温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

昨日の爆問学問 「<私>探し」 永井均

2009-10-07 19:36:44 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
昨日の爆問学問は深かった。
なんせ、「なぜ、私は存在するのか?」という命題だ。
デカルトは「我思うゆえに我あり」といったが、これはなぜその「我」が存在するかには答えてない。
また、「私」という概念は、他の人とか、回りの社会、世界というロジックとは大きく性質が異なっているとの話は興味深かった。
「赤」という色は、私はこういう色だと認識はできるけど、他人がどのように認識しているかはわからない。
認識しているような気になっているのは、あくまでも言語を通じて。言語を通して、認識を共有化しようとしているが、言語というのは能力差があり、また、「私」が認識しているものを、100%表すのは不可能。
言語というのは限界がある。
色に限らず、音などはもっとよくわかるのではないか?
自分の生きてきたなかで、高周波が耳障りにと感じる人もいれば、低周波が耳障りな人もいる。
その人の生き様で、人間の持っている認識機関は個性をもつというかフィルタやバイアスがかかる。
そう、全く同じ音を聞いても、それを快適と思う人もいれば不快と思う人もいるのである。
女性と男性でも、同じ人物を見て、女性は身につけているアクセサリーに興味を持ち、男性は顔や胸元に意識が集中し、アクセサリーは何を身につけていたかも記憶していないことが多いのでは?
こんな違いが起きてしまうのが人間という動物であり、「私」である。
こういう話私は大好き。
爆笑問題のニッポンの教養 | 過去放送記録 | FILE086:「<私>探し」 | 永井均(ながいひとし) | 2009年10月6日放送分
「私はなぜ私なのか?」
「なぜ私は存在するのか?」
子どものころに抱いた素朴かつ根源的な疑問に50年以上にわたって挑み続けてきた孤高の哲学者・永井均。