
一本のくさりに縋る紅葉山 中村克子
作者は見事な紅葉にさそわれて
気づけば山中深くに迷い込んでいる
一本の鎖にすがっているのは作者か
はたまた紅葉の樹木そのものか
(小林たけし)
【紅葉】 もみじ(・・ヂ)
◇「紅葉」(こうよう) ◇「夕紅葉」 ◇「もみづる」 ◇「色葉」(いろは) ◇「村紅葉」 ◇「谷紅葉」 ◇「紅葉山」 ◇「紅葉川」 ◇「雑木紅葉」(ぞうきもみじ)
秋半ばより木の葉が赤や黄色に色づくこと。楓、蔦、漆、櫨などの紅葉が美しい。霜が降りると紅葉は一段と美しさを増す。色がほんのり薄く染まりはじめたころのものを「薄紅葉」という。まだらの色づきが趣深い。また楢、櫟、欅などの雑木が色づくことを「雑木紅葉」という。手近な紅葉を示す語。
例句 作者
三度まで許す積りや蔦紅葉 仰木節子
不知火の海見えわたる紅葉かな 八重津沙汰王
人の世から諸鳥の世へ紅葉する 中井不二男
人はみな紅葉の中人の中 平出雅春
修善寺の風のかそけき紅葉かな 本間愛子
全山の紅葉冷えくるくすり指 福井有樹男
北方に紅葉新たな森現ず 目迫秩父
口遊む紅葉のなかの孤独かな 原田麦吹
吐息もてくさもみじ消しきりしたん 小川双々子
三度まで許す積りや蔦紅葉 仰木節子
不知火の海見えわたる紅葉かな 八重津沙汰王
人の世から諸鳥の世へ紅葉する 中井不二男
人はみな紅葉の中人の中 平出雅春
修善寺の風のかそけき紅葉かな 本間愛子
全山の紅葉冷えくるくすり指 福井有樹男
北方に紅葉新たな森現ず 目迫秩父
口遊む紅葉のなかの孤独かな 原田麦吹
吐息もてくさもみじ消しきりしたん 小川双々子
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