葉室 麟著
「あおなり道場始末」
装画 スカイエマ
葉室さんの本にしては珍しいポップな感じ
神妙活殺流の道場主 青鳴一兵衛が亡くなった
残された3人の子ども
長男は20歳権平
昼行燈のような性格
長女17歳千草
男勝りで剣術の腕前は兄より上か?
次男12歳勘六
神童の誉れ高き秀才
この三人全く性格も顔も似てない
というところが味噌
まあ、話の内容はともかくも
この3人の掛け合いが面白くて笑ってしまいます
最後のシーンも心地よくて
こういう本もいいですよ~葉室さんって伝えたいけど・・・
この本の中で葉室さんのメッセージはこの台詞で
「そうです。わたしはわかったのです。
大切にされたかではない。
誰を大切に思っているかなのだと。
わたしは妹の千草と勘六を大切に思っています。
ひとを大切の思うものは、ひとから大切に思われるのです」
新春に読むには
重くなくて、心が軽くなるいい本でした