3月20日の春分の日、春季大祭・柴燈大護摩修法が斎行されました。
春は秋の紅葉シーズンと比べ、落ち着いた雰囲気の中での祭典。
氏子総代や参拝者参列の元、厳粛に祭典が執り行われました。
さて、いよいよ柴燈護摩供です。
春の護摩焚きは彼岸の最中とあって、護摩木に先祖供養など書かれる方も多く、人の数だけ様々な願いが護摩に託されます。
一連の作法に基づき、入峰、山伏問答、表白文奏上と続きます。
本殿より受け渡された御神火を護摩壇へ点火するといなや、もうもうと白煙が上がり始めます。
以前、宗教学者から聞いた話では、修験の護摩は煙が意味を持つとのこと。
天と地を繋ぐように立ち昇らせるその煙を龍になぞらえると、むかしどこかで聞いた覚えがありますが・・・
その作法と流れに加持や調伏などの意味が込められているので、ひとつひとつに着目すればまた違った心持ちで参加できるかも知れません。
うねる煙に巻かれようとも止まない読経に呼応するかのように、盛んに燃え上がる炎。
そぼ降る小雨など意に介さず、盛大に、勇壮に行われた柴燈護摩。
秋と違い、さほど人も多くないのでひとりひとりが有意義な時間が過ごせたのではないでしょうか。
次回は秋の11月3日(文化の日)となります。
秋は紅葉登山・観光シーズンと重なり、駐車場が大変混雑します。
北岳登山にお越しの方は、別所駐車場・鷹巣原駐車場に駐車され、町営バスでお越しくださいますようご協力お願いいたします。
北岳経由で奉幣殿へ下山する際はバス利用のほうが車に戻るためには便利です。
年に数度しかない祭事ですので、登山者のみなさまのご協力で豊前坊駐車場の参拝者開放になにとぞご協力ください。
今回の春の大祭にご参拝くださいました方々、また柴燈護摩にご尽力いただきました山伏のみなさま、祭事を支えてくださったご奉仕のみなさまに、厚く御礼申し上げます。