本日の高住神社の状況です。
◆晴れ
◆12℃
リンゴや梨、ブドウといった秋のフルーツが出回る時期となりました。
まだ出始めでちょっと高かったりしますが、視覚と味覚からも秋を感じるようになってきましたね。
物産館では栗も出回っていて、お供えにと持って来られた方がいました。
いつも湯がいたり焼いたりするぐらいですが、今回は手間をかけて栗ご飯&栗ぜんざいを作ってみました。
初物なのでまずはお供え。
あ、生栗のときもちゃんとお供えしておりますのでご安心を。
私たちの用語で生の神饌(しんせん・・・お供えもの)のことを生饌(せいせん)、調理したお供えを熟饌(じゅくせん)と呼び、例えるなら、生米か蒸した赤飯かの違いのようなものです。
調理前、そして姿をがらりと変えた調理後と、それぞれ神様に召し上がって頂きました。
米(+もち米)、栗(下湯でしたもの)、塩のみで味付けをしたシンプルな栗ご飯。
レシピによれば酒や調味料を入れると誰でも美味しく作れるものの、素材の味を感じるなら塩のみで。
土井善晴先生ならどちらでも良いと言いそうですが、料理は引き算とも言うのであえて難しいほうに挑戦。
ほっくりとした栗にもちっとしたご飯。
決して洗練された味ではありませんが、素朴さが田舎の秋を彷彿させる、ほっこりとした気持ちになるご飯です。
こちらは栗ぜんざい。
小豆を煮てぜんざいを作り、白玉団子と甘く煮た栗を入れて仕上げました。
ひなびた田舎の茶屋で出会ったような、家庭的な味。
汁気が少なく小豆の食感が際立った、一言でいうなら「郷愁」を感じさせる味。
枯れ葉、焚き火、半纏、白い息・・・そんなフレーズが浮かんできます。
初挑戦の栗ご飯と栗ぜんぜいでしたが、面白い経験となりました。
祭りも一段落し時間が作れたので試してみましたが、秋本番に入ったらとても作る余裕がないのでちょうど良いタイミングでした。
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