小さな幸せ

小さな幸せの見つけ方感じ方の達人をめざして!

秋の手帳

2009-09-15 22:50:01 | 読書

 

秋になると、この詩を思い出します。

何年か前に一度載せたような気がします。

 

秋の手帳

くどうなおこ

ついきのうまで

入道雲が ドーダドーダと胸をはっていた

それがなんと きょうは

いわし雲が 高い空いちめんに泳いでいる

ついきのうまで

太陽は パンツいっちょで のっしのっし

それがなんと きょうは

太陽ったら ヨソイキのシャツで ふふふ

林の木々は こずえの先に

あかるい風の通り道をつくったし

山も 祭りの準備の飾りつけをしたし

ほらごらん 萩の花も咲きはじめた

あかい小さな花びらが 点々とつらなり

ああ 恋文のようだ

 

夏と秋よ おまえたち

「きのう」と「きょう」のあいだで

どんな話し合いをしたんだい?

 

季節の神さまから新しい手帳をもらって

すこしドキドキする

------これからの日々に

何を書き込むのかわたしは

 

 

この詩好きですね~。

萩の花びらが点々とつらなって咲いているようすが

「恋文」

のように見えるなんて。

 

遠藤周作著

 

十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。

と、いう本の中に(↑これが本の名前です)

 

オリジナルな表現を身につける一寸した遊戯

「ようなゲーム」

っていうのをやってみましょうというのがあります。

例えば、

 

夕暮れである。

大きな太陽が屋根の向こうに

○○○○

のように沈んでいく。

 

この○の中に、自分でキャッチした、オリジナルな言葉を入れる。

手アカがついたよごれた表現じゃなくて、個性的な形容詞を考えだすゲームです。

 

萩の花が恋文のようだ

こんなオリジナルの形容詞。

素晴らしいですね~。

 

これがやってみるとなかなか難しいんですね。

 

上手い言葉がでてきそうででてこない・・・。

まるで、便秘のような苦しさだ。

あ~だめだ、品がないわ~。

 

今日の私の小さな幸せ

 

今シーズンお初の「おでん」を作りました。

コメント (14)
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