本日の高住神社の状況です。
◆曇りのち晴れ
◆8℃
朝からジュウイチが鳴いていました。
今朝の気温は8℃と肌寒く、「ジューイチ!」と鳴かれても11℃もないのですがね。
カッコウ科の鳥もぼちぼち姿を見せ始め、ツツドリのポポッ、ポポッという声が聞こえてきたり、麓ではカッコウの鳴き声が山にこだましていました。
境内で鳴く鳥のうちで私の耳で確認できたのは、ミソサザイ・ソウシチョウ・キセキレイあたりでしょうか。
カラ類もいるようですが、シジュウカラだのゴジュウカラだの、カラがつくのが多すぎてどれがどんな鳴き声かこんがらがってしまいます。
ときおり、アカショウビンがキョロロロロ…と一声鳴いて飛び去っていくのが聴こえますが、姿を見たのは今年に入ってから一度だけ。
ここではない、山のどこかに巣を作っているのでしょう。
“雨乞鳥”の別名があるように、雨の気配がする頃によく鳴くように思えます。
さて、土日と台風の影響もあって激しく雨が降りました。
土砂混じりの茶色い水が境内まで流れ込んで溢れていましたが、今は水量も落ち着き、一日経つと元の透明度に戻りました。
森に響くサーッという絶え間ない水の音は、何とも言いがたい心地良さがあります。
“f分の1ゆらぎ”という人間にリラックスを与えるリズムがあり、小川のせせらぎや、そよ風、木漏れ日、潮騒などがそれに当たるそうです。
まだ科学的に解明されていないのですが、自然界にある規則的リズムに内在する不規則な雑音がかえって心地良さを与えてくれるというもの。
川の流れる音でも、自然の中と町中では聞こえる印象が違うはず。
森林という空間で、風に揺れる葉ずれの音や虫や鳥の声とともに重なって聞こえるからこそ、リラクゼーション効果があるのではないかなと思います。
都会での暮らしに疲れて潤いをお求めの方は、ぜひ英彦山に癒されにお越しください。
本日の高住神社の状況です。
◆曇りときどき霧雨
◆12℃
ようやくパソコンが修理から戻ってきました。約2週間ぶりの復帰です。
更新が遅れていたので、「ブログを見ています」という参拝者・登山者から声をかけられるたび
申し訳なく思っていたのですが、これでようやく時節柄のことをお知らせできるようになりました。
ためていた過去の出来事も少しずつアップしていこうと思います。
さてさて、今日の高住神社の風景はこんな感じ。
霧がけぶり、全体的に暗い雰囲気。
境内には、鬱蒼とした木々から放たれる青臭さが充満しています。
春先には子供の手のひらぐらいだったトチの葉も大きくなり、今では参道に覆いかぶさるように深緑の葉を広げています。
十分に葉を育て終えたのか、今度は花を咲かせます。
これがトチの花。
ブドウの房を上向きにしたような花穂からポトリ、ポトリと落ちてきます。
大きさは小指の爪よりも小さく、花に不釣合いなほど長いおしべが伸びています。
近くで見るととても奇妙な形状をしています。
見上げてもこの花は高所にあるため見えませんが、これが石段に散らばり始めると花が咲き始めた合図。
下の写真には小さいながらも膨らみ始めた実が写っていますが、こうして少しずつ間引きされながら実を太らせていくようです。
授与所でトチの実を展示していますので、興味がある方はどうぞお声掛け下さい。
ヒトリシズカ(一人静)
センリョウ科チャラン属
別名:眉掃草(まゆはきそう)
豊前坊での開花時期…5月下旬~中旬
初夏、木々が葉を広げ始める頃、割と日当たりの良い場所で見かけます。
ヒトリシズカの名とは違い、群生することが多いようです。
光沢のある葉が輪生状に4枚つくので、私のような素人でも見分けがつきやすい植物です。
多年草なので毎年同じところから生えてきますが、参道階段と坂道の交差する岩陰が一番見ごたえがあります。
花は穂状花序(すいじょうかじょ)で、ブラシのようなかたちで花弁もがくもありません。
この姿が化粧道具の眉掃(まゆはき)に似ていることから「眉掃草」の別名がありますが、現在の化粧道具でいうアイブローブラシでしょうか。
ちょっと画像を拝借しましたが、言われてみればよく似ていますね。
ヒトリシズカの名は、花の可憐さから静御前になぞらえたとか。
花言葉は「隠された美」
地面を覆う杉の落ち葉の間からのぞかせる艶やかな葉と白い花は、まさに隠された美といった風情です。