温故知新~温新知故?

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NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル▽ザ・リアル・ボイス“ダイナー”からアメリカの本音が聞こえるを見た

2017-01-28 15:40:25 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
今日朝「▽ザ・リアル・ボイス“ダイナー”からアメリカの本音が聞こえる」をちらっと見た。実はこれは私が見たのは2度めだ。1回目は22日に見たんだろう。再放送なんだろう。
下にあるように番組のページにいろいろな投稿があるが、私も同感。特にメディアのトランプ=困った人というフィルターをとうした報道からはなにもわからない、アメリカに暮らしている人の本音が聞けておもしろい。
NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル▽ザ・リアル・ボイス“ダイナー”からアメリカの本音が聞こえる
8年後にそれを実現してくれるという見通しが若者と中高年の間に生まれている点に期待がもてる。投稿者:KON
深夜の放送でしたが、とても気になったので録画して見ました。
気になった理由は、過激な発言ばかりが目立つトランプ氏の支持が高い事を理解出来なかったからです。ダイナーに集まる一般の方々の話を聞いてわかりました。今までに無い根本的な改革を望んでいる事を知りました。政策は違うけれどもサンダース氏が支持される理由も同じと。見て良かったです。投稿者:noriko
アメリカ版ドキュメント72時間という感じでとても面白かった。
BS1で放送されているPBSやABCのニュース番組には登場しない市民の本音が聞けたのが面白かったが、あまりにも保守的で差別的な意見には恐ろしさを感じた。続編を期待します。投稿者:ワダチン
ミシガン州の銃所持を皆が賛成する様子に驚いた。銃乱射から身を守るために銃を保持する、それがあたりまえだと言わんばかりの人ばかりで、反対意見を受け入れそうもない人が多く、そんな社会に恐怖を感じた。投稿者:nak
そこで暮らしている人たちの考えや状況がわかって大変興味深かった。国内や他の海外地域でも是非やっていただきたい。投稿者:武藤

この番組の感想を述べている下のサイトも見つけた。
「ザ・リアル・ボイス」続編で観るアメリカの「自由・平等」の実情: 野口尚孝のブログ
今回はアメリカの新大統領に決まったトランプをめぐってアメリカの一般大衆の生の声を聞こうというもので、トランプ支持派が多いとされる「ラストベルト」のダイナー、メキシコからの不法移民が多いとされるアリゾナ州フェニックスのダイナーそして反トランプ派が多いとされるロサンジェルスやニューヨークのダイナーなどでの取材だった。

下にあるようにデモは対立を深めるだけという意見には「なるほど」と同意した。
まず、ロスやニューヨークでは学生達や女性達が「トランプは我々の大統領ではない」というプラカードを持って大規模なデモを行っている様子があった。そこではトランプ支持派のグループとの激しいやりとりの場面もあった。ダイナーでの本音の中にはこうした抗議の仕方そのものに疑問を持ち、こういう抗議の仕方が対立を深めることになるんだという客もいた。またトランプが大統領に選ばれてしまったのだから見守るしかないと半ばあきらめている人もいた。

下も、トランプの就任式は白人ばかりで移民は反対意見だからこの会場に来てないみたいな報道はかなり変更しているという事実を伝えていないことを実感した。正当にアメリカで暮らしているヒスパニックにとっては、「不法入国して好き勝手にやっている」連中に腹をたてているんだ。「壁は必要だ」「金はメキシコが払う」と彼らの子供?孫?の発言は印象的だ。
フェニックスでは食うために職を求めてアメリカにやってきた「不法移民」たちと、すでにアメリカの市民権を得ているヒスパニック系移民との間で意見が異なっていた。メキシコとの国境添いに壁を作ることに賛成しているヒスパニックもいるのである。

以下に述べられているように、理想が幻想にすぎないと知らされてしまったんだろう。アメリカは理想を目指した国だけど、その難しさが露見したので現在。さあ。これからどうなるか、それが問われている。このトランプ政権や今後のフランスのルペンやドイツの政権などの動向が見ものだろう。トランプのツイッターがどうとか下品だとか、醸成の人権だとかにすりかえたようなメディアの取り上げ方でいいのだろうか?もっと、人間の本質的な問題としてとりあげれないのかな?
こうしたアメリカの現状を見るにつけ、アメリカではこれまで何とか外面を取り繕ってきた「自由・平等」の原則がその内部では実は一度もちゃんと実現したことがなく、しかも徐々にその「たてまえ」と「本音」の間のきしみが大きくなっていっていたことが分かる。「分断」はいまに始まったことではないのだ。ただそれが覆い隠されてきたに過ぎないのだと思う。

オバマ大統領が就任したときには、本当に「自由・平等」が実現されるかもしれないという期待から"Yes we can, yes I can"が合い言葉になったが、それは結局実現されず、内部でますますきしみが大きくなっていたのだろう。そしてその不満がトランプの「暴言」によって代弁されたため、一気に彼に期待が集まったのだろう。
 こう考えると、アメリカの「自由と平等」がいかに幻想に過ぎないものであったが分かると同時に、その根源に、多民族国家アメリカでのグローバル資本の支配の拡大とそのもとで分断され団結力を削がれてきた労働者階級の現実の複雑さが見えてくる。