ケンのブログ

日々の雑感や日記

低賃金からの脱却

2020年02月21日 | 日記
今日の新聞を見ているとイギリスはEU離脱によってヨーロッパ、特に東ヨーロッパからのやすい労働力への依存をやめようという動きになっているという主旨のことが書いてある。

やすい労働力は例えば農作物をパックに詰めたりそういう単純な労働に従事することが多い。それよりも一定のスキルを持つ労働力がイギリスに入ってきてテクノロジーの発達や自動化を推し進めるべきという議論が出ていると記事は指摘している。

しかし、そういうことが起これば特に顧客のためのサービスの質は低下し結局はイギリスの経済は落ち込むことになるという主張も同様に出ていると記事は述べている。

本当に日本の国内の状況を見てもイギリスで議論になっていることがなんとなくわかるような気がする。
それだけ経済とか人の流れの動きがグローバルに連動している時代なのだと思う。

かつての産業革命が企業の巨大化、植民地の拡大を招き、それは戦争にもつながっていったという指摘がある。

今も言ってみればテクノロジーやITを主体とする産業革命の時代なのだと思う。日本でもITの巨大企業が押し寄せ、アメリカでもIT企業への情報や資金の集中は問題視されるようになっている。

本当に時代の変革期なのだなとしみじみと思う。

イギリスでも自動化によるサービスの低下ということが指摘されていると言うけれど、日本でも接客業務はマニュアル化し本当にお店の人と話していてもかつてよりも対応が機械的になったなと思うことはしばしばある。

自動化でコストをカットすることが大切と言ってもコストをカットしてものが低価格になってみんながそれを求めるようになると低価格のものしか売れなくなって結局経済の縮小を招いてみんなが苦しくなりかねないようにも思う。

本当に産業の構造が変わる時代は何が起きるかわからないという不安がある。良い方向に行くようにと切に願いたいと思う。