田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『王の闇』(沢木耕太郎)

2023-06-24 09:18:31 | ブックレビュー

『王の闇』(沢木耕太郎)(1989.8.)

 沢木耕太郎は寡作の人である。それ故、出来上がった作品は、完成までに何年越しかの年月を要しており、そのどれもが内容が濃く、生半可な仕事ではなかったことを想像させる。

 中でも、『敗れざる者たち』に始まるスポーツノンフィクションの作品群は、彼独特の思い入れの強さ、突っ込みの深さが読む者を圧倒する。「ここまで相手に感情移入しなくてもいいのに」と思うほど、対象者の内面の奥の部分まで掘り下げるものだから、読む側を引き込む力強さがあったのだ。

 ところが、この久々のスポーツノンフィクション集は、これまでの沢木の作品に比べると意外にもさらっとしている印象を受けた。何やら作風が落ち着いて、対象者に対してもドライな感じがした。これはかなりショックな読後感であった。

 往年の“沢木節”を思い起こさせるのは、『敗れざる者たち』の「ドランカー<酔いどれ>」における輪島功一のその後を描いた「コホーネス<肝っ玉>」と、ジョー・フレージャーとモハメド・アリを交差させた「王であれ道化であれ」の2編にとどまる。

 これは、もはや沢木の血を熱くさせるような男たちがいなくなってしまった時代の流れの性なのか、それとも沢木自身が変容した結果なのだろうか。

【今の一言】このあたりから、自分は沢木耕太郎から離れていったんだと思う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『一瞬の夏』(沢木耕太郎)

2023-06-22 16:33:48 | ブックレビュー

沢木耕太郎原作のボクシング映画『春に散る』を試写で見て、この本のことを思い出した。

『一瞬の夏』(沢木耕太郎)(1981.8.5.)

 最初に、この本の新聞広告を見た時は、正直言って驚いた。あのカシアス内藤がまだボクシングをやっていた。輪島功一や柳済斗と闘っていた彼が…。

 内藤を描いた沢木耕太郎の『敗れざる者たち』「クレイになれなかった男」を最初に読んだのは高校1年の頃だった。当時、輪島対柳のボクシング史に残るような試合を見て、ボクシングにただのスポーツ以上のドラマを感じて、試合のみならず、選手の内面についても知りたいと思い始めた自分にとって、このルポルタージュは時宜を得ていた。

 カシアス内藤という混血のボクサーがいたことは知っていたし、急に表舞台から消えてしまった彼が、今どうしているのかという興味も湧いた。

 ここでは、内藤が柳に敗れる釜山での試合までの、沢木による密着ルポが書かれているのだが、結論は出ていなかった。結局、内藤は「いつかは翔びたい」という、そのいつかを求めてさまよい続けていたし、沢木もそんな内藤に、何か妙に引っ掛かるものを感じたまま、終わっていたからである。

 とはいえ、それは5年も前の話だ。ところが、その「いつか」に決着をつけるために書かれたような、この『一瞬の夏』のことを知ったのである。内藤はその後もボクシングを引きずり、沢木も内藤に対する思いを引きずっていたのだ。

 この物語は、30歳間近になった内藤がカムバックする、という新聞記事から始まる。一体内藤の中で何が起こったのか…。読み進めるうちに、内藤がリングに未練を残し、ボクサーにとっての肉体の限界といわれる30歳までに燃えてみたいという思いから、再起を図り出したことが分かってくる。

 そして、なぜか内藤にこだわっていた沢木も、老トレーナーのエディ・タウンゼントも、内藤の闘いに自らの夢を託し始める。日本、東洋、世界…、考えればとても遠く険しい道なのに、読んでいる自分も「ひょっとしたら」「ひょっとするかも」などと思い始めた。いつかは翔びたい、燃えつきたいと思いながらできないでいる自分自身の姿を重ね合わせながら、自分も内藤に、このルポルタージュに夢を託したのかもしれない。

 内藤の再起第一戦の相手の大戸健がつぶやく「こんなままじゃ、やめるわけにはいかねえよ、まったく。…そうでしょ?」「どうしたらやめられる?」「そうだね…思う存分やって…やれたと思ったら…やめたいね」という一言が、このルポの全てを言い当てているのかもしれない。

 人間、誰しも夢がある。だが、その夢にのめり込み過ぎて、気が付いた時にはにっちもさっちもいかなくなっている。内藤もエディも大戸も皆そうである。やめてしまえば楽になるのかもしれない。けれども…。沢木が内藤のことが気になったのも、ここのところなのではないか。だから、一人ぐらい夢を成就させるやつがいてもいいじゃないか。そんな思いから内藤に協力したのだろう。

 だが、結局内藤は朴鍾八との東洋太平洋タイトルマッチにKO負けし、全ては終わる。果たして内藤はリングに未練を残すことなく今後の人生を送っていけるのだろうか、沢木は内藤を引きずらずに、新たなものを書いていけるのだろうか。またも結論は出ていない。

【今の一言】約40年前に書いたもの。未読だが、恐らく『春に散る』は、ここで沢木が体験したことを基に、小説として書かれたのではないかと思う。あの頃に比べれば、自分にとっての沢木耕太郎は遠い存在になっているが、読んでみるかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『プロ野球通訳奮闘記』『サムライ野球と助っ人たち』

2023-05-30 15:08:48 | ブックレビュー

『プロ野球通訳奮闘記-涙と笑いの異文化交流』(中島国章)(94.日本放送出版協会)

 ヤクルト・スワローズの通訳であるルイジこと中島国章氏による外国人選手に関する裏話集。かの悪名高きジョー・ペヒトーンに始まって、それぞれが魅力的だった、チャーリー・マニエル、デーブ・ヒルトン、レオン・リー、ロベルト・マルカーノ、ボブ・ホーナー、ラリー・パリッシュ、レックス・ハドラー…、そして今のジャック・ハウエル(なぜ彼を首にしたんだ。スワローズに明日はないぞ!)に至るまでのスワローズ歴代の外国人選手たちの興味深い逸話が明かされる。

 先に、横浜ベイスターズの牛込惟浩氏が書いた『サムライ野球と助っ人たち-横浜球団スカウトの奮闘記』にも通じる、通訳という役割の大変さ、言葉を訳すだけにとどまらない選手たちとの交流の様子が垣間見れて興味深かった。大げさにいえば、外国人選手たちの活躍の鍵は、彼ら通訳が握っているといっても過言ではないのだ。


『サムライ野球と助っ人たち-横浜球団スカウトの奮闘記』(牛込惟浩)(93.三省堂)

 大洋ホエールズから横浜ベイスターズで長く通訳を務めた牛込惟浩氏。通訳の大変さは、先に公開された『ミスター・ベースボール』(92)でも描かれていたが、こうした実際にご本人の声で、というのも、本音の部分が出ていて面白かったし、日米の人物交流ものが好きという自分の嗜好にも合っていた。

 マイク・クレスニック(クレス)との不思議な友情、クリート・ボイヤーの素晴らしさ、ジョン・シピンの屈折などがにじみ出てくるあたりに、大洋という恵まれないチームでの牛込氏の奮闘ぶりがうかがえる。


【今の一言】95年に野茂英雄、01年にイチローがメジャーリーグにデビューし、大活躍したことから、日本の野球に対する見方も、これらの本が出た頃からは大きく変わった。そして今は大谷翔平である。来日する外国人選手たちも、昔のようにハナから日本の野球をばかにするような態度は取らなくなった。そして、通訳といえば、今はエンゼルスで大谷の通訳を務める水原一平氏の存在に注目している。


『ミスター・ベースボール』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f734bd7027874717271fb42d2641cf19

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「八重洲ブックセンター」閉店

2023-05-10 09:05:53 | ブックレビュー

 京橋での試写を終え、東京駅に向かうと、周辺の再開発のため、3月末で営業を終えた「八重洲ブックセンター」が目に入った。

 八重洲ブックセンターは、1978年に当時国内最大の書店として開店。地下1階、地上8階まであった。映画関連の本も充実しており、ここでたくさんの本を買った思い出があるし、自分が関係した本が出版された時はまずここにチェックしに行ったものだ。

 28年度に完成予定の複合施設に入居予定とのことだが、「本のデパート」と呼ばれた渋谷の旧大盛堂書店、神保町の三省堂書店に続いて、「ビルが丸ごと本屋」という風景は失われる。今この淋しい風景を見ると、まさに「夏草や兵どもが夢の跡」という感じがする。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ひるは映画館、よるは酒』(田中小実昌)

2023-03-18 23:26:10 | ブックレビュー

 1970年代から90年代の映画とそれを取り巻く諸々を綴った田中小実昌の映画日記『コミマサ・シネノート』(78)『コミマサ・ロードショー』(80)『ぼくのシネマ・グラフィティ』(83)『コミマサ・シネマ・ツアー』(90)に収録されたものから抜粋したアンソロジー。

 ほとんどが昔読んだものだったが、中には初めて読んだものもあった。見た映画のみならず、映画館までの経路、交通費、弁当代、入場料なども細かく書かれているので、当時の世相や物価が懐かしく思い出されるところがある。

 コミさんとは行動するテリトリーが重なるので、「荏原オデヲン座」「自由ヶ丘武蔵野推理劇場」「蒲田の映画館」「大井武蔵野館」といった、わが思い出の映画館も登場するが、ほとんどの映画館はもう今はない。そう考えると、これは貴重な記録だ。


『ぼくのシネマ・グラフィティ』 
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ff8b368a346bdc72a6c05b1b67e2a53d

「荏原オデヲン座」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0b872ee354897d879a7144dbc1b2ce04

「自由ヶ丘武蔵野推理劇場」1
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f649c3c1d9c6cec4d8d6fc9abedca516

「自由ヶ丘武蔵野推理劇場」2
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b292f200ad477f62560cd87d5db070a1
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『東京人』2023.4.特集「特撮と東京 vol.2 ミニチュア特撮の世界」

2023-03-14 11:22:40 | ブックレビュー

 うたい文句は「最近の特撮映画で破壊される東京の街はほとんどがCGだが、かつては本物そっくりの建物や街のミニチュア模型を使った特殊撮影が主流だった。特撮映画に描かれたリアルな東京から、世界に誇るものづくりとしての特撮美術を紹介する」

 『ゴジラ』(54)の各所、『モスラ』(61)の渋谷と東京タワー、『サンダ対ガイラ』(66)の羽田空港、『キングコングの逆襲』(67)の東京タワー、『ゴジラ』(84)の新宿…。

 印象に残った記事は「特撮美術監督 井上泰幸の仕事」。古い映画を見ると、そこに映る失われた風景に感慨を覚えるが、なるほど、破壊されることが圧倒的に多いミニチュアワークにも同じことがいえるのだなあと改めて思った。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮沢賢治の思い出

2023-03-06 08:41:12 | ブックレビュー

小学4年生の時「雪渡り」の劇で、主人公の四郎を演じ、当時好きだった子がかんこを演じた。妙に意識して劇どころではなかった。
小学5年生の教科書に載っていた「気のいい火山弾」が好きだった。
中学校の教科書に載っていた森荘己池による賢治の評伝に興味を持った。
高校時代、『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』など、諸作を文庫で読む。
大学時代、当時付き合っていた彼女から『宮沢賢治詩集』をプレゼントされた。

教科書に載っていた小説など 小学校編
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/0bb43c3ac0cdbd70ba35ab809bd3d0d9

教科書に載っていた小説など 中学校編
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/795dcc7dc68aad0c8d735c73c481c0b5


 

 初めて務めた会社が築地の朝日新聞の隣のビル内に入っていたので、朝日新聞社が製作したアニメ映画『銀河鉄道の夜』(85)の宣伝をさんざん目にし、割引券をもらって見た。登場人物は全て猫という妙な映画(監督:杉井ギサブロー、原案:ますむらひろし、脚本:別役実、音楽:細野晴臣)だったが、当時のことを思い返すと懐かしい気分になる。


 

 

 井上ひさし作の舞台『イーハトーボの劇列車』(93)を見て、久しぶりに賢治熱が復活。著作を読み直したり、弟の清六の『兄のトランク』を読んだり、ビデオで『風の又三郎』(40)『風の又三郎 ガラスのマント』(89)を見たり、スーパーファミコン用ゲームソフトの『イーハトーヴォ物語』(93)をプレーしたりもした。

『イーハトーボの劇列車』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8e3f784f72790f4908cfea3f8629292e

1940年代日本映画ベストテン その1『無法松の一生』『風の又三郎』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f8c5bb49bb177b6baf07ccf7da4f0c14


そして、94年についに花巻を訪れて賢治ゆかりの地を訪ねた。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/69e3e6613bb427e181d428476024d9a2

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『映画の木洩れ日』(川本三郎)

2023-02-12 00:43:46 | ブックレビュー

 『キネマ旬報』連載の「映画を見ればわかること」の書籍化第6弾。

主な内容は、
音楽が聴こえる:『ウエスト・サイド・ストーリー』ほか
読書する映画:『ブックセラーズ』ほか
言葉、または文学について:『スリー・ビルボード』『砂の器』『マーティン・エデン』ほか
トルーマン・カポーティ:『ティファニーで朝食を』ほか
経済で説明できない幸せについて:『三度目の殺人』『天然コケッコー』『修道士は沈黙する』ほか
スパイものとミステリ:『オペレーション・ミンスミート』ほか
戦争はどこから来るのか:『ダンケルク』『花筐』ほか
ナチスの記憶:『否定と肯定』ほか
写真と報道:『ペンタゴン・ペーパーズ』『新聞記者』『MINAMATA』ほか
美わしき女優たち:『水を抱く女』ほか
シアーシャ・ローナンとシンクロニシティ:『若草物語』『ストーリー・オブ・マイライフ』『アンモナイトの目覚め』ほか
アジア映画が教える
アイデンティティはどこから来るのか:『ブレードランナー2049』『すばらしき世界』ほか
昔の映画が懐かしい:『シェイプ・オブ・ウォーター』『大アマゾンの半魚人』『張込み』ほか
ある映画人の回想、またはその作品について:大林宣彦、村山新治、佐藤忠男、畑暉男
歳を重ねるということ:『ラッキー』『長いお別れ』『ラスト・ムービースター』『ノマドランド』ほか
ドライバーというパートナー:『グリーンブック』『ドライブ・マイ・カー』ほか
家族について:『万引き家族』『アイリッシュマン』『梅切らぬバカ』ほか
やっぱり西部劇:『シェーン』『荒野の誓い』『クライ・マッチョ』

 旧知の畑さんについて書かれているのがうれしかった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『地上最強の男-世界ヘビー級チャンピオン列伝-』(百田尚樹)

2023-01-04 09:49:30 | ブックレビュー

 世界ヘビー級の初代王者ジョン・L・サリバンから、黒人初のチャンピオンとなったジャック・ジョンソン、ジャック・デンプシー、ジョー・ルイス、ロッキー・マルシアーノ、モハメド・アリ、ジョー・フレージャー…といった、26人の王者たちの栄光と悲哀、因縁を描く。

 この人の思想的な部分には付いていけないが、ボクシングを題材にしたものは、ファイティング原田を描いた『「黄金のバンタム」を破った男』に続き、今回も面白かった。以下、昔見たジョンソンとルイスを描いたドキュメンタリー映画について。


『史上最強のボクサー ジャック・ジョンソン』(70)(1991.11.19.)

 

 ボクシングを扱った、とても優れたドキュメンタリーが続けて放送された。まずは、黒人として初めてヘビー級のチャンピオンとなったジャック・ジョンソンを描いたもの。

 以前、マーティン・リット監督、ジェームズ・アール・ジョーンズ主演の『ボクサー』(70)(1978.7.31.月曜ロードショー)を見ていたので、ジョンソンについては全くの無知というわけではなかったが、このドキュメンタリーの方が、より鋭く、彼が生きた時代や、彼の生きざまを捉えていた。しかも、よくこんなフィルムが残っていたなあと思うほど、当時の映像が生々しく使われていたことにも驚かされた。

 そして、ジョンソンを追うことで、当時の世相が浮き彫りになってくるところがすごいし、「グレート・ホワイト・ホープ」という『ボクサー』の原題が、実はジョンソンを倒すことを期待された白人挑戦者たちのことだったという皮肉の意味も知ることができた。

 音楽は、先頃亡くなったマイルス・デイビス、ジョンソンの声を代弁するのが名脇役のブロック・ピータース。どちらも黒人である。70年代初頭に吹き荒れたブラックパワーが生んだともいえる、力のこもったドキュメンタリーだった。


「不滅のヘビー級チャンピオン ジョー・ルイス物語」(88)(1991.11.9.)

 続いて、ジョンソン以来の黒人チャンプとなったジョー・ルイスを描いたドキュメンタリー。

 ここでは、ジョンソンとは違った形の“黒人の立場”が浮かび上がってきた。ひたすら白人に反抗することで自己表現をしたジョンソンとは対照的に、ルイスは白人社会と同化することで、ステータスを築いていった。

 だが、徴兵に応じた結果、軍や国に食い物にされてボロボロになっていく。そこに、反抗しようが同化を図ろうが、結局は悲劇につながってしまった彼らの哀れを感じて切なくなってしまった。彼らが行った挑戦が実を結ぶのは、カシアス・クレー=モハメド・アリの登場まで待たなければならなかったのだ。

 この二本のドキュメンタリーが描いたものは、今の黒人全盛のヘビー級戦線からは想像もつかないが、確実に存在した歴史の悲しい断片である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『東京人』2022.12.特集「東京映画館クロニクル」

2022-11-07 15:23:42 | ブックレビュー

 『東京人』の最新号は「特集 東京映画館クロニクル なつかしの名画座から令和のミニシアターまで」
自分が、今はなくなった映画館の回顧をし始めた途端に、こんな特集が出るとは、うれしい偶然だ。

https://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする