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温め酒はなしの棘に先手打つ たけし
本日の朝日新聞栃木俳壇に入選した
ちょっと面倒なな来局
つくり笑顔で招き入れる
相手が話を始めないうちに先ずは一献
話の棘も丸くなる
熱燗ではこうはいかない
「温め酒」は秋の季語だが、この句意は冬なのだが
【温め酒】 あたためざけ
◇「ぬくめ酒」
陰暦9月9日は寒暖の境目とされ、この日から酒を温めて飲むと病気にかからないと言われた。この日が寒温の境にあたるという考えからでた語である。
例句 作者
美しき蟹あり酒を温むる 高野素十
ねころぶは杜甫か李白か温め酒 有馬朗人
温め酒弔辞褒められゐたりけり 小笠原和男
いつの世も流離は暗し温め酒 福田甲子雄
火美し酒美しやあたためむ 山口青邨
銀河系のはづれにをりてぬくめ酒 加藤正尚