不器用に生きて一日の足袋洗ふ 鈴木萩乃
毎日が同じことの繰り返し
不器用に生きてきた来し方を
宜うような沁みじみとした読後感がある
この一日をつみいで足袋を洗っている
(小林たけし)
【足袋】 たび
和服着用時に防寒用に足を包むもの。鎌倉時代は皮製、江戸中期辺りより木綿製の足袋が作られた。現在はナイロン製などもある。元来、着用しないのが礼であったが、後に礼装にも用いられるようになった。常には男性用は紺、女性用は白が一般的だが、礼装用は男女とも白。
例句 作者
足袋かさね穿いて死神よせつけず 富田潮児
千足袋を飛ばせし湖の深さかな 前田普羅
白足袋を皺無く履きて人嫌ふ 岡本 眸
けふもはく娑婆苦の足袋のしろかりき 飯田蛇笏
悪役となる足袋きつき控室 北 光星
脱ぎすてし足袋の白さに雪降り出す 内藤吐天
足袋ぬいでそろへて明日をたのみとす 細見綾子
亡き師恋し片足立ちて足袋履けば 肥田埜勝美
足袋つぐやノラともならず教師妻 杉田久女
硝子戸の中の幸福足袋の裏 細見綾子
いづれともなきところにて足袋を穿く 阿部青鞋
つんと立つ足袋のつま先世阿弥の忌 吉川明子
もう逢へぬ人の白足袋眼裏に 軽部美喜枝
足袋かさね穿いて死神よせつけず 富田潮児
千足袋を飛ばせし湖の深さかな 前田普羅
白足袋を皺無く履きて人嫌ふ 岡本 眸
けふもはく娑婆苦の足袋のしろかりき 飯田蛇笏
悪役となる足袋きつき控室 北 光星
脱ぎすてし足袋の白さに雪降り出す 内藤吐天
足袋ぬいでそろへて明日をたのみとす 細見綾子
亡き師恋し片足立ちて足袋履けば 肥田埜勝美
足袋つぐやノラともならず教師妻 杉田久女
硝子戸の中の幸福足袋の裏 細見綾子
いづれともなきところにて足袋を穿く 阿部青鞋
つんと立つ足袋のつま先世阿弥の忌 吉川明子
もう逢へぬ人の白足袋眼裏に 軽部美喜枝
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