ケンのブログ

日々の雑感や日記

コロナの出来事

2020年07月01日 | 日記
スーパーマーケットの花売り場のところを見ると笹が売っていた。
七夕はところによって7月のところと8月のところがあるけれど七夕を意識して笹を売っているのは間違いないと思う。

ああ、もう七夕かと今さらのように気づく。今年はコロナということでそちらの方に意識が行ってしまって季節感が鈍くなっているような気がする。

今日からレシ袋が有料になった。6月のある日、7月からレシ袋が有料になりますという張り紙が調剤薬局のカウンターの周りにいっぱい貼ってあった。

薬剤師の方が出ていらして真面目な顔をして「レジ袋はどうしましょう」とおっしゃったので
「レジ袋はなしで。今からなしの練習をしておきます」と言ったら薬剤師の方が思わず「ははは」とお笑いになった。別に笑わせるつもりではなく真面目に言ったのに、、、。

その日から毎日6月中は本当に練習のつもりでレジ袋は原則断り続けた。

あるコンビニでレジ袋はいりませんと言ってもレジのかかりの人が袋を出そうとなさるので
「レジ袋はいりません」と重ねていうと。「すみません。習慣でつい手が無意識に動きます」とおっしゃった。習慣とはまさにそういうものであると思う。

これはあまりいい話ではないので書こうかどうかちょっと迷ったのだけれどやはりちょっと書くことにする。

何日か前、駅でおりて改札を出たところから電話をした上でカラオケ喫茶に言った。

お店に行くとママが僕を席に案内して「さっき電話で声がかすれてましたね」とおっしゃった。

確かにそうだと思ったので僕は「はい」と返事した。

僕は地声が大きいので駅の改札付近などで携帯電話で小さい声で話をすると声がかすれることが多い。別に風邪で声がかすれているわけではない。地声が大きいから小さい声で話すと発声の仕方が喉だけになって声がかすれる場合があるというのが正確な言い方であると思う。

小さい声で話すと必ず声がかすれるというわけでもない。

でもそんなことまでいちいち説明していても話がくどくなるし第一僕のことをあまり知らない人にそんな話、信用してもらえるかもどうかもわからない。

あるおじさんが歌をご機嫌さんで歌っていてそんな話する雰囲気でもなかったし。

それで僕は電話で声がかすれてましたねと言われて、ただ「はい」と返事した。

そうしたらママはピストルのおもちゃのような形をした体温計を出してきて
ちょっと体温はかりますねと言って僕の体温を測った。

多分赤外線か何かを測定して体温を測る仕組みになっているらしくて
体温は秒速で測定できた。

ママはそこにデジタル表示された数値を僕に見せてちょっと熱がありますねと言った。
そこに表示された体温を見ると36.7度と表示されていた。

36.7度。熱がありますねと言われる割には極めて平熱ではないかと僕は思った。

多分ママの普段の体温がもっと低いのかもしれない。

ママは「今、歩いてきはったから、ちょっと高いかもしれません。
荷物置いて落ち着いたらまたもう一度測ります」とおっしゃった。

荷物と言っても僕はタブレットや新聞、ノートやペンケースなど目方の重いものばかりリュックサックの中に入れて持ち歩いているから荷物を所定の場所に置くだけでちょっと運動になる。

女性がちょっとポーチやハンドバッグを置くというのとは運動量も違うように思う。

僕が荷物を所定の場所に置いたのを見るとママはまた僕の体温を秒速で測った。

今度は36.9度と表示された。

「あ さっきより上がってますわ。これは今日はお客さんお帰りになったほうがいいです」とおっしゃった。

まあ、36.9とぎりぎりではあるものの36度台なら平熱ではないかと思ったけれど
そんなことお店で言っていても仕方ないと思って
「はい、わかりました。では帰ります」と言ってその場でリュックを背負ってお店を出た。

他の所用をすませて家に帰ってきてもどうも腑に落ちないので体温ということで調べてみると体温計で有名なテルモという会社のサイトに
日本人の平均体温は36.89度と出ている。そして体温37度はむしろ平熱だから心配しないでと書いてある。

この記述に即して言うと僕の測定値、一度目は36.7度 二度目は36.9度、というのは極めて平均に近い言わば正常な値ということになる。

もうこうなると、声のかすれと、体温を理由に家に帰るように勧奨されたのは、何らかの悪意があるかもしれない、あるいはそうせざるを得ない何らかの別の理由があると疑われても仕方のないレベルであるように思う。

もちろん、北海道の昼のカラオケで感染者が出たとかニュースになっていてママも神経質になっているとは思うけれど、、、。

大阪府の要請でしばらく休業を余儀なくされてもいたし、神経質にマイクはちゃんと消毒してカバーもつけているかと言ってくるお客さんも多いことだし。

ここの店には過去に二度ほど行ったけれど、やはりカラオケ喫茶は気を使う面がある。というのも僕は地声が大きいので本気で声を出すと他のお客さんがびっくりしてしまうことがあるのでどこまで声をセーブして歌うかというのが一つのテーマになってしまう。

声をセーブしても普通の年配の方よりは大きい声になってしまう。

そして声をセーブしすぎると逆に声がかすれて何のために歌いに行ったのかわからなくなってしまう。

キーを上げるとどうしても声が大きくなるのでキーもなるべく低めにしたほうがベターということになる。

あと、歌う歌の種類が、他のお客さんと全然かぶらない。

一般にカラオケ喫茶は演歌とムード歌謡。韓流系の歌などが圧倒的に多い。
それもあるいは僕の偏見もしれないけれど、有名な演歌というよりは年配の方でも歌いやすいようにいわばカラオケ用に作曲された平易な音域の歌が多いように思う。(演歌のことはあまりしらないので偏見かもしれないけれど、、、)

そして、演歌、ムード歌謡、韓流系の歌を僕、ほとんど知らない。

大概歌う歌といえばJポップス系のバラードとか逆にハイテンポの歌ということになってしまう。

そんなこともあって僕はママにとってあまり好ましい客ではなかったのかもしれないと思う。

でも、たとえ僕がこのましい客でなかったとしてもコロナ対策にかこつけて僕に店から帰るように勧奨したのはちょっとずるいようにも思う。

過去に、あなたの声が大き過ぎて他の生徒さんから苦情が出るので申し訳ありませんが私の歌声サロンではあなたを受け入れることができませんと、公民館の歌声サロンの先生から電話がかかってきたことがあった。その時も悲しかったけれど、先生が正直に理由を説明してくれたので今でもその先生のことを僕はいい先生だと思っている。

そして「私はオペラ歌手とも一緒にやったことがあるから、あなたの声が大きくても気にしないから大丈夫よ。そのかわり後ろで大きい声を出されると圧迫感を感じる女性がいるから、あなたはいつも必ず一番前の列で歌うこと。だから、一番前に座れるように早めに来て椅子並べを手伝ってくれますか」と言ってくれた先生に今お世話になっている。

ちょっとはなしが横道にそれてしまったけれど、これは僕のこと云々というよりも一般論として、医学的知識のない人が安易に他人の体温を測定してどうこういうというのも他人に失礼な話であるし、誤解や差別を生む原因にもなりかねず、やはり怖いことなのだと思うにいたった。

体温を測るのならば、平熱の範囲は何度くらいか。医学的に発熱と認めるのに妥当なラインの体温は何度であるか。発熱の基準も結局はその人の平熱がどのくらいであるかに関連してくるので、絶対的な温度を見ただけで発熱かどうかを云々するのもこわい。

伝染病の予防として体温を測る場合にどの温度を基準にするべきかがどのソースから出ているか。(ここでいうソースとは例えば厚生労働省とか、各地区の保健所とかそういうものを想定している)。

体温は一日の間でも0.5度程度の変動がある場合があるということも考慮に入れているか。あと測定する機械の誤差の範囲というものを考慮に入れているかということ。

その程度のことは考慮してある程度誰にでもわかるような基準を明示して判断しなければ、体温による人の差別になってしまうことがありうると感じた。

こういう点、大きい会社は上の方の人がそういうことを考慮してマニュアルを作るから、現場で働く人はそのマニュアル通りにやればいいというメリットはある。

個人の店だと結局は個人の資質ということになってしまう。
コロナ対策のつもりが行き過ぎてしまって逆に店の評判を落とすということにもなりかねない。

本当に個人商店にとってはそういう意味でも辛い時代になったなと思う。

体温で、店を出るように勧奨されただけでもなんだかちょっと差別待遇を受けたような気になるのに、実際にコロナになって家に石でも投げられたらどんな気分になるか想像にあまりあることと思う。

※ その日の晩になってやっぱり腑に落ちなくて36度代は調べた結果一般的には平熱と言われていますという主旨のことをママに伝えて関係の修復を図りたいと思ってママに電話した。ママはその電話で36.7度 36.9度のことをそれぞれ7度 9度とおっしゃっていた。9度言ったらかなり熱ありますよね。7度でもちょっと危ないと言われてるじゃないですかという具合に。

僕は、ああ、ママ、老眼である上に慣れない体温計使ったから36.9度と39度を取り違えておられる可能性もあると思った。それで僕が39度ではありませんよ36.9度ですと言ったら、36.9度ならもうちょっとで37度ですよね。そこまでいくと危ないじゃないですかとおっしゃったので、これはもうあかんと思って。「わかりました。もうそれでは話になりませんので失礼します」と電話を切った。

まあ、僕が電話したのは夜のお酒が入る時間帯でお店は騒がしく、ママも僕の話にまともに耳を傾けることができる雰囲気ではなかったとは思うけれど、、、。