風紋の十方自在涅槃西風
この季節
海浜の風はゆるんで来る
風向きは十方向で定まらない
お釈迦さまもおちつかない
風紋のかたちにもまとまりがない
たくさんの命がさまざまに動き出す
お釈迦さまも春はまどろんでばかりはいられない
この季節
海浜の風はゆるんで来る
風向きは十方向で定まらない
お釈迦さまもおちつかない
風紋のかたちにもまとまりがない
たくさんの命がさまざまに動き出す
お釈迦さまも春はまどろんでばかりはいられない
発表 2016/2/11 地梼圏67
涅槃会「陰暦二月十五日」はお釈迦様の入滅の日にあたり、この
頃に吹く風の事をいう。美しい響きからも西方浄土が想象される
季語である。時期的には春の彼岸前後にあたり、一般的に浄土か
らの迎え風などとも言われる。