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田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)三遊亭金馬

2022-08-28 10:14:33 | テレビ

 亡くなったときの2代目三遊亭金翁よりも、4代目三遊亭金馬の方がなじみ深い。 

 うろ覚えだが、子どもの頃、言葉を話す馬を主人公にした「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)というアメリカのテレビドラマが放送されていた。そのエドの声を吹き替えていたのが金馬師匠だった。その縁は金馬という名前からだったのか…。

 エドの飼い主の声を吹き替えた柳沢真一とのやりとりが面白かったことと、「馬がしゃべる そんなバカな」という主題歌も何となく覚えている。歌っていたのはビンチャンこと楠トシエだったような気がするが、これも定かではない。

 さて、金馬師匠の落語を最後に聴いたのは、2017年11月の上野鈴本演芸場での昼の部で、演目は十八番の一つである、「目が回る、家が回る」の「親子酒」だった。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5b6d3e412f5fcf10513660d83dbcb258

 

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「ウルトラマン」考

2022-08-07 14:15:49 | テレビ

 最近、テレビシリーズ「ウルトラマン」(66~67)の内の何本かを見る機会を得た。

 「ウルトラマン」は、円谷プロのスタッフの多くはもちろん、キャストもキャップ役の小林昭二以外は、東宝の出身だし、ゲストとして平田昭彦ら、東宝の俳優たちがたびたび出演した。だから、東宝の特撮映画の残り香というか、面影を感じさせるところが多分にあった。そして、そこにテレビ局(TBS)のスタッフが加わることで、保守と革新が一緒になったような、魅力的なドラマが展開されたのだ。

 監督の一人で、当時TBSにいた実相寺昭雄は、著書『ウルトラマン誕生』の中で、「監督のローテーションはベンチ入りするピッチャーの使い分けに似ている。エース格の円谷一さんをふくめて、飯島(敏宏)さん、野長瀬(三摩地)さんの三本柱。おさえの切り札として満田(かずほ)さん、新進の鈴木(俊継)さんに、技巧派の樋口(祐三)さん。そして、ぼくはローテーションの谷間で起用され、変化球を投げた、というような感じだ」と書いている。これは言い得て妙だ。

 このパターンは、脚本にも当てはまり、金城哲夫を中心に、山田正弘、藤川桂介、上原正三、佐々木守、若槻文三が代わる代わる書いたほか、千束北男(飯島)、南川竜(野長瀬)、海堂太郎(樋口)と、監督がペンネームを使って書いた脚本もある。

 だから、「ウルトラマン」は、バラエティーに富んだラインナップになったのだ。

 また実相寺は、同じく著書『怪獣な日々』の中で、「とりわけ「ウルトラマン」シリーズを特徴づけているユーモア、あたたかさ、どことなく抜けたような大らかさ、そしてメルヘン調の味わいはツブちゃん(円谷一)の人柄そのものの発露のようにも思える」とも書いている。あとは、近未来の設定と製作当時(1960年代後半=昭和40年代前半)の風景や風俗が混在する面白さもあった。

 そうした特徴が、一種、アットホーム的でこじんまりとしていた科学特捜隊から、ウルトラ警備隊へとスケールアップした「ウルトラセブン」では希薄になった。

 また、敵が怪獣中心だった「ウルトラマン」から宇宙人に変わった「ウルトラセブン」では、毎週宇宙人に侵略される地球(日本)が描かれ、30分枠の中に、結構強引にテーマを盛り込んで重苦しくなり、随分無理をしている感じがした。

 ところで、科特隊の紅一点、フジ・アキコ隊員(桜井浩子)が、「ウルトラセブン」の友里アンヌ隊員(菱見百合子)とは別種の魅力を発散していたことを思い出した。

 後に、実相寺が監督した映画『曼陀羅』(71)『哥(うた)』(72)『歌麿 夢と知りせば』(77)で桜井を起用し、“裸”にしたことを考えると、彼も彼女が醸し出すエロチックさに注目していたのだろう。

 さて、『シンウルトラマン』は、オリジナルから散々引用しながら、金城をはじめ、誰の名もクレジットされていない。これは何か理由があるのだろうか。


「ウルトラマン」イデ隊員 二瓶正也
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/789a312aaeb19585dd7e4db7723af408

「ふたりのウルトラマン」「私が愛したウルトラセブン」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d11445e541b32c9dd4cbb7f24f12d758

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「ドキュメント72時間」「何を打つのか 雑居ビルのボクシングジム」

2022-07-16 10:58:51 | テレビ

 NHKの「ドキュメント72時間」で「何を打つのか 雑居ビルのボクシングジム」(14年放送)をやっていた。舞台は、五反田のワタナベ・ボクシングジム。以前、五反田に住んでいたので懐かしく見た。

こんなふうに書いたこともあった。「ボクシングジムが見える(2005.3.5.)」

 五反田駅で電車を待っていると、雑居ビルの窓ガラス越しにワタナベ・ボクシングジムが見える。なんだか『Sall We Dance』みたいだが、別にオレはいまさらボクシングをしようとは思わない。けれども格闘技の中で何が一番好きかと問われたら、迷わずボクシングだと答えるだろう。

 日本に世界チャンピオンが同時に5人もいた70年代前半、モハメド・アリ、あるいはマイク・タイソンをめぐるヘビー級のさまざま、ロベルト・デュランやマービン・ハグラー、トーマス・ハーンズ、シュガー・レイ・レナードたちの闘い…。

 ジムの練習風景を遠目に眺めていると、彼らの雄姿がよみがえってくる。元東洋太平洋ウェルター級チャンピオンで世界ランカーだった吉野弘幸もこのジムの出身。世界チャンピオンはまだ輩出していないが、結構頑張っているみたいだ。

【その後】2010年に、内山高志がこのジム所属の選手としては初の世界チャンピオン(WBAスーパーフェザー級)となり、女子の世界チャンピオンも輩出。河野公平(WBAスーパーフライ級)、田口良一(WBA・IBFライトフライ級)と続き、京口紘人(IBFミニマム級、WBAライトフライ級)、谷口将隆(WBOミニマム級)という現役の世界チャンピオンもいる。大出世だ。

あしたのためにその1
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/b9041039318a845210e0a7db28bb6889

『東京暮色』(五反田)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/7e5dbf1237deaf82faf7de898d758917

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「大リーグを超えろ V9巨人・川上哲治監督」

2022-05-07 06:30:11 | テレビ

時代をプロデュースした者たち 第1回「大リーグを超えろ V9巨人・川上哲治監督」

 1960年に読売ジャイアンツの監督に就任した川上哲治は、ロサンゼルス・ドジャースのアル・キャンパニスコーチが著した『ドジャースの戦法』を金科玉条とし、ドジャースのベロビーチキャンプにも参加し、当時の日本のプロ野球にはなかった戦法を実践していく。

 それは、選手全員が連携して失点を最小限に抑え、守り抜く野球だった。未公開の資料やV9時代の選手たちの証言を基に、川上の変革を描く。再現ドラマでは永島敏行が川上を演じた。(2014年放送)

 中でも、1967、68、69、71、72と、5度にわたる阪急ブレーブスとの日本シリーズについての証言や、牧野茂コーチの対阪急についての詳細を記したノートを見ていると、いまさらながらワクワクしてくる。

 なぜなら、漫画とアニメの『巨人の星』の影響もあり(主人公の星飛雄馬は67年から70年まで巨人に在籍)、自分が野球観戦に最も熱中していた時期とも重なるからだ。

フィクションの中のダリル・スペンサー
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/e5b221f484d2d85322bc6b3aa8c49dce

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「ふたりのウルトラマン」「私が愛したウルトラセブン」

2022-05-06 10:44:20 | テレビ

「ふたりのウルトラマン」

 「ウルトラマン」(66)の制作に携わった沖縄出身の脚本家・金城哲夫(満島真之介)と上原正三(佐久本宝、平田満)の知られざる生涯に迫る、沖縄本土復帰50年 ドキュメンタリードラマ。

 「ウルトラマン」誕生の舞台裏や本土復帰前後の沖縄の光と影、金城の夢と挫折を、上原の語りという形で描く。監督・脚本は沖縄出身の中江裕司。 

 今回は、金城と円谷一(青木崇高)の友情、「マイティジャック」(68)の不調、沖縄に帰った後の金城の苦悩といった、これまでドラマとしては描かれてこなかった部分がクローズアップされていたので、興味深く見た。また、共に沖縄出身の満島と佐久本が2人を演じているので、言葉や心情にリアリティがあった気がする。

 円谷英二(綾田俊樹)、実相寺昭雄(玉置玲央)、飯島敏宏、中野稔、大伴昌司(ちょっとかわいそうな描かれ方)らが登場するほか、実際の満田かずほ、橋本洋二、樋口祐三らがインタビューに答えている。


 同じく金城と上原が登場する、こんなドラマもあった。

「私が愛したウルトラセブン」(93)(1993.2.13.・20.)

 

 「ウルトラセブン」(67~68)に脚本家として参加した市川森一が、ヒロイン・友里アンヌ(田村英里子)を主人公として、フィクションを交えながら、撮影秘話や、出演者、制作スタッフの青春群像を描いた。

 子ども心にも「ウルトラセブン」は暗く映ったし、マン(ハヤタ)に比べてセブン(モロボシダン)は悩み多く、怪獣や宇宙人との戦いも、苦戦が多かった気がする。

 今から見れば、このドラマが明かしたように、人間ドラマとしての比重の大きさや、当時の世相が反映されてのことだったと分かるのだが、自分も含めた当時の子どもは、そのニュアンスは何となく感じたが、深い部分は後付けで知ったのだと思う。

 劇中、ダン=セブンとアンヌが愛し合っていることは、当時、まだ子どもだった自分にも分かっていたし、アンヌ役の菱見百合子にませた憧れのようなものも抱いた。だから、大人になった今、こうしてアンヌをヒロインにしたドラマを見せられると感慨深いものがあるのだが、実際の百合子嬢は、このドラマのように引退はせず、グラビアや映画で裸体を披露したので、子どもから少年になった自分は、憧れとエロの狭間で、複雑な思いを抱かされたものだった。
 
 などと、このドラマを見ながら、思い浮かんだ雑感を書いてみたのだが、このドラマがなぜ、こうも切なく、懐かしく感じられたのかといえば、それは、当時「セブン」制作の渦中にいた市川が、円谷英二(鈴木清順)や金城哲夫(佐野史郎)、上原正三(仲村トオル)、満田かずほ(塩見三省)はもとより、全ての関係者への思いを込めてシナリオを書いた結果、「ウルトラセブン」を通した、見事な青春群像劇になったからだと思った。

【今の一言】このドラマは、金城が沖縄に帰ることを決意するところで終わっている。だから、その後の金城を描いた「ふたりのウルトラマン」と対で考えると、感慨深いものがあるのだ。

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「気まぐれ天使」小坂忠と大野雄二

2022-04-30 19:46:37 | テレビ

 大好きだった石立鉄男主演のコメディホームドラマの第6作「気まぐれ天使」(76~77)の監督は斎藤光正、手銭弘喜ほか、脚本は松木ひろしほか、音楽は大野雄二だった。

 ドラマは、童話作家を目指す、石立演じる主人公・加茂忍と謎の老女・伊集院綾乃(樹木希林)との交流を中心に描く人情劇。忍の恋人ターコ役の大原麗子の途中降板で設定が変わったのがちょっと残念だったが、松木作詞、大野作曲の主題歌と音楽には見事にやられた。それを歌ったのが、先日亡くなった小坂忠だった。

 サントラには主題歌「気まぐれ天使」のほか、「オレンジの夕暮れ」「旅ごころ」「友だちがいた」と、小坂の歌が4曲入っている。どれも、大野の曲に乗せたその名唱が心に染みる。

「気まぐれ天使」小坂忠&ウルトラ
https://www.youtube.com/watch?v=cFRMC1T6TU4

「おひかえあそばせ」石立鉄男
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/672211a2e1ed0504de8956d100113b14


 

『ルパン三世 ジャズノート&DVD』(大野雄二)
(2005.1.14.)

 大野雄二の『ルパン三世 ジャズノート&DVD』(講談社刊)を読んでいる。というより、おまけのDVDが実にいい! 『ルパン三世』に始まって、石立鉄男ドラマシリーズから『水もれ甲介』、NHKの『小さな旅』、そしてCMソング『きのこの山』『レディーボーデン』、そして映画音楽から『犬神家の一族』、最後は『人間の証明』、という名曲メドレーを著者がソロピアノ演奏で聴かせてくれる。

 もちろん、本来は名ジャズピアニストだから原曲の良さがあらためて伝わってくる。大野が語る「自分はよくバート・バカラック風と言われるけれど、どちらかといえばデーブ・グルーシンに影響された」などの裏話も面白い。

 

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『黒革の手帖』(日本映画専門チャンネル) 

2022-04-13 22:51:09 | テレビ

 松本清張の同名小説を松竹がドラマ化した『黒革の手帖』の1984年版が、日本映画専門チャンネルで一挙放送されている。

 巨額の金を横領し、銀行員から銀座のクラブのママに華麗に転身した原口元子(大谷直子)の生きざまを描いた、一種のピカレスク(悪漢)ロマン劇で、TBS系の「花王 愛の劇場」で放送されたもの。つまり昼メロだが、妻に付き合って見てみたら、これが面白くて、やめられなくなった。さすがに清張原作だけのことはある。

 色香たっぷりの悪女ぶりが圧巻な大谷に加えて、戸浦六宏、梅津栄といったくせ者たちが脇を固める。最近では、米倉涼子や武井咲も元子を演じたが、やはりこの役は、大谷のような昭和の女優の方がよく似合う気がする。

 監督は、大映出身の富本壮吉と松竹出身の番匠義彰だから映画的なところもあるが、脚本は、柴英三郎、田上雄、鶴島光重、田口耕三といった2時間ドラマの常連たちだから、映画とドラマの狭間のような味わいがある。そして、80年代初頭の風景も懐かしく映る。

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伴宙太、所長、ココロのボス…

2021-12-15 22:48:52 | テレビ

 声優の八奈見乗児さんが亡くなった。八奈見さんといえば、誰が何と言っても「巨人の星」の伴宙太だ。「星いー!」と叫ぶ、あの野太い声は今でも耳に残っている。

 「巨人の星」の声優では、すでに、加藤精三(星一徹)、白石冬美(星明子)、井上真樹夫(花形満)、兼本新吾(左門豊作)、野沢那智(牧場春彦)、武藤礼子(京子)、中村正(川上哲治)、田中信夫(王貞治)、大宮悌二(金田正一)らも亡くなっている。残っているのは、古谷徹(星飛雄馬)と羽佐間道夫(速水譲次)、小林清志(アームストロング・オズマ)ぐらいか…。寂しい。

 そのほか八奈見さんが演じたキャラクターには
「狼少年ケン」(狼のボス)
「ハッスルパンチ」(狼のガリガリ博士)「♪お金ないけど、泣く奴はないよ。ガリガリなんかにゃ負けないぞ」
「ピュンピュン丸」(なんでもOK事務所の所長)「ピュンピュン丸ちゃん」
「サイボーグ009」(ギルモア博士)
「もーれつア太郎」(ココロのボス)「ハー、ポックンポックン」
「ディック・トレイシー」(ジョー・ヤマダ警部)「さよなーらー」
「ゲゲゲの鬼太郎」(一反もめん)「鬼太郎ど~ん」
「タイムボカン」(グロッキー)などもある。

 

 どちらかといえば、コミカルな役の方が印象に残っているかな。自分よりも下の世代になると、また違う作品を挙げるのだろう。洋画の吹き替えも多かったが、決まった俳優の声を当てることはなかったような気がする。

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「鬼平犯科帳」「インスピレイション」=「勘ばたらき」

2021-12-02 09:57:17 | テレビ

 亡くなった歌舞伎俳優の中村吉右衛門は、若き日には、新藤兼人監督の『藪の中の黒猫』(68)や篠田正浩監督の『心中天網島』(69)といった実験的な時代劇映画に出たこともあり、「斬り捨て御免!」「武蔵坊弁慶」といった主演ドラマもあったが、映像作品でのイメージを決定づけたのは、父の松本幸四郎に続いて火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じた、池波正太郎原作のドラマ「鬼平犯科帳」(89~16)だろう。

 こちらは、先に萬屋錦之介版(80~82)でも親しんでいたので、各ストーリーは知ったものも多かったが、大きく違ったのは、フラメンコギターバンド、ジプシー・キングスの「インスピレイション」に、春(桜)、夏(花火)、秋(紅葉)、冬(雪)といった四季の風景や、江戸の人々の暮らしぶりを織り込んだ映像を重ねたエンディングの存在。一見、ミスマッチとも思える組み合わせだが、なぜかピタリとはまった。このエンディングのおかげで毎回ドラマの余韻に浸ることができた。

 このドラマのプロデューサー能村庸一の『実録テレビ時代劇史』によれば、この曲を見つけ出したのはフジテレビのプロデューサー鈴木哲夫で、スタッフはこの曲を「インスピレイション」ならぬ「勘ばたらき」と呼んでいたという。
 
 1話完結のドラマの中では、「血頭の丹兵衛」の日下武史、「一本眉」の芦田伸介、「泥鰌の和助始末」の財津一郎、「むかしの女」の山田五十鈴、「雨乞い庄右衛門」の田村高廣といったゲストたち、そしてスペシャルの「密偵たちの宴」などが印象に残っている。

 与力・佐嶋忠介の高橋悦史、同天野甚造の御木本伸介、沢田小平次の真田健一郎、密偵・相模の彦十の江戸家猫八、小房の粂八の蟹江敬三、大滝の五郎蔵の綿引勝彦、井関録之助の夏八木勲ら、すでに亡くなったレギュラー陣も多い。あの世で“お頭”を迎えて、皆で一杯やっているかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=8hrBEks4Quk

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「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死~」

2021-09-27 22:48:09 | テレビ

 小野田寛郎元陸軍少尉を描いた『ONODA 一万夜を越えて』を見た際に気になった、小野田の発見者となった鈴木紀夫を描いたNHK制作のドラマ&ドキュメント「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死」(18)を見てみた。

 冒険家を目指した鈴木紀夫(青木崇高)は、小野田発見の後、ヒマラヤで雪男発見に没頭し、雪崩に遭い、妻子を残して37歳で生涯を閉じる。考えようによっては、どうしょうもない男なのに、小野田(塚本晋也)はもちろん、妻(山田真歩)や母(もたいまさこ)をはじめ、家族や友人たちから愛され続けた不思議な魅力の持ち主。

 もちろん、このドラマがその魅力の全てが描いたわけではなかろうが、このドラマでの青木、他のドラマでの堺雅人、『ONODA 一万夜を越えて』での仲野太賀と、鈴木を演じた俳優を並べてみると、何となく彼のイメージが湧いてくる気もする。

 自分と同い年の作家・島田雅彦が、当時「非常に軍人らしい表情をした小野田さんの脇で、にやけてる若者っていう。ぽっと出てきた、どこの馬の骨って言ったら失礼だけど、そういう人が(小野田を)見つけちゃって、やるなあという感じがした。70年代のあの混乱の中で正しくやっていこうと思う人ならではの、非常に面白い人」と語っていたが、まさに自分も同じような印象を受けたものだった。

 このドラマは、時代を表すために、ビートルズをはじめ、当時のロックやポップスをBGMとして大量に使っているが、これはあまりにも安易かつ逆効果。耳障りで、せっかくのドラマに集中できなかった。ディレクターの趣味だったのだろうか…。

『ONODA 一万夜を越えて』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6c46843740577a1277cb840ea5fe36d4

 

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