田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

テレビで旅行ほか

2023-01-15 13:53:06 | テレビ

「文豪温泉~名作の陰に名湯あり~」

 夏目漱石『吾輩は猫である』(道後)、『明暗』(湯河原)、川端康成『伊豆の踊子』(河津)、志賀直哉『城の崎にて』(城の崎)…。文豪が愛した温泉地を巡り、名作誕生の秘密や、知られざる温泉との関係に迫る。映画やドラマのロケ地めぐりならぬ、文学散歩。こういうのも楽しい。

湯河原 『飢餓海峡』『お葬式』『トロッコ』…
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/6e79c5119f0dbca793f953fc5654baa4


「テントを背負って2022」「賢治のイーハトーブを歩く」

 今回、仲川希良が訪れたのは、宮沢賢治が「イーハトーブ」と呼んだ、故郷・岩手。『風の又三郎』のモチーフとなった種山ヶ原。『どんぐりと山猫』をほうふつとさせる森の木々。そして賢治が幾度となく作品に登場させた岩手山。賢治は、ひ弱なイメージがあるが、意外とアウトドア派なのだ。


「美の壺 スペシャル」「日本の温泉」

 大分・別府温泉、秋田の「秘湯」鶴の湯温泉、福島の「湯守」岳温泉、佐賀・武雄温泉の竜宮城VS長野・上諏訪温泉「片倉館」のカルロビバリ、「温泉文学」与謝野晶子と法師温泉。

 法師温泉の長寿館は、一度訪れたことがあるが、ここで、上原謙と高峰三枝子が共演した国鉄時代のフルムーンのCMを撮った大林宣彦監督が、後年、『彼のオートバイ、彼女の島』(86)でも、原田貴和子と‎竹内力の入浴シーンを撮っている。また、『テルマエ・ロマエⅡ」(14)のエンディングもここで撮られた。


「絶対行きたくなる!ニッポン不滅の名城」「徳川家康の城」

 徳川家康が、天下人となってから築城した江戸城、名古屋城、そして大御所として君臨した駿府城をリポート。喜々として城について語る千田嘉博教授が面白い。


「ドキュメント72時間」「美術大学 青春グラフィティー」

 3年ぶりに観客を入れて開かれた、武蔵野美術大学の「芸術祭」に密着。芸術祭が始まるまでの3日間、アートに情熱を注ぐ若者たちの青春グラフィティー。


「プロフェッショナル 仕事の流儀」「縁の下の幸福論 ~校正者・大西寿男~」

 書籍や雑誌など、出版物に記された言葉をチェックし、間違いを見付け、時には改善策も提案する校正者。作家や編集者から絶大な信頼を受ける大西寿男は、柔らかな雰囲気を持ちながら、ひとたびゲラ(校正刷)と向き合うと、まばたきすることも忘れて、仕事に没頭する。労多くして功少なしの校正という仕事に対する大西の姿勢と矜持に迫る。

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「孤独のグルメ」

2023-01-02 01:27:19 | テレビ

 輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重豊)が、営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描いたグルメドキュメンタリードラマ。

 最近の年末年始は、このドラマのスペシャルと再放送を見て過ごすことが多いが、今年もそうだった。

https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1364805

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『NHKスペシャル ・未解決事件 』「松本清張と「小説」帝銀事件」第1部 事件と清張の闘い」

2022-12-30 11:47:29 | テレビ

 1957年、松本清張(大沢たかお)が、次なる題材として注目していたのが12人が毒殺された「帝銀事件」だった。

 逮捕された画家・平沢貞通(榎木孝明)は、真犯人ではないと考えた清張は、文藝春秋編集長の田川博一(要潤)と共に、独自に取材を開始。やがて警察が軍関係者を追っていた事実を突き止め、事件の底知れぬ闇へと分け入っていく。

 清張が、軍関係(731部隊)やGHQへ肉迫していく様子を、ドラマ形式で描いた力作。脚本は安達奈緒子。最初は、清張役には…と思った大沢が、徐々に違和感がなくなっていったのが意外だった。

 ノンフィクションではなく、『小説 帝銀事件』という形で発表したことを良しとしなかった清張は、後に、帝銀事件も含めたノンフィクション『日本の黒い霧』を書き上げる。

 帝銀事件を描いた映画には、熊井啓の監督デビュー作で、信欣三が平沢を演じた『帝銀事件 死刑囚』(64)があり、2時間ドラマでは、森崎東が監督し 仲谷昇が平沢を演じた「帝銀事件・大量殺人 獄中32年の死刑囚」(80)がある。

 どちらも、平沢が八王子の医療刑務所に移送された1985年の6月に、テレビ放送された際に見た。

 

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「NHKプラス」「まんが道 青春編」「三谷幸喜の言葉~「鎌倉殿の13人」の作り方~」

2022-12-24 11:57:06 | テレビ

 最近、「NHKプラス」で、見落とした番組や再放送ものをよく見るようになった。

 銀河テレビ小説「まんが道 青春編」(87)全15話。脚本・布施博一

 主人公・満賀道雄(竹本孝之)と才野茂(長江健次)が、手塚治虫(江守徹)に連れられて見に行ったのが、ジョン・ヒューストン監督の『アスファルト・ジャングル』(50)、満賀が、トキワ荘に住む美人姉妹の妹(森高千里)と一緒に見たのが、エリア・カザン監督、ジェームズ・ディーン主演の『エデンの東』(55)だった。ちょっと時系列が合わないが、まあ、ご愛敬ということで。

 石ノ森章太郎(息子の小野寺丈)が、自身のコマを無視した大胆な構図を「シネマスコープ漫画」と表現するシーンもあった。江守が好演する手塚は、ドラマ内では遥かに年上だが、実際は、藤子不二雄たちと5、6歳しか違わない。

藤子不二雄A『まんが道』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/2cc091fc375428c194137fe16e6ea169


「三谷幸喜の言葉~「鎌倉殿の13人」の作り方~」

 「鎌倉殿の13人」の脚本を書く際に、『仁義なき戦い』(73)『ゴッドファーザー』(72)を参考にしたとのこと。確かに、主人公の北条義時(小栗旬)は、『ゴッドファーザー』のマイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ)と通じるところがあると思っていた。ちなみに、大江広元(栗原英雄)の役割は、トム・ヘイゲン(ロバート・デュバル)だそうだ。なるほど。

 また、戦の天才(それ以外は…)の源義経(菅田将暉)は、『パットン大戦車軍団』(70)の主人公・ジョージ・S・パットン将軍(ジョージ・C・スコット)を参考にしたのだという。こういう裏話は面白い。

【インタビュー】「鎌倉殿の13人」三谷幸喜(前編)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c7da9b5b02ac56987b16cbf63b901204

【インタビュー】「鎌倉殿の13人」三谷幸喜(後編)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/00c5fbc4696195e085877a8224fa89f5

「鎌倉殿の13人」と「草燃える」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/d1c36450859482d0466097e0b3b053b3

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「Black Samurai ~信長に仕えたアフリカン侍・弥助~」

2022-12-11 23:26:56 | テレビ

 織田信長に仕えた黒人侍、弥助の足跡を追ったドキュメンタリー。

 長崎から京都を訪れたイエズス会の宣教師ヴァリニャーノに同行していた弥助を信長が気に入り、家臣に取り立てたが、2人の主従関係は「本能寺の変」により、わずか1年3か月で終わった。

 その前後の弥助の足取りはこれまで謎に包まれてきたが、近年の研究により、アフリカからアジア、日本へ到る弥助の足取りが次第に明らかになってきている。

 大河ドラマ「秀吉」(96)に登場した時は、本能寺の変で殉死していたが、実際は織田信忠がいた二条御所に駆け付けて奮戦した後、明智光秀によって助命され、南蛮寺で保護されたのだという。その後の消息は全く不明だ。

 つまり、その後の弥助の人生には想像の余地があるから、このドキュメンタリーにも登場したロックリー・トーマスというイギリス人が、『信長と弥助 本能寺を生き延びた黒人侍』というノンフィクションを著していたりもする。

 そこでは、九州に戻った弥助が、有馬晴信の下で砲兵として活躍した後、加藤清正の家臣となったのでは…という興味深い仮説が立てられている。

 また、Netflixで『YASUKE -ヤスケ-』(21)というアニメシリーズが配信され、亡くなったチャドウィック・ボーズマン主演で、ハリウッドでの映画化の話も進んでいたらしい。見てみたかった気もする。

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「古畑任三郎」(日本映画専門チャンネル)

2022-10-23 11:17:19 | テレビ

 日本映画専門チャンネルでやっていた「古畑任三郎」第一シリーズ(94)を見始めたら、以前見ていたのに、途中でやめられなくなった。今さらながら面白い。

 田村正和は、初めは古畑を演じることに逡巡していたようだが、これが代表作の一つになったのだから、今泉役の西村雅彦も含めて、改めて、俳優業は水物だと思わされたし、俳優たちが三谷脚本のドラマに出たがるのも分かる気がした。

 このドラマシリーズは、「刑事コロンボ」から想を得ている。だから、「このシリーズは、最初に犯人や犯行の経緯をばらしてしまう、いわゆる倒叙法を用いているから、後はコロンボがどう犯人を追い詰めていくかが見どころとなる。しかも、犯人は必ず最後にはコロンボとの腹の探り合いに敗れる。だから、どんなに巧みに完全犯罪を試みても、結局は「殺人は割に合わない」というところに落着する」という、以前書いた文の「コロンボ」の部分を「古畑」に代えても成り立つ。

 そして、これも「コロンボ」同様に、犯人役にそれなりの俳優を配して、古畑=田村との丁々発止のやり取りを見せる。「コロンボ」の影を感じさせながら、ラストの退場シーンなどに、舞台劇を思わせるあたりが三谷幸喜の真骨頂だ。

 今回のラインアップは、
「動く死体」犯人は歌舞伎俳優(堺正章)
「笑える死体」精神科医(古手川祐子)
「殺しのファックス」推理作家(笑福亭鶴瓶)
「汚れた英雄」将棋棋士(坂東八十助)
「ピアノ・レッスン」ピアニスト(木の実ナナ)
「殺人リハーサル」時代劇俳優(小林稔侍)
「殺人特急」外科医(鹿賀丈史)
「殺人公開放送」超能力者(石黒賢)
「矛盾だらけの死体」政治家秘書(小堺一機)
「さよなら、DJ」ラジオディスクジョッキー(桃井かおり)
「最後のあいさつ」警視(菅原文太)


「古畑任三郎ファイナル・フェアな殺人者」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/8e2be5c38d6929c58e817cec74829f87

「刑事コロンボ 殺人処方箋」「構想の死角」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/f90b6e6acb4d17511e098cb619965c43

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「ちむどんどん」と『男はつらいよ』

2022-09-13 09:36:46 | テレビ

 いろいろと物議を醸しているNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」。仕事絡みで仕方なく見続けていたが、あまりにも適当な脚本にあきれて、何度も脱落しそうになった。ところが、慣れとは恐ろしいもので、いつの間にか見るのが苦痛ではなくなってきた。

 で、四兄妹の長男の賢秀(竜星涼)のキャラクターは、『男はつらいよ』の車寅次郎(渥美清)をモデルにしているとは、前々から思っていたのだが、ここにきて相手役の清恵(佐津川愛美)にリリィという源氏名を名乗らせるなど、ますます“『男はつらいよ』化”が顕著になっている。

 『男はつらいよ』シリーズで、歴代最多登場のマドンナは、浅丘ルリ子が演じたリリー。彼女の本名は清子である。リリーとリリィ、清子と清恵とくれば、もはや意識しているのは明白。おまけに、リリーが登場する『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』(80)の舞台は沖縄だ。加えて、ヒロインの暢子(黒島結菜)の兄に対する態度もどこかさくら(倍賞千恵子)と似てきた。

 脚本や演出は稚拙だが、これは決して『男はつらいよ』をばかにしているわけではなく、一種のオマージュなのだろう。だから目くじらを立てることもあるまいと思う。結局、寅は堅気にはなれず所帯も持てなかったけれど、賢秀は…。


『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/1451dd2cd0ca7c9916a2ac9eb78027ba

 

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古谷一行の思い出

2022-09-03 00:08:54 | テレビ

ドラマ
「横溝正史シリーズ」(77~78)金田一耕助

主題歌「まぼろしの人」(茶木みやこ)
https://www.youtube.com/watch?v=jolVIFxVmVk

「あざみの如く棘あれば」
https://www.youtube.com/watch?v=AcEjhOgUX2s

「あなたは何を」
https://www.youtube.com/watch?v=YuHjEusKpY4


「新選組始末記」(77)土方歳三

『燃えよ剣』
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/26aed35b63d00d2e37e58b5ee97c1ad1


「87分署シリーズ・裸の街」(80)友成寿美雄(原作のスティーブ・キャレラ)

「87分署」
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/adb1469cccf6de127f57d8251638d74d

主題歌「愛」(町田義人)
https://www.youtube.com/watch?v=p-Be4KUvy9Y


「秀吉」(96)竹中半兵衛

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/ac13314395b7ad6b57b594aa1e5b6cbb

テーマ曲(作曲:小六禮次郎)
https://www.youtube.com/watch?v=Vop9xexYHAM


「ひよっこ」(17)谷田部茂=じいちゃん



主題歌「若い広場」(桑田佳祐)
https://www.youtube.com/watch?v=tVE45Sar3Qk


映画
『金田一耕助の冒険』(79)(1980.7.21.並木座.併映は『さらば映画の友よ インディアン・サマー』)

 大林宣彦ならではの何ともめちゃくちゃな映画。彼でなければこんな映画は出来ない。CMや金田一映画のパロディであふれた、毛色の変わった推理映画になっている。

 大林のすごさを感じるところもあるが、よくぞここまでとあきれるところも多い。特にローラースケートに乗った強盗団の件はひどい。あまりにもくだらな過ぎて、見ていて疲れてしまった。

 演技陣は、金田一耕助役の古谷一行をはじめ、田中邦衛、吉田日出子らの、とぼけた味わいがなかなかよかった。タイトルバックは和田誠が担当。


『ジャズ大名』(86)藩主・海郷亮勝

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/229a9d5bf5c37c02a0396afa1902f5ea


実は、一番思い出深いのはこのドラマ。

「やる気満々」(79)(1980.4.)

 広島県尾道の高校時代に陸上部の仲間だった瀬古良太(夕刊紙スポーツ記者・通称セコハン)、花井悠一(建設会社の設計技師・通称詩人)、簀巻六治郎(水道局下請工事会社の現場監督・六治)の独身男3人が、さまざまな女性たちと出会いながら、友情を深めていくホームドラマ。

 セコハン(古谷一行)、詩人(細川俊之)、六治(川谷拓三)の三者三様の青春を描きながら、時には、ほのぼのとさせたり、ジーンとさせたり、笑わせたり、世の中の仕組みに反発してみたり、社会の厳しさを垣間見せたり…。とにかく多彩な出演者とシナリオ(高橋玄洋)のうまさが相まって、見ていて飽きることがなかった。

 主題歌「ブルー・ジーンズ・ライフ=Forever In Blue Jeans」(ニール・ダイアモンド)、3人が歌う挿入歌「尾道周遊歌」(「茜の空は晴れて 瀬戸はさざなみ日が沈む 涙からして汗拭けば 明日があるさと千鳥鳴く」)も耳に残る。久々の快作ドラマだった。

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「山梨湯けむりツアー殺人事件」「尾道・倉敷殺人ルート」、そして『三十六人の乗客』

2022-08-31 22:49:51 | テレビ

 妻に付き合って、バスツアーを題材にしたトラベルミステリードラマを続けて見た。

 1本目は、名取裕子主演の「早乙女千春の添乗報告書10 山梨湯けむりツアー殺人事件」(00)。監督・長尾啓司、脚本・いとう斗士八。

 舞台は山梨ということで、甲府、石和温泉、昇仙峡などを巡る旅。ツアー客は、記憶喪失の兄(辰巳琢郎)と妹(細川ふみえ)、訳ありの夫婦(中西良太、相本久美子)など。

 途中で殺人事件が起きても平気でツアーを続けるのはご愛敬。名取演じる千春の上司役の蟹江敬三、執事役の沼田爆がいい味を出していた。


 2本目は「西村京太郎サスペンス 十津川警部シリーズ15 尾道・倉敷殺人ルート」(98)。監督・脇田時三、脚本・長坂秀佳。

 尾道・倉敷2泊3日のツアーバスがジャックされたという報を聞き、十津川警部(渡瀬恒彦)は驚く。そのバスには十津川の先輩刑事の船木夫妻(高松英郎・野口ふみえ)が乗っており、船木の息子の一郎(西村和彦)は十津川の部下だったからだ。犯人から身代金の要求があり、十津川と亀井刑事(伊東四朗)が事件の解明に乗り出す。

 バス消失のトリックは、同じく西村京太郎原作で、新幹線から巨人軍の一行がいなくなる『消えた巨人軍』を思わせるところがある。尾道・倉敷と言いながら、名所巡りの場面はほとんどなかった。

 どちらも20年以上前の2時間ドラマなので、小道具(携帯電話)や衣装、風景に時代を感じる。


 そういえば、バスツアーを題材にした傑作映画があったことを思い出した。原作・有馬頼義、監督・杉江敏男、脚本・井手雅人/瀬川昌治、撮影・岡崎宏三、音楽・神津善行による『三十六人の乗客』(57)だ。何度かテレビドラマ化もされている。

 情婦(淡路恵子)と共に失踪した刑事(小泉博)が、スキーツアーバスの乗客となる。ところが休憩所で、凶悪犯もバスに乗り込んだことを知らされ、図らずも36人の乗客の中から凶悪犯を探すことになる、というストーリー。

 乗客は、千秋実、多々良純、中谷一郎、森川信、佐藤允らくせ者揃い。高校生の頃、テレビの深夜放送で一度見たきりなので、常々もう一度見たいと思っている。

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「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)三遊亭金馬

2022-08-28 10:14:33 | テレビ

 亡くなったときの2代目三遊亭金翁よりも、4代目三遊亭金馬の方がなじみ深い。 

 うろ覚えだが、子どもの頃、言葉を話す馬を主人公にした「お馬のエドくん」(「ミスター・エド」)というアメリカのテレビドラマが放送されていた。そのエドの声を吹き替えていたのが金馬師匠だった。その縁は金馬という名前からだったのか…。

 エドの飼い主の声を吹き替えた柳沢真一とのやりとりが面白かったことと、「馬がしゃべる そんなバカな」という主題歌も何となく覚えている。歌っていたのはビンチャンこと楠トシエだったような気がするが、これも定かではない。

 さて、金馬師匠の落語を最後に聴いたのは、2017年11月の上野鈴本演芸場での昼の部で、演目は十八番の一つである、「目が回る、家が回る」の「親子酒」だった。

https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/5b6d3e412f5fcf10513660d83dbcb258

 

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