竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

濡れて重たき昭和の笠よ昭和の日 正木ゆう子

2020-04-29 | 今日の季語


濡れて重たき昭和の笠よ昭和の日 正木ゆう子

七七五の破調が句意の重さを強めている
昭和という時代
濡れて重たい この措辞が全てを語る
支えきれない重さに耐えてきた傘は
作者、日本国民の戦後の艱難辛苦を思わせる
(小林たけし)


【みどりの日】 みどりのひ
4月29日。昭和天皇逝去にともない、天皇誕生日をそのまま祝日として残し、自然を愛された昭和天皇を偲ぶ日とした。

例句 作者

和服着て身のひきしまる緑の日 酒井春青
天皇の日や少年は樹を降りず 菅原鬨也
書に倦めば水遣りに出てみどりの日 宮岡計次
傷ふかき山いくつ見てみどりの日 村沢夏風
昭和史のおほかたを生きみどりの日 千手和子
水神へ走る水音みどりの日 平井さち子
考える人は考え昭和の日 谷山花猿
途中まで数う列車や昭和の日 花房八重子
頑なに木瘤は朽ちず昭和の日 安西篤
頑なに木瘤は朽ちず昭和の日 安西篤



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