて喜ぶ人も。
煙の上がり方でその年の運勢を決める人もいるようで、龍がうねるように立ち昇ってる、なんて声も。
余談ですが、以前英彦山調査研究に来た宗教学者によれば、僧侶の焚く護摩は火の燃え方で判断するのに対し、修験者の護摩は煙を重視すると解釈の違いを教えてくれました。
地を這うように足元へ静かに広がったり、四方に大きくうねりながら人々を巻き込んだと思ったら天に導かれるように吸い上げられたり。
その様相はまるで生き物かのようにさえ。
自由自在の不可思議な動きに、何か見えざる意思を感じる人がいてもおかしくないでしょうね。
昨年は雪中護摩と何十年とない類稀な春の祭典でしたが、今年は最後にこんな光景が待っていました。
立木から差し込む光のすじ。
この神秘的な光景に、カメラマンたちは後光のようだと無我夢中でシャッターを切り続けていました。
私も教えてもらうまで気づかなかったのですが、お天道さまは等しく人々を照らしているんだよなんて小さい頃に聞いた言葉がまざまざと浮かびました。
今日来られた方々にこれからも、いつまでもご加護がありますように。
ご奉仕頂いた皆様、ご参拝下さった方々に厚く御礼申し上げます。
次回の柴燈護摩は11月3日(祝)の秋季大祭となっています。
駐車場の混雑が予想されますので、乗り合わせたり公共交通機関をご利用のうえお越しください。
(秋は参拝・観光者が大変多くなっております。登山をされる方は別所駐車場・鷹巣原駐車場にお停め頂くなど、ご協力頂けたら助かります。なにとぞご理解とご協力をお願い申し上げます)