ケンのブログ

日々の雑感や日記

都心のカレーショップ

2020年02月12日 | 日記
何日か前に大阪北のターミナル近くのカレーショップでカレーを食べた。一人だったのに店員さんが僕をテーブル席に案内してくれた。

僕が座った席のとなりのテーブルでは20代とおぼしき男の子が三人連れで来ていた。

僕はカレーを食べるととても汗をかくのでハンカチで拭いながら一心に食べていた。3人組の男の子たちは僕の左のテーブルにいて僕の右のテーブルには若い女の子が一人で来ていて店員の方が料理を持ってくるといきなりドレッシングのボトルをとってそれをふってドバーッと料理にかけた。

えっ カレーにそんなにドレッシングかけるの?と思って見るとそれはカレーではなく前菜のサラダだった。ここの店にはそんなメニューもあるのかと思った。

それからしばらくすると3人連れの男の子たちのテーブルから話し声が聞こえてきた。「僕のおかんは韓国人やねん」と一人の子が言った。そして「ほんで僕のおとんはベトナムと日本の混血やねん。だから僕には3種類の血がまじっとんねん」とその子は言った。

しばらく無言の状態が続いた。僕も隣で聞いていていきなりなんの話だろう、冗談かと思った。するとその男の子が母が韓国人で父がベトナムと日本の混血であることをもう一度繰り返した。

「そうか、最初、何言っとるか聞き取られへんかったんや」と三人連れの一人が言った。もう一人の子が「そうか、韓国とベトナムと日本か。そんならお前、中国の子と結婚したら子供は中国の血も混じるから、アジアの大部分を制覇したことになるやん」と言った。

きっとおかんが韓国と話し始めた子はこの3人で何回も話しているうちにおかんが韓国でおとんはベトナムと日本ということを話してもいいと思ったのだろう。そして実際に話したのがたまたま僕がいたカレーショップということだったのだと思う。それを思ったらなんだか心にジーンと来た。

しばらく無言が続いて、中国も混じったらアジアの大部分制覇できるという冗談とも真面目とも区別がつかない受け答えもなんかしみじみとした思いにさせられる。


本当に日本にも多くの外国人の方が来て働いたり学んだりされるようになってきた昨今、こんな会話は頻繁になってくるのだろうと思う。

世の中全体という観点から見ればいろんな国から人が来るようになっても必ずそこに愛が芽生え子供はできる。

どんなふうにときが流れていってもこの日本という国がここにいるみんなにとって少しでも住みやすい国であるようにと思わずにはいられない。