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喜夫地霊みな狼(ヌクテ)の貌をして伏せる 橋本喜夫
不用意に踏んでいる地表だが
地霊は厳然としてそこに在る
厳かでいて不気味
(小林たけし)
【狼】 おおかみ(オホ・・)
◇「山犬」
食肉目イヌ科イヌ属。まさにイヌの祖先。ニホンオオカミはすでに明治38年に絶滅したとされる。家畜を襲うことから害獣とされたり、毛皮が高値で取引されたこともその一因であろう。しかし一方でオオカミを神の眷属として祀る神社もある。人間との深い関わりを示す例であろう。
例句 作者
大神と触れ狼を売りにゆく 宇多喜代子
狼が出そうに鏡研き上げ 松井国央
狼の残響のごと釣瓶落し 白石司子
狼の目に中世の風ありぬ 月野ぽぽな
狼は亡び木霊は存ふる 三村純也
管くぐる狼しろがねに濡れて 岡田一実
絶滅のかの狼を連れあるく 三橋敏雄
大神と触れ狼を売りにゆく 宇多喜代子
狼が出そうに鏡研き上げ 松井国央
狼の残響のごと釣瓶落し 白石司子
狼の目に中世の風ありぬ 月野ぽぽな
狼は亡び木霊は存ふる 三村純也
管くぐる狼しろがねに濡れて 岡田一実
絶滅のかの狼を連れあるく 三橋敏雄
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