11月3日(日・文化の日)に、高住神社秋季大祭・柴燈大護摩修法が執り行われました。
当日は折りしも生憎の雨。
秋のお祭りは紅葉時期と重なるため、雨のせいで紅葉は散るだろうし人もまばらになるだろう・・・と半ば諦めていたにも関わらず、開式が近づくにつれ増えてくる参拝者たち。
この雨天を厭わず、今日のために来てくださる方々のご篤信に頭が下がる思いです。
拝殿に上がりきらないほど参拝者が集まり、予定通りに無事に秋季大祭祭典も納めることができました。
そしていよいよ柴燈護摩への入峰です。
「法螺三唱(ほらさんしょう)、三昧法螺聲(さんまいほらしょう)、一乗妙法説(いちじょうみょうほうせつ)、経耳滅煩悩(きょうにめつぼんのう)、當入阿字門(とうにゅうあじもん)」と唱えたのち峰入りです。
「慚愧(ざんき)、懺悔(ざんげ)、六根清浄(ろっこんしょうじょう)」と唱える声が大きくなるにつれ、ざわめき立つ境内に緊張が走ります。
「整列、法螺三唱」
神殿に一同整列、神職から修験者への火渡しの儀が始まります。
山伏から松明を受け取り、外陣に灯された神火を遷します。
今回は私がその大任を仰せつかったのですが、緊張に震える手をこらえながら燭台の火を消さぬよう松明に灯し、無事に先達山伏に渡し終えると、思わず安堵の息がこぼれました。
火を受け取った先達ら山伏たちは、護摩壇へと向かい山伏問答など一連の厳粛な作法を経て柴燈大護摩修法、そして神事の納めとなる火生三昧(火渡り修法)へと進んでゆきます。
(悲しいかな、柴燈護摩の様子を撮影する余裕がなく、その様子は過去のブログをご覧いただけたら・・・汗)
すべて終えた山伏さんたちの表情は達成感にあふれ、雨天の心配をよそに多くの参拝者で溢れかえっていた喜びを熱気で紅潮した顔で喜びをあらわにしていました。
今年は雨に見舞われた秋の大祭でしたが、その中でもご参拝くださった皆様がたの篤い崇敬心に感謝申し上げます。
はるばる遠方よりご奉仕にきてくださった皆様、ご多忙ながらお越し頂いた皆様にこの場をかりて御礼申し上げます。
来年の護摩焚きは春、3月21日(春分の日)となります。
これよりお預かりした護摩木はその日まで神前に供えますので、どうぞご参拝の折には新年の願いごとを書いて社頭までお預けください。