この著者は、日曜の朝のサンデーモーニングで何回か見て、なんか科学について、自分とは違った意見を言う人だなと思って興味を持っていた。このサンデーモーニングは、私とは意見の違う人がコメンテーターとして出演する番組で、あまり好きな番組ではないが、他に見るものもないので9時から30分くらいのスポーツだけを見る感じでいる。
そんな中で、この元村有希子氏の本はなかなか人気があるようなので、反対意見の人の書いた本も読んでおかなくちゃと思って、この本を読んだ。
読んでみた感想だが、まあ、視点とか、科学の内容について興味を持ってよく調べていることは、わかった。でも、下の他の人の感想にもあるように、トリセツではない。色々な資料をよく調べたり読んだりしているのだけど、それを自分の思い込みというフィルターを通して、バイアスのかかった意見となっているように感じる。
もう一つは、文章の選び方というか表現の仕方が、科学をおちょくっているような書き方が気になった。
一例を挙げると、44ページ。はやぶさ2に対して、「このロボット、見た目はお掃除ロボット「ルンバ」のように平たい丸型。直径18センチ、‥‥‥‥‥‥、リュウグウの地表を、ピョンピョンと跳ねながら移動するのだ。」
このような表現がたくさんあり、私には、科学に対する敬意が感じられない気がした。
ふじさん
科学のネタをベースにしたエッセイか。
著者は新聞社の科学に造詣の深い記者であることは知っており、学術書とは違う視点を期待して読み始めた。
目次のページのトピックの数や、バラエティーさにも惹かれたところもある。
ただ、内容はトピックに関する批判か、個人的な感想のようであり、確かに新たな視点、というか他者の視点での見方を知ることはできたが、正直いって、だから何?、と思うことが多々ある。
今よくある、トリセツ本と言うよりも、著者のエッセイとして読んだ方がいいだろう。
林芳
題名と中身が一致していないような。週刊誌に書かれたコラムをまとめているので、その時の時事ネタとなり、興味深く読みました。
ただニュースやなんらかの媒体を通しての情報に対しての批評なので、やはり鋭さには欠けるかと。
しかし、多くの人は、この本を、科学を詳しくない素人にわかりやすく説明していて良い本だという感想のようだ。う〜ん、なんか違うな。難しいことを説明するのは嫌われるが、難しい技術の内容を、数行の簡単な言葉で説明するのは、難しい。知ろうとする側も、ある程度の難しい説明を許容することが必要のような気がする。TVを見ていても、コメンテーターが、管単位表現するのが氾濫しているが、わかりやすいかもしれないが、違うんだけどなと思うことが非常に多い。どうしたらいいんだろう?
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