竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

ひとまたぎ地球を測る秋の虹

2014-11-07 | 

ひとまたぎ地球を測る秋の虹 たけし




ワイフの大きな声に呼び出されって北西彷徨の空をみると
なんとも大きな見事な虹であった
まるで地球の大きさを測る巨大なコンパス
朝の雨上がり
長いこと生きているが朝の虹の記憶はない
あわててカメラを用意したが
早くも雲に襲われて消える間際になってしまった
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暴風雪叫喚やまず御嶽山

2014-11-06 | 
暴風雪叫喚やまず御嶽山






火山列島日本

いたましき事故は自然の猛威

文明は自然を破壊shじてきた結果だから

自然の逆襲はいたしかたない



犠牲者の冥福をいのりつつ

どこかで人は進路を踏み外したような気がしてならない
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筑波嶺や総身あらわに冬隣 たけし

2014-11-05 | 

筑波嶺や総身あらわに冬隣 たけし





秋は暦の上では終いとなる

朝晩の気温は冷たく落ち着かない



外での漫歩も着装するものがチグハグで困る

大股で大きく手をふって歩くのが常なのだが

いつか手はポェットに

もう手袋が必要だ



北東の方向をみると

いつもは霞んでいたりして

めったに観えない筑波山が全身を鮮やかにみせている



そうだ暦の上だけではない

冬はとなりまできているのだ
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半生を刻みたる街芒晴   たけし

2014-11-04 | 
半生を刻みたる街芒晴   たけし






秋日和のうららかさに誘われて
街中を歩いて隣町との境界となる土手にでる
住み始めて35年の半生を刻んだ街が一望できる

歩幅を少し大きめにして
一歩一歩を確かめるように進む

土手に連なる芒原はおだやかに揺れて
空は今年一番の高さである
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冬隣みな抱え込みさざれ石   たけし

2014-11-03 | 
冬隣みな抱え込みさざれ石   たけし






神社などに標縄で巻かれた大きな石がある
古いものでは千年万年もあるらしい
「君が代」にあるさ「ざれ石」もこの石だ

神社に限らず海や山にも同じような巨石があって
信仰のの対象になっている

枯野にそれほど大きくはないものがある
それらを風化仏といって粗末にしない

何にでも神佛が宿るとの心根を
感じるとき、この世の未来を信じたくなる

さざれ石は人の愚かさ哀しみ
みな抱え込んでくれているようだ
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木の葉髪企業戦士のほとけ顔 たけし

2014-11-02 | 

木の葉髪企業戦士のほとけ顔 たけし






旧知に期せずして会うことがある

街中ですれ違ったり

ひとり茶房などにいると近くの席で新聞を開いていたりして驚く

懐かしく会釈を交わすが会話はほとんどない

仕事を離れればお互い共通の話題は知らないのだ



あの頃の企業戦士の面影は消えて

薄くなった頭髪に

妙に穏やかな面相がついている



「仏」は「ほどけ」に通じることにも通じるようだ
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裸木に敵味方なく停まりおり   たけし

2014-11-01 | 

裸木に敵味方なく停まりおり   たけし







紅葉がいよいよ盛りだが

桜や柿の葉のおちるのは早い

我が家ではy山法師がほとんど裸になってきた

街路樹のプラタナスは先日、係りの人が枝払いして丸坊主である



見通しが良くなって秋の高い空が枝下からのぞめる

その枝に鳩雀ときには烏さえ一緒にとまっていたりする

秋を楽しむはずもないが

仲の悪いいつもとは少しちがうようだ



人間世界も争いを止めるときは

何もない空虚なときませ待つ事になるのかも知れぬと思ったりする

争いには勝者は存在しないのだ
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