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竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

一本のくさりに縋る紅葉山 中村克子

2021-11-02 | 今日の季語


一本のくさりに縋る紅葉山 中村克子


作者は見事な紅葉にさそわれて
気づけば山中深くに迷い込んでいる
一本の鎖にすがっているのは作者か
はたまた紅葉の樹木そのものか
(小林たけし)


【紅葉】 もみじ(・・ヂ)
◇「紅葉」(こうよう) ◇「夕紅葉」 ◇「もみづる」 ◇「色葉」(いろは) ◇「村紅葉」 ◇「谷紅葉」 ◇「紅葉山」 ◇「紅葉川」 ◇「雑木紅葉」(ぞうきもみじ)
秋半ばより木の葉が赤や黄色に色づくこと。楓、蔦、漆、櫨などの紅葉が美しい。霜が降りると紅葉は一段と美しさを増す。色がほんのり薄く染まりはじめたころのものを「薄紅葉」という。まだらの色づきが趣深い。また楢、櫟、欅などの雑木が色づくことを「雑木紅葉」という。手近な紅葉を示す語。


例句 作者

三度まで許す積りや蔦紅葉 仰木節子
不知火の海見えわたる紅葉かな 八重津沙汰王
人の世から諸鳥の世へ紅葉する 中井不二男
人はみな紅葉の中人の中 平出雅春
修善寺の風のかそけき紅葉かな 本間愛子
全山の紅葉冷えくるくすり指 福井有樹男
北方に紅葉新たな森現ず 目迫秩父
口遊む紅葉のなかの孤独かな 原田麦吹
吐息もてくさもみじ消しきりしたん 小川双々子


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