昨日の夢の扉は人間の“神業”を忠実に再現する 『モーションコピーシステム』だった。
以前から人の動きをコピーする技術はあった、生産の塗装ラインなど熟練者の塗装の仕方をコピーするのは普通に使われていた。しかし、今回TVで紹介されたものは、もっと高精度で微妙で芸術表現に関するものであるのが驚きだった。
2013年9月22日:放送内容|TBSテレビ:夢の扉+
人々を魅了する各界の一流の“神業”―。その動き、繊細なタッチ、微細な表現など、
「人間の動作」そのものをデジタル保存し、いつでもどこでもロボットが再現するという
驚きの新技術がある。常識を覆す『モーションコピーシステム』を開発したのは、
慶應義塾大学の工学博士、桂誠一郎、34歳。
研究室のページには以下のように書かれている。
研究テーマ
モーションコピーシステム
モーションコピーシステムとは操作者の動作そのものを保存,再現するシステムです。人間の動作をCDやビデオのようにいつでも・どこでも再現することが可能になるので,熟練技能者のスキル保存やロボットへのスキルの転写,スキルトレーニングなどの実現が期待されます。
この技術と3Dプリンターを使うと、将来、熟練工芸家が作る工芸品をコピーしていくつか作るということも可能になりそうだ。
その他にも以下のような研究テーマを扱っているようだ。どれも興味深い内容だと思う。
テレハプティクス
近年,聴覚・視覚に続く第三のマルチメディア情報として,「触覚」を取り扱うハプティクス技術の開発が期待されています。その中で,本研究室では遠隔地における触覚情報を双方向に伝送する「テレハプティクス (Tele-Haptics)」を研究しています。
テレモビリティ
将来の人間支援を行う知的機械システムやロボットの実現にあたっては,安全に周囲の人間や環境と接触できる能力の開発が求められています。その中で,本研究室では触覚付き移動体である「テレモビリティ (Tele-Mobility)」を開発しています。
ピコハプト
マイクロ・ナノ環境でのマニピュレーションを支援するために動作スケーリングを行うシステムです。超精密加工や高難度外科医療などへの適用が期待されます。
サーモティクス
人間の触覚情報を伝達する際は,物体の力覚情報だけでなく,「温かい」や「冷たい」といった熱感覚情報も重要となります。本研究により,より人間に近い触覚情報が伝達されるようになります。
桂研究室|慶應義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科