竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

裸電球いくさのあとの紙雛 流伴

2018-01-05 | 
裸電球いくさのあとの紙雛




終戦の後の初めての春
焼跡にはバラック小屋がたくさん
私は空襲の爪痕深い横浜に住んでいた

雛祭ちかくに妹は
裸電球の下で誰におそわるわけでもないのに
帰らぬ父を偲んで紙でお暇様を折っていた


発表 2016/4/1 遊牧102