温故知新~温新知故?

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アップル地図騒動は地図のデータの問題ではなくエンジニアリングらしい?

2012-10-17 19:01:37 | コンピュータ、ハイテク
この記事を読むと、アップルの地図騒動はきっとここに書かれたことが原因だと納得してしまう。
「ガンダム駅」なぜできた アップル地図騒動の真相  :日本経済新聞
■原因は「ずさんなエンジニアリング」
 今回の騒動について、森社長は「過去20年間、各社が向上させてきたデジタル地図の品質をリセットするような、とんでもない代物を出してきた」と憤りを見せる。なぜ、こんなことになったのか。森社長の見立てはこうだ。
 「iOS6の地図の不具合は、アップルのずさんなエンジニアリングが原因だ」

まず地図のプロからいわせるとデータは以下の通りだそうだ。
まず、アップルは国内に関し、どこの地図データを利用しているのか。地図サービスのインクリメント・ピーに加え、ウィキペディアのようにユーザー同士が地図を作っていく世界的なプロジェクト、オープンストリートマップ(OSM)からもデータを得ている。この2つだけとは限らない。
一方、グーグルマップは、ゼンリンのデータを利用している。これが、品質の差につながったという臆測があるが、森社長いわく「データ自体に、一般ユーザーに判別可能な品質の差はない」。では、どうして……。


下に書かれているように、地図データに関しても日本はガラパゴス状態だったらしい。いや、正確にはガラパゴスではないかもしれない、このような国が他にもいろいろあるのかもしれない。中国のiOS6の地図データはGoogleとあまり違わないということを先日書いたが、それは、中国では地図の電子データ化は最近のことで古いデータが存在せず、問題が起きなかったのかもしれない。
まず考えられるのが「測地系」の変換ミスだ。日本では02年まで、緯度経度を日本独自の基準(日本測地系)で表示してきたが、全地球測位システム(GPS)などに対応した国際基準(世界測地系)と450メートル程度のずれがあった。
アップルの地図はこの処理を怠り、旧日本測地系の経緯度のまま、正しい位置から450メートルほどずれて表示される駅などが散見される。

もう一つは、地図データに関して日本では、「OSMに限らず、ゼンリン、マピオン、インクリメント・ピーやアルプス(現ヤフージャパン)などはライバルでありながら交流を持ち、切磋琢磨(せっさたくま)して品質向上に努めてきた。グーグルもその一員だ。」そうだ、ところがアップルはこの中に入ってこなかった。よって、先のような情報が漏れてしまったということだ。
さもありなん、それは、私の欧米人とのつきあいから想像しても、そもそも、ライバル同士で情報交換して切磋琢磨するなんてことは日本人以外考えないことだと思う。だから彼らの辞書にはそのような行動をとる発想がない。その点Googleは日本の仕事のやり方をかなりよく知っているということで感心する
■「唯我独尊」で広げた傷口
 エンジニアリングのプロセスだけが問題だったわけではない。森氏や古橋氏は、アップルの「唯我独尊」的な態度にも問題があったと指摘する。

というわけで、アップルの地図問題、データの間違いではなく、このようなエンジニアリングの問題だとすれば、この記事の筆者は修正が大変だと書いていたが、私はその逆で、データを緻密にチェックして直すのでなく、変換ソフトの不具合を直すのなら割と簡単に直りそうだと思った。
修正が、早ければ私の想像通りということになるのだけど、はたしてどうだろう。