ケンのブログ

日々の雑感や日記

シェイシェイ ソリー

2019年03月05日 | 日記
八王源先生と話をしていて
先生がふとこんなことをおっしゃったことがある。
「わしは中国に兵隊に行ったときにねえ
中国語ではありがとうはシェイシェイやでねえ
それをまず覚えたの」と。
そのことを思い出してネットでシェイシェイと入れて調べてみると
中国語で発音するときシェイシェイと言うよりも
シエシエというイメージで発音した方が
実際の中国語の発音に近くなるというようなことが
書いてあった。
それはともかくとして
八王源先生にそれを聞いたときああそうなのかと思った。
やはり初めに覚える言葉はそれだろうなと
この歳になってしみじみと思う。
言葉がわからない国に戦争に言って
相手に好意を伝えるというか
生き残れる可能性のもっとも高い言葉は
ありがとうではないかと想像する。
お礼と謝罪の言葉を言えたら
敵意を抱かれる可能性は低くなると思う。
それに敵地に戦争にいくにも関わらず
ありがとうを一番最初に覚えるというところが
いかにも八王源先生らしいと思う。     
ごめんなさい、すみません、申し訳ありませんも
同様に大切であるように思う。
ある本に人にものを頼むときには
ただ、○○してと言うよりも
すみませんが○○お願いしますと言った方が
相手に心地よく伝わる場合が多いと書いてあった。
それもそうだなと思う。
日本では飲食店で店員を呼ぶときに
店員にすみませんと声をかけることが多い。
すみませんはそういうときは呼び掛けの機能を
はたすわけだけれど
同時にそれはすまないというおわびの気持ちを
伝える言葉でもある。
用事をいいつけてすまないという気持ちも
すみませんという呼び掛けのなかには込められているように思う。
イギリスの飲食店に行ったとき
一人でその店で飲食していた年配の日本人の男性が
店員を呼ぼうとしてソリーって言ったことがある。
アイムソリーのソリーだ。
たぶん男性はすみませんを頭のなかで英語に訳して
ソリーと店員を読んだのだと思う。
そうしたらひげづらの飲食店の店員がでてきて
ソリーってなんや
おまえなにか悪いことでもしたんか。
とその日本人男性のことをからかっていた。
まあ、そういう場合はソリーではなく
エクスキューズミー、と言わないと
英国人には奇異に聞こえるのだと思う。
まあ言葉は国によっていろいろニュアンスがちがうから
そういう笑い話のようなことが起こることもあるけれど
それも土産話のひとつだと思う。
英国を旅行していて気持ちがよかったなとおもう出来事の
ひとつに人混みで足を踏まれたりしたとき
ソリーと言ってくれた頻度が高かったこと。
やはりありがとうや、ごめんなさいは
言えるときには言うべきだなと思う。